ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

稲こきだ!ていうのに、パン作りかい?

2016-10-21 08:51:28 | 農業

 稲こき2日目、昨日ちゃっちかできたから、この調子なら、今日中に全部終わるんじゃないか。新規投入のハーベスター様々だ。

 が、待てよ。そうだ、パン作り頼まれてたんだ。なんちゅう時に引き受けるんだい?!パン作るとなれば、仕込みから焼き上げ、包装まで半日つぶれる。失敗したぁぁぁ!請け負った時には、この日に稲こきピークが来るなんて考えてもいなかった。見通しの甘さ、浅はかな判断、悔やんでも仕方ない、約束した以上、作るしかない。神さんも帰ってきちゃいるが、小学校のエコクラブの野外炊飯で午後はお出かけ、まったく夫婦そろって片手間農業、甘く見るんじゃないぞ、米作り!

 仕方ない、ともかく早起き、さっさとパン焼き励んで、時間を作るしかない。6時半に仕込み開始。7時半には2種類の生地捏ね上げて、ストーブ焚いてるので発酵も順調。焼きあがったのが11時。冷まして袋に入れるなんて待ってられない。

 さっさと着替えて作業開始。午前中は働ける神さんと共同作業のIさん、3人でばしばしこき方を進めた。途中、駆け戻って袋詰め。

 間の悪い時って次々アクシデントが起こるもの。まずコンバイン袋が不足、慌てて買いに行ったら、コメリじゃ売り切れ、なんだよ、まだ稲こきシーズンだろ、今から売り切れって、商売する気あんのか?!と悪態つきつつ、糠野目のトマトへ。さすが、農家のお店、品揃え豊富、袋10枚を求めて舞い戻ったらもう昼過ぎ。神さんは野外炊飯用のマイタケご飯とトン汁の準備に余念なし。もういい、食うだけ食って、と手間暇いっさい掛けない素ラーメンを流し込んで、作業再開。おいおい、雲行き怪しいぞ、一雨来るかもしれない。風もビュンビュン引きまくって、流れる雲の形相も不穏だ。

 急げや、急げ!午後からは番屋の田んぼ4枚、うち1枚はIさんのコシヒカリ、ここまでは是が非でも終わらせてしまいたい。まず、つづきで我が家のコシヒカリ。おっと、ここまで快調に飛ばしてきたハーベスターの結束部位が初めて故障!紐が絡まって藁束をまるけない。あるよなぁ、やっぱり、いくらメンテナンス済再登場のピッカピカでも。ここは焦らず、食い込んだ紐を1本1本、引っ張り出して、どうにか、修理成功。後は、一気に進んで、4枚すべて、こき終えた。米がぎっしり入った袋を小屋に運び込み、藁を積んでビニールで雨よけして、終了は6時前。もう真っ暗になっていたが、ともかく2日ですべてやり終えて、満足、満足、満足ぅぅぅぅ!台本も書いてしまったし、シニア公演の舞台図も仕上げたし、ようやくゆっくりできる!さて気ままに本でも読もうか、なんてしてられないんだよ、今夜も菜の花座稽古だった。

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機械が動けば、脱穀だって楽なもんだぜ!

2016-10-20 09:47:56 | 農業

 先週の晴れ間デイズは台本書きに追われて、それどころじゃなかった。今週は、行けるぞ!台本も書き終えたし、神さんも帰って来るってことだし、天気の方も4日間の秋晴れ保証、頼むよ、お天気お姉さん、予報守らせてよね、ったて、そいつは天道様次第、手を合わせつつ脱穀予定日を迎えたら、これがものの見事な快晴!よしっ、今日はやれるとこまでやり通すぞ、気合い入れて、脱穀作業。

 午前中はワラもちょっと湿った感じだったけど、照り付ける日差しでどんどん乾燥、作業も面白いように進む。かなりの豊作か!と期待していたが、こいてみたらそれほどでもなかった。まっ、あんまり欲はかかないことだね。そこそこ取れて幸せ、足るを知るの精神で行こう。

 以前だと1日でどうにか田んぼ1反。なんじゃその遅さは?!って呆れられるくらいに遅い。働き手の労働効率が悪い、それもある。でも、圧倒的に責任の所在は機械にある。ハーベスター、自走式脱穀機、いったい何年前のもんじゃ!って驚くくらいの旧式だ。すでに一仕事も二仕事も終えて、農機屋さんに払い下げられ、それをさらに我が家で譲り受けて10数年て代物だ。満身創痍、1時間と続けて動いてくれはしない。いや、動くことは動く、しかし勝手に空回りして知らんぷりしている。特に、結束部分だ。こき終えた藁を数束まとめてジュート縄でまるくはずなのだが、結わいたふりして勝手に放りだして来る。つまり、機械は動けど藁束はばらばら。これではならじと、絡まったヒモや草を取り除くのに数10分、ようやく直ったと思えば、すぐにまた同じことの繰り返し、この明け暮れで、夕日は早々と暮れなずむってわけだった。

 しかし、今年は違う。機械を更新した。もちろん、中古だが、以前のものよりはるかに程度がよい。それをさらに機械屋さんに入念にメンテナンスしてもらっての再デビュー。軽快に働かないわけがない。機械さえ動けば、一人でだって1反くらい楽勝なんだ。どんどんこいて、どんどんまるって、後は米を持ち帰り、藁を酪農家に提供するために、道端に積めばよい。仕事はじゃんじゃかはかどり、1反3畝の田んぼをばーっと済ませて、隣りのコシヒカリ1反の半分近くまで一気に進んで、終了。

 おっ、この調子だと明日ですべて終わるかも?仕事が順調にはかどった時の気分の良さ!明日も同様でありますように!!

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台本完成、滑り込みだけど!菜の花座次回公演『流れ旅 匂うが紅』

2016-10-19 08:44:09 | 演劇

 いつもだなぁ、ぎりぎりセーフ!いや、セーフって言えるのか?本番まで2ヶ月ちょい、間に合うんだかどうだか。いやいや、何としても間に合わせにゃならんのだけど。今回の芝居は特に日本舞踊とのコラボ、お互いの調整だけだってかなり骨が折れそう。それも、舞台を分け合って、はい、次は舞踊、終わったら芝居、ってジョイントコンサートみたいにはいかないんだ。芝居の中に踊りが組み込まれてるから。菜の花座の役者も踊るし、セリフのある踊り手だっている。初めて芝居する人とどう稽古するか、難問山積みだな。

 もうジグソーパズルだったな、この台本執筆は。いつだって、役者とかプロットとかのピースをああでもないこうでもないと置き替えて、芝居という一枚の絵を完成させてるわけだけど、そこに日本舞踊とか、股旅芝居とか、殺陣とかが絡まって来る。かなり難度の高いパズルだった。物語の流れにどう無理なくはめ込むか、観客に、飽きさせず、違和感持たせず、しかも、山場をしっかり作りつつ書き上げる、相当の技術だな、って自分で納得しててどうする。

 書き上げた本は文字数にして3万字弱、ページ数で43ページ。いつもの菜の花座に比べると少ない文字数、ページ数だ。だから、台本もらった役者も、おっ、今回は短い!って喜んだけど、そりゃぬか喜びってもんだぜ。役者にお任せ、って部分が相当ある。殺陣の稽古シーンとか、踊りのおさらいとか、股旅芝居にセリフ稽古とか、こういったもんは、台本じゃ1行、「殺陣の稽古」て書かれてて終わりだから。その1行をお客さんが見るに堪えるものにするのは役者の務め、人によっちゃ本格的な日舞を披露したり、ギター伴奏で歌ったりなんてのもあるから、実はかなり負担は大きいんだ。

 これまでみたいに台本通り、演出言いなり、なんて甘えは許されない。自分たちで工夫して仕上げるしかない。いいねぇ、力付くよぉぉぉ。それと、昭和の初めのどさ回り劇団の話しだから、役柄もまるっきり未知の領域、義理や人情、いなせや粋が幅を利かせるセリフががふんだんとある。「木枯らし紋次郎」とか「座頭市」とか次郎長ものとか見たこと無い人たちばかりだから、セリフ回しばかりか、居ずまい身ごなしに至るまで、苦労すると思う。

 セリフなんかも、長セリフは七五調のリズムで書いてるいるんだけど、昨日の初読みでそれを見抜けた役者は皆無!だった。本当、情けない。でもまぁ、初発速度が鈍いのはいつものこと。これから何度も何度も試走を繰り返して、トップスピードに上り詰めて行くことだろう。

 2時間半の制約の中に、これだけ多くの見ものを詰め込んだから、ドラマとしてはさらっと薄味、隠し味になってしまった。子連れ役者の悲哀や子役の娘に寄せる思いとか、男やもめに心を寄せる新入り女優とか、息子を関東大震災で失った母親の錯乱とか、もっとみっちり書き込んだらよかったなぁ、と、思い返せば悔いは限り無し。そうだ、歳の差婚の物足りなさから若い役者と駆け落ちを繰り返す女優と、その寝取られ男優なんかもコミカル一方に描き過ぎた。ほろりと本音が零れ落ちるセリフとか、大衆演劇に寄せる思いももっと熱くセリフにすれば良かった。

 もっともっとの気持ちは募るが、まったくの異分野シャッフル、まずは、ここまで織り込めれば、良しとしていいんじゃないかな。少なくとも、お客さんには盛りだくさんの供え物、楽しんでいただけると思う。て、ことで公演は、なんと!クリスマス!!12月25日だ。

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菜っ葉ばっかし、夜も日も暮れる!

2016-10-18 08:19:18 | 暮らし

 思惑としちゃぁ、今頃、キャベツゴロゴロ、ブロッコリー食い放題、カリフラワーちょっと飽きた、ってことになってるはずだったんだ。現実は甘くない。ついうっかり早めに虫よけ紗幕を外したために、もう葉っぱは青虫、夜盗虫の養殖場!キャベツは結球せず、カリフラワーはどうにか2個食っただけ。もう、なんだってこう虫が多いんだ。10月半ばだっていうのに、モンシロチョウめ、まだヒララヒララ、いい加減しろ!

 そんな野菜の窮状を救ってくれているのが、菜っ葉たち。

 いやぁ、よく育ったねえ、頑張ったねぇ。播いた種そのものが次々やられた白菜を除くと、どれもこれも目を細めたくなる育ち方た。蕪だろ、小松菜だろ、春菊だろ、茎立ちだろ、山形青菜まで、畑の一角がお見事、一面緑に覆われている。いやあ、気持ちいいねえ!緑黄色野菜の宝庫だよ。これだけあれば、冬までのビタミン供給は万全だ。茎立ちも立派だから、春先の花芽にも事欠かないだろう。よしよし。後は、白菜がラストスパートかけてくれれば、なんとか冬もしのげるだろう。

 畑いっぱいの菜っ葉、幸せなんだけど、これしかないってのも辛いところだなぁ。朝も昼も夜も菜っ葉、菜っ葉、菜っ葉だから。ほれ見てくれ、

 これが朝飯の味噌汁の具材だ。どうだこの菜っ葉の量は!これ3人分か?って、とんでもない、一人分、お1人様仕様よ。ともかく、緑の野菜食わんとね、これもう強迫観念になってるから。昼はラーメンとか焼きそば、そこにもどっぱり、菜っ葉、菜っ葉!夜は夜で煮物やサラダに菜っ葉!

 体は喜んでるに違いない、が、取っても食っても、なくならない。畑の菜っ葉は元気そのもの、どんどんおがって、それ食え!やれ食え!迫って来る。これがキャベツやブロッコリーなら息子家族に送るとか、知り合いに分けるとかあるけど、菜っ葉じゃねえ、宅配って無理だよねぇ。せいぜい頑張って菜っ葉の料理レシピを広げていくしかないか。例えば、糠味噌に漬けるとか、シチューとか、うーん、どれもいまいちだよな。赤蕪、青菜は漬物にできるからいいけど、他の菜っ葉類、どうする?おーい、誰か欲しい人、取って行ってもいいぞぉぉぉぉ!たって、ここらじゃどの家でも作ってるからなぁ。

 

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今のままの自分でいいんだよ、って言葉、嫌いだ!

2016-10-17 08:41:53 | 暮らし

 まあねえ、人には人それぞれの壁があるし、その時々の課題ってもんもあるから、今ありのままを肯定するってことに意味ないとは思わないんだ。でも、そこで終わったら、いろんなことが見えてこない。変わってくことだってできない。マラソン始めてつくづくそう思う。

 昨日ハーフを走り終えて、目標を達成できた満足感や、体を目いっぱい使い切った爽快感は確かにある。と、同時に、ようやくくび木から解き放たれた安堵感ってもんもあるんだ。それ、とっても大きい。大会近づくと、よしっ走るぞ!とか、楽しみぃぃぃ!なんて前向きな感覚は心の中の少数派、ああ、走りきれるかな?天気大荒れになって中止とかならないか?忙しいし練習不足だから、今回はパスするか、なんてどこまでも消極的な気分に襲われる。

 日ごろのトレーニングだってそうだ。走り終えれば気持ちいいいが、着替えして1歩踏み出すまでのためらいったらない。あること無いことひねくり出して、なんとかさぼろうと算段する。近頃のトレーニング不足にゃ、実はそんな怠け心も大いに関係している。

 だから大会前は暗い。なんか義務感で走るようでうんざりする。いやいや、自分で自分に課した義務そのものなんだ、僕の場合は。走るって決めた!この大会エントリーした!完走するって決心した!すべては自分への鞭でどうにか前に進んでいく。今のままの自分でいいんだよ、なんて甘い言葉掛けたら、とたんに、じゃ今回は欠場ってことで、となるに決まっている。それ以前に走ることだって始めなかったと思う。

 人間、自分を肯定することは必要不可欠だ。ありのままを大切にする気持ちもわかる。無理しない、背伸びしない、これも生きて行く知恵だろう。でも、今の自分に満足しない自分てやつも大切なんだ。現状となれ合わない自分。今を越えて行くやる気。今をちょっと、いや人によっては大きく超えて目標を定め、その実現に向けて頑張る努力。そんな現状の否定が、新しい自分見つけ出してくれる。ハーフを走れた自分。フルを達成できる自分。その自信や満足感は生き方そのものも変えてくれる。目の前に広がる風景だって違って来る。

 僕の自分感、こいつはかなり否定的だ。怠けも者だし、エゴイストだし、ずるいし、せこいし、意地汚いし、下品だし、疑り深いし、嫉妬深いし、・・・上げて行ったらきりがない。そんな自分をありのまま肯定するなんて、とんでもない話しだ。欠点の一つ一つを時に厳しく見つめ、反省し、せめてもう少しましな人間になろうと努めて行く、走るってことも、台本書くってこともきっとそこにつながっているんだろう。

 でも、走り終えた後の、やったぜ!感はかなりのもんだ。辛さをはるかに超えておつりが来る。だから、騙されたと思って、走ろうよ。走ってみれば、そんなの無理ってそっぽ向いてた自分が可笑しくなるよ。ってことで、大会後の感想で今日も〆た。

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