ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

衝動買いは続く!

2013-03-02 11:25:44 | 暮らし
 なぜかなぁ、数ヶ月に一度、これ欲しい!って買い物衝動が襲ってくる。特に演劇部関係が多いのだけとれど、演歌ショーのコントにショットガンマイクあるといいなぁとか、子どもミュージカルの前明かり欲しいんだよな、とか考え出すと即ネット上を右往左往してしまう。

 前回は演劇部の音響セットだった。数年前までは出掛けていった会場の音響設備を使わせてもらっていた。でも、会場によってうほうほするような素晴らしい機材そろえてるところもあれば、音がきしんだり歪んだりする、これ何十年前?ってところもあったりする。しかもそういったものは当然舞台の横の音響室に固定されてるわけで、これがまた操作するにはとってもやっかいなのだ。なんせ、舞台が見えない!さらに、サンプラーなんか持ち込み機材をつなぐのも一苦労!ほこりだらけの(そう、小学校の音響室はほとんど例外なく清掃分担外!!)機材を無理矢理動かして外部入力端子を探すのだが、これが意外となかったり、規格外の接続端子だったりする。だから、会場に到着するとまず音響をセットするのが最初の難関だった。それと、学校の体育館のスピーカーはほとんど前面上部の壁に設置されてる。これだと音が頭の上から降ってくる。これが嫌だった。

 こんな馬鹿な苦労してられないよ、ってことで学校の視聴覚が新たに購入してくれたアンプ付きスピーカーを持ち込んで音を鳴らすってことを始めた。これだと間にミキサー入れれば、普段使ってるポータブルCDプレーヤーも使えるしサンプラーも繋げる。スピーカーも小型なのでどうせ大きな荷物持ち込むんだから、スピーカーの2台くらたいしたことない。これでとごに行っても設置は簡単になったし音もいつでも均一のものが出せるようになった。この装置で2年ほど続けた。

 でも、いかんせん、小さい!音質も悪いし、体育館のような広い会場だと、物足りない。スタンドがないので床にベタ置きってのも気に入らない。さらに致命的なのは、学校備品なので、他団体も使うってこと。他のグループがイベントなどに持ち出すと、演劇部は使えないからこの調整にしょっちゅうあたふたする。ってことで、結局去年の夏思い切って大型のスピーカーセットとそれを鳴らすパワーアンプ、それと専用のCDプレーヤーを新調した。これで大会場でもゆとりで大音響が出せるようになった。

 とても高校演劇部で持っていそうにない音響セットを購入できたというのも、昨年はいろんな支援資金をもらえたからだ。荘内銀行のふるさと創造基金とか県のアイディアプランとかソロプチミストクラブ賞とか。これで一気に気が大きくなってしまったということなのだ。でさらに、先月部の決算をしてみたら、なんとまだ資金が残ってたんだなぁ。

 よし、なんか買える!何にする?舞台前から音を拾えるショットガンマイクも欲しいけど、やっぱり前明かりじゃないか。演歌ショーも子どもミュージカルも、照明は持ち込んだスタンド付き1Kw凸の灯体をフロント的な位置から当てて使っている。これだどうしても左右からの明かりで、奧に暗い部分が出来たり、上手下手で見え方が異なったりと、いつも、うーんどうにかならんか!と不満たらたらだった。前から明かり当てられれば、舞台全体が明るくなるしバランスも改善できる。なんとかならないものか?メーカーに問い合われたら、数十万!!なんてとんでもないお答え。こりゃ諦めるしかないか、でも、念のためネットショップ覗いてみるか。これがなんと驚きの低価格!ってテレビショッピングの決め台詞を叫んでしまうほと゛のものが見つかった!

 パーライトの灯体1台なんと1800円!信じられる??大盛りラーメン2杯のお値段!こりゃ安かろう悪かろうだよ、おもちゃみたいなぺらぺらじゃないの、なんて顧問同士で話し合ったけど、結論は、1800円なら騙されたってどうってことない、ダメもとで買っちゃえ!ってことになった。もちろん、電球は別売りだし、スタンドも必要。電球とスタンドは灯体ダメでも使えることだし、これは良い物を買って、ということで締めて20000円ちょいのお値段でパーライトセットを手に入れることができた。

 この間わずか2日間のお悩み期間!あっという間の衝動買いだった。まっ、ちょうど菜の花座次回公演のポスター写真も撮る
ってことも大きかったけど。届いた品はスタンドとの接続がぐらぐらだったり電球のソケットがゆるゆるだったりと、いくつか難点はあったけど、なんとか工夫して使えるものに仕上がった。で、なんとこれがさっそく大きな舞台で本領発揮ってことになったんだ。3年生の授賞式と卒業式。このパーライトで前明かりを作ることにした。

 置農の体育館ステージはサスライトも上下のホリゾントライトもあるという学校ステージの水準超えの舞台なのだが、いかんせん、サスがやや奧よりに吊られている。式典の演題を無理矢理奧に押し込んでも、せいぜい真上からの明かりしか作れない。仕方ないから1Kwk凸をステージサイドに置いて、横からのあたりで顔を照らすようにしてきた。舞台上の蛍光灯だけよりははるかにましはましなのだが、やはり顔がくらい。さらに、極力前から当てようと緞帳すぐ奧に設置すると、今度は演壇横の生花や盆栽、校旗が邪魔して出演者の顔が陰になる、そういった難題となんとか妥協しつつここ数年、前明かりあればなぁ、と思い悩んできた。

 そこにこのパーライトセットだ。これ使えるんじゃない。ただ1Kwだからギャラリーからなんてとても光届かない。効果を上げるには舞台前で下からフットライト的に使うしかない。で、設置。いい!とてもいい!正面から見て格段の明るさになった。これで話し手の顔が暗くていらいらするってこともなくなった。ただ、これだと壇上で話す校長とか来賓とかまぶしかないか、そこで設置位置をやや上手にずらしたり、カラーを入れて光量を落としたりしてなんとか解決。昨日の授賞式は新しい照明システムで飛躍的に明るい舞台を演出することができた。そう、サスも思い切って受賞者がたくさんたまる上手側に3台も吊ってね。賞状を貰うまでの待ち時間でも、彼らの顔が客席から見えるようにした。もちろん、賞状を貰っている部分にはパーライトの前明かり。上手く行った!受賞者が30人以上もいて、さすがに最後列には光が届かなかったが、これは来年の課題ってことだ。

 でも、顧問二人してサス上げたり降ろしたり、ああでもない、こうでもないって作った舞台明かりだけど、ほとんどの人は違いに気付かない。舞台上の人の顔が暗くってもそれほど気にしないんだよな、フツーの人たちは。まっ、照明ってこういうものなんだけどね。でも、格段に改善された舞台照明にほくほくする、これがスタッフ魂ってもんなんだな。



 

 

コメント (2)
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