ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

少女が婆さんネコだってぇぇぇ??

2017-07-29 09:14:46 | 菜の花座

 アマチュア劇団で、何か辛いって、そりゃキャストが揃わないってことだよ。

 当て書きで、どうして?最初から決まった顔ぶれで台本書いてるわけだろ?おかしいじゃない?劇団、買いかぶっちゃいけねえよ。人の出入りなんてしょっちゅうなのさ。

 辞めます、って突然の退団宣言やら、今回はパスって休業申請、あるんだよねぇ、これが。

 だから、書き始める前に希望及び出処進退を聞いてから書くようにしちゃいるんだけど、人間、その場なってみないと気持ちなんて定まらない。家の事情が急変、とか体調崩した、とか、書きあがった後での出演辞退もけっこうあるわけなのさ。

 今回の『ニャン婆と時之助』じゃあ、最長老が、認知症コントとの両立は辛いって役から降りた。まっ、そうだろね、3回公演でもあるし、ラストはダンスだし。代役探すしかないか。

 まずは、今回スタッフに回ったシニア団員にオファー。事情があってキャスト外れた人たちだから、答えはすべて、否!そりゃそうだ。次の狙いは、置農演劇部OG、みなまだ若いけど、演劇部で婆さん役、器用にこなした彼女らなので、誘いをかけた。出たい、やってみたい、でも、3回公演てのは仕事があって無理。そうだろう、そうだろう。

 さと、どうする?無理やり早変わりで二役?ネコメイクはどうする?うーん、そこはネコ面でごまかすか?なんて苦肉の代替え案も準備したが、そうか、先日入った美少女Mがいたじゃないか。ええーっ?!いくらなんでも、巡礼の婆さんネコはちょっと無理じゃねえか?顔はメイクでなんとかするにしても、声がねぇ、若々しいし清楚過ぎる。死期を悟って、全国のネコ神様を回っているって設定なのにさぁ。

 ものは試し、本読みで巡礼ネコを読ませてみた。あれれ、これ、行けるかも、婆さん=しゃがれ声ってのは既成概念にとらわれ過ぎかもしれない。誠実で可愛らしい年寄りネコ、それもありかな。死と向か会いながら巡礼で回ってるんだ、どんどん浄化され若かりし無垢な時代に舞い戻って行ったとしても、悪くない。

 読みが一段落して、他のメンバーの感想も、いいんじゃねぇMで、行ける行ける。そうか、みんな同じ様に感じてたんだ。よしっ、決定!巡礼婆さんネコ、乙女は20歳が演じることにする。そう、役名、乙女だし。なんか、こうなることを予期してつけたみたい。

 と、なれば、歌とダンスにも目いっぱい力を発揮してもらおう。クライマックスの「嗚呼、素晴らしきニャン生」では、居なくなってるはずだったけど、忘れ物取りに戻ったとかこじ付けて、その場に居合わせよう。こうすりゃ、ダンスは若手が4人。中心で切れ味鋭く歌い踊ってくれることになる。おっと、このシーンに出るシニアもダンスは得意だったんだっけ。失礼、失礼。

 と、まあ、昔風に言えば、瓢箪から駒、ってやつね。そう、菜の花座、いつだって、こうやって窮地を脱してきたってことなのさ。

 

 

 

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