ステージおきたま

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ずるいよ、こんな超強力資材使ってたなんて!

2022-04-30 10:21:38 | 米つくり

 どうかなぁ?温度上がり過ぎて、種焼けやしないか?

 ついに、やせ我慢を振り払ったぞ。ホワイトシルバーって育苗用被覆、材導入を決めた。表は白、裏側は銀色の薄いビニールだ。種まき後、並べた苗箱の上にべたーっと敷いておく。

 種まき後の苗箱によくよく水を撒いておけば、発芽まで一切はぐる必要がない。晴天でハウス内が40℃越してもシートの下はそれ以下に保たれる。って、本当かよ?こんなペラペラのシート被せただけで、温度が保たれる、なんてとてもじゃないが信じられない。

 昔の分厚いシルバーシートっての30年以上使って来て、何度も痛い目にあってるからな。わずか1時間、強い日射に気付かず、あっ、しまった種、茹っちまった!ってね。晴れればめくる、曇ればかける、その間、苗土はどんどん乾燥するから、水やりは数時間置き・・・もう、芽出しの2週間は地獄だったぜ。

 なんか、いい上掛け資材てきてるらしいってことはずっと前から見聞きしていたさ。でも、こだわりってやつがさ、ものを無駄にしねえぞ、環境大切にって意識がさ、やせ我慢続けさせてきたんだ。

 だが、この先米つくりも10年か?って先が見えたら、そんな一人合点続けてね意味ねぇんじゃないか?ってはたと開眼して、ついに導入ってことにしたんだ。発想、反対じゃねえか?

 どれ、どれシートの下は何度になってるかな?そっと持ち上げては温度計を確認すること日に数度。

 大丈夫だぜぇ、この日差しのもとでも、35℃だ。こりゃ凄い。見た目にゃ、蒸れてどんどん温度上がりそうなのに、シートの下は、発芽適温に保たれてる。曇りや夜間は逆に保温効果を発揮して日射の暖かさが保たれる。その間、水やりも一切なしで、発芽まで行けるなんて、ほとんど革命的だぜ。

 種まきから1週間、どれどれ芽は出たか?そぉっとシートをめくってみる。

 おう!出てるよ、若干ムラはあるけど、出揃ってる。いやぁ、売り文句は本当だったんだ。

 ただ、全体剥ぐって確認してみると、乾いてしまった部分があって、そこは芽が出ていない。そうかぁ、そうだろ、ポット苗箱ってのは、保水力が小さいしポットごと独立の小部屋だから、十分水が撒かれていないポットもできてしまう。ここが厄介なところだ。が、まっ、まだ1週間、乾いたところを中心にたっぷり水をやって、また、シートの下でじっくり芽を出す準備をしてもらおう。

 いやぁ、凄いなぁ!としか言えないぜ。気遣いに疲れ果てた芽出し期間が、お任せ放題、放ったらかしでいいんだからな。ずるいよ、みんな!こんな超便利な資材使ってたなんて。きれいに揃った芽出しが出来るわけだぜ。って、わかってんのに、使わなかったこっちが阿呆なんだけどな。資材費ケチり、つまらぬ意地張り通したせいで、ずいぶん馬鹿々々しい加重労働してきたもんだ。なんせ、種焼いて2度播きしたことも1度や2度じゃなかったからな。思い返すだに、腹立たしい。

 今年は、苗箱の下に敷く寒冷紗も新調した。苗箱から盛大にはみ出す根っこを絡めさせて、箱を一気に引きはがして余分な根を切る働きをしてくる。これも有り合わせのものを利用しようの精神で、幅の足りないもので我慢して来たんだが、端は根切りが不十分で田植え機に絡まって立ち往生、さらには大量の補植!なんてバカを我慢し続けて来た。こんな我慢比べともおさらばだ。

 こだわりって奴捨てて、ずいぶん楽になった。でもなぁ、その便利さどんどん追い求めて行くと、ますますSDGsってのからは遠ざかって行くんだよな、そこなんだよ問題は。忘れちゃいけないな、なんて言いつつ、買っちゃったわけだ。

 

 


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