ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

NHK、頑張る人もいるってことだ!

2021-11-07 15:17:03 | 世の中へ

 NHKの政権忖度、酷くてなぁ、時に「NHKぶっ壊せぇ!」なんて下品なスローガンに声合わせたくもなるんだぜ。

 特に、ニュース番組、国会審議の報道でも、政府首脳の慌てふためきにゃ蓋をして、いかにも理路整然と答弁したかのように切り貼りするなんて日常茶飯事だしな。社会を2分する課題でも、政府の言い分だけ流して終わり、解説すれば政府にとって代わっての弁解だもの。選挙前なのに、選挙の扱いは二の次三の次、もういい加減しろよ、ってスイッチ切る日がどんどん増えている。

 悪評ふんぷんのNHK、中にゃいるんだなぁ、内心悔しい思いしてる人たちが。そうだろ、そうでなくっちゃ。

 「ジェンダーサイエンス」第1回。男×女、性差の真実。

 これは素晴らしい内容だった。簡単に言い切っちまえば、男と女の間はグラデーション!きぱっとなんて分けられない。幼児期、男だったのに第二次性徴期を境に女に変わる、なんて例はざらだし、男らしさ、女らしさも程度の差、なんて、へぇー!の事実が次々と現れる。草食男子の存在もヒト進化の過程だってんだから驚くよ。

 なんだって、選挙の前に放映してくれなかったのさ。男支配の家父長制を後生大事に抱きかかえてる賞味期限切れの政治家たち、これ見て勉強しろよ!性同一性障害で苦しんでる人たちの気持ちを知る前提だぜ。この社会、男と女で成り立ってる、なんて常識もぐらぐらと揺らいでくる。男らしさとか女らしさを強いることの無意味さも、あっそうかの納得!だ。当然、男女の役割分担についても考え方が変わって来る。ジェンダーギャップがいかに時代遅れかも科学のレベルから理解できる。これ、絶対に、教育現場で子供たちに見せて欲しいよな。

 「ねほりんぱほりん」これもいい仕事してた。これまでも心に突き刺さる回、何度もあったよなぁ。例えば、里親に育てられた子どもとか、レズビアンで子育てする二人とか、思い出すだけでも涙浮かんでくるもの。これも絶対、教育コンテンツだぜ。今回豚になって話を聞かせてくれたのは、香港の民主化運動を戦った二人だった。

 今は身の危険と将来展望のなさから、日本に留学している二人。運動の盛り上がりとそれへの弾圧の厳しさを生の体験として語ってくれた。が、番組はそれに終わらぬねほりんぱほりん!中国ダメですねぇ、共産党独裁怖いですねぇ、でまとめる民放ワイドショーのやり口なんて無縁だぜ。

 香港が自由を奪われて行く経過を追いつつ、日本にも、治安維持法により数万の人たちが投獄され、少なくない人が拷問死した歴史があったってことを丁寧に触れていた。いや、それ昔の話しでしょ、って言い張る人には、衝撃のアンケート結果、SNSで発信することに怖いと感じる人、なんと75%!お、おい。今の日本でこの数字!?政権がちょい強権的になったりしたら、もう、反対を表明する人、いなくなるってことだぜ。そんなのある?いや、あるでしょ、緊急事態条項とか、憲法に組み入れようとしてんだから。

 番組、決め手のセリフ「いつまでも緊張感もって努力しないと、自由は守れない!」うーん、ねほりんぱほりん、やったな!

 どっちの放送も、NHK局員の意地を感じる。政治部や経営陣は権力にメロメロでも、現場じゃ、どっこい地に足着けて踏ん張ってるぜ!画面から、裏のスタッフたちの気合いが溢れ出してくるようで、嬉しくなったよ。ガンバレ裏方!やっちゃえ、裏NHK!

 あっ、どっちの番組も進行キャスト、YOUじゃないかぁ!!!それ、なんか意味あるのか?うん、ありそうな気がするぜぇ。ちなみにYOUの男女傾き、ぐぐっと男より!だろう、だろう、そこが魅力だぜ。


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