ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

流浪のアイガモ!?

2020-08-01 16:43:19 | 米つくり

 田んぼの水見に回ったら、人だかり。

 「ほれ、アイガモ!」と、移動魚屋のTさん。

 「1週間前から、ここらの田を動き回ってんなよ。」「田の草きれいにしてくれてありがたいばりなんだけど、」田んぼの持ち主Kさん。

 でも、田んぼの方は除草剤ばっちり利かせてて、アイガモのえさになりそうな雑草や虫など見当たらない。が、生き物が寄って来るってのは、やはり気持ちを和やかにするんだろう。

 「どこからきたんだか?」

 ここらでアイガモ農法を実践する農家は2軒、そのどちらかだろう、としか考えられないが、どちらの家も一向探してる素振りがない。もう、田の草の季節も終わり、そろそろ穂が出る時期だ。お世話になったカモたちには田から上がってもらわんと、今度はイネの穂を食べ始めちまう。逃げたところで、実害なし、ってことなのか。

 田んぼでの役割果たしたアイガモは、飼育小屋でたらふく食わせて太らせ食肉用へと用途を変える。ずいぶん効率がいいと言うか、とことん利用し尽くすって言うか、どこまで行っても家畜は家畜、人間様は人間様ってことだ。

 そんな行く末を感づいての逃亡か?このアイガモたち、この先どう生き延びて行くんだろう。飛べない身、よちよち歩きの水鳥、田んぼに水があるのもあと1か月だ。

 「なんか獣に食われちまうだろうな。」

 「カラスなんかも襲うから。」

 まあ、そうだろう。が、できれば、どこかの水辺とかに隠れ家を見つけて、ひっそり次の世代を育てたりできればいいが、なぁんて、そんなの甘くも身勝手な空想だぜ。

 逃亡・流浪のアイガモの明日は、限りなく暗い。すまん!身勝手人間様の一人として、役にも立たぬ謝罪・合掌。

 

 

 

コメント
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