ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

薪を掘り出せ、えっさかほい!

2015-02-08 09:24:04 | 暮らし
 薪ストーブの暖房、ぜったい!譲れない。柔らかな暖かさの安らぎ感。体の芯まで包み込むほんわか感。家全体を暖めるじんわり感。なんたって炎が見えるっていう安心感!3/11で停電の一夜を明かしたとき、ストーブが動じることなく燃えさかっていて、あっ、これあれば大丈夫!って深い安堵の気持ちに満たされた。コントロールされた炎があれば人間なんとかなる。



 と、まあ、薪ストーブ礼賛はよく聞く話。ものごと表あれば裏もある。便利もあれば不便もある。一冬分の大量の薪をどうやって準備するか、これ一番の難事だが、まあ、季節のよい春から夏にかけての楽しみ仕事と見なせないこともない。問題は厳寒期、日々の薪供給にある。一日絶やさず燃やし続けると、これだけの薪が必要だ。



 外の薪置き場から3~4往復、運搬用袋に入れて運び込む。これが欠かせない日課だ、たとえ吹雪の日であろうとも。筋力の落ちた老体にはなかなかに険しいハードワークなんだな、これが。あと10年経っても、同じように運べるだろうか?なんてちらっと不安が頭をよぎったりもする。

 それでも積雪当初は、薪も軒下に積まれたもので間に合っていたし、運搬通路に雪もなく足下に気を配る必要もなく運搬作業がはかどった。でも、今じゃ、これ!



 つぎから次と滑り落ちる雪が、張り出した庇をかいくぐって、とうとう縁の下も埋めつつあるのだ。もちろん、軒下のものはすべて使い尽くした。となると、この雪が閉ざす縁の下から薪を掘り出さなくてはならない。殺到している雪塊を押しのけ、固まった雪を掘り起こし、ようやく薪に到達する。



 手前側の薪は手を伸ばせば取り出せる。奥に積まれたものには外からでは手が出ない。じゃどうする?そう、もぐるしかないんだ。体をくねらせ、よじらせ足から下半身、胴体、そして、頭までずるずると滑り込ませる。外に広げた運搬袋に一本一本薪を掘り出しては入れていく。なんという作業だ!まさしく、薪の採掘だ。一袋に7~8本入れ終わったら、体をぬるり、ぐにゃりと脱出させ、えっさかほいと部屋に運ぶ。これを日々3~4回!ふ~~~っ!

 いやはや、薪ストーブって贅沢だよな。人生楽ありゃ苦もあるさ。人生涙と笑顔あり!



コメント
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