ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

追悼!三木たかしさん

2009-05-13 21:26:12 | 演劇

 作詞家・三木たかしさんが亡くなった。で、置農演劇部では、昨日追悼会を催した。お世話になってるから。わけわかんねえ?!だろうな。置農に詞書いてくれた?なわけないだろ!個人的面識まったくなし。なのに、何故?

 その理由は、かの名曲、『津軽海峡冬景色』にある。実は、この曲、置農演劇部の発声練習歌であり、愛唱歌であるからなのだ。毎日稽古に使っている多目的教室(スペース・スプラウツ:「蕾の空間」ってネーミング、ちょっといいでしょ。僕が付けたんだ。でも、演劇部しかこの名前使っていない。)の黒板にはこのところずーっと、この曲の歌詞一番二番が大きく書かれたままになっている。発声練習の最後に、全員でこの名曲を熱唱することにしているからだ。時には、股割をしながら、ときには相撲のすり足をしながら、大声で歌い上げる。いいんだなぁ、これが。とても歌いやすい。腹から声を出すのにもってこいなんだ。

 さらに、演歌舞踊大会なるものも、時折開催する。この曲を日本舞踊ぽく踊る。部員一人一人が曲のイメージを生かして即興で振りをつける。もう、みんな夢中になって、演歌歌手や大衆演劇役者の気分で身体くねらせているね。

 で、それって言うのも、歌詞がいいからなんだよね。おっと、もちろん、曲もいいよ。東北の若者には、伝わるんだよ、この悲哀が。恋する人を諦めてふるさとの北国に帰るっていう哀愁が、なんとも言えず共感できるんだよな。今の高校生には、かつての上野駅の雰囲気も青函連絡船もちんぷんかんぷんだけど、通じるものは通じるんだよね。だから、毎日必ず歌っている。お世話になっている。三木さんがこの曲書いてくれなかったら、こんなユニークな練習できなかったわけだから。

 なので、追悼!まずは、全員で心を込めて熱唱!次に、4人一組で歌いついだ。結局、28人だから、7組が歌った。そして、最後にまたまた全員で絶唱!そして、合掌・黙祷、ご冥福をお祈りした。三木さん、素晴らしい曲をありがとう。これからも大切に歌っていきます。この曲も歌謡ショーのナンバーにいれます。東北の田舎の高校生が毎日歌ってるってこと、天国から見ていてくださいね。

 

コメント (3)
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