泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

台北は美味しい!

2014-05-19 10:13:54 | 丹下一の泡盛日記
昨日、朝一番で士林駅からタクシーで原住民博物館へ。
開舘とほぼ同時に入館♪
台湾の原住民(先住民ではなくこう呼ばれたいとの希望があるそうな)の民俗を「古事記」の世界やアイヌの文化を念頭におきつつ。
ここは展示も興味深いのだけど、100本を超えるビデオを閲覧できるのも魅力。
早回しで4本見た。
口琴であんなにもりあがるダンスがあるとは知らなかったぞ。


満足して外に出ると腹が減っていた。
近くの一膳飯屋に人が群がっている。
おお、この総菜たちは実にうまそう。
この写真は大根の煮物をばくばく食べてしまってから気がついて撮った。
なすも竹の子も沁みる味。
肉や魚を取らなかったせいだと思うのだけど、これで80元(270円くらい)はさすがに安い。



午後、某茶館でまったり。
店内は美術館のような趣で素晴らしい。
今日はテラスで。
干豆腐の煮物も食っちまった♪


夕方、フードコートで素食(ビーガンフード)レストラン発見。
フードコートに普通にベジタリアンレストランがある。
もちろん市内もそこら中に。
アイテムも豊富。
水餃子やスープも充実。そして美味しい!
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台北から

2014-05-18 08:01:33 | 丹下一の泡盛日記

そんなわけで早起きして羽田空港へ。


JALだったのだけど、機内食のおいしさに驚いた。
海外に出るようになって25年、国際線は100回以上乗っている。
その度に機内食を食べて来たのだけど、(何度かしか乗ったことがない)ビジネスクラス並みの美味しさだ。
今まで食べて機内食の中でダントツ。
JAL、一生懸命だなあと感動。
思わず朝から飲みたくなってしまった(^o^;;;


台湾は5回目なのだけど、ここは初めて。
台北の浅草、龍山寺にお参りした。
今年の後半は次のステップに向かって進んでいく。
とりあえず話を聞いてもらい、さてどうするか。

プレイバックの友人たちも音楽関係の友人たちにも「ごめんなさい!」とフェイスブックに書いた。
台湾人のホスピタリティは世界有数。
かえって誰にも会わずにいた方がいい。
ちょっと残念。
2011年のフランクフルトの打ち上げパーティーで一緒に騒いだladiesはどうしているかなあ。。。


そして、夜はもちろんフードコート♪
高梁酒38度、3年ぶりだもんね(^o^)/
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アイヌの儀式を学ぶ

2014-05-16 16:38:02 | 丹下一の泡盛日記


電車に乗って千葉まで、と思っていたら東京湾を横断するバスの方が早いというのでバス旅行。


着いたのは、アイヌの彫刻家で舞踊家のHさんち。
元漁師の彼は、アイヌ舞踊、そしてアイヌの儀礼をかなり詳しく伝えることができる数少ない一人。
出迎えてくれた車の中から録音したくなるような話が炸裂♪
家についてからも延々と教えてくれる。


晩ご飯。
今は一人暮らしのHさん、元漁師の腕をふるってくださった。
美味しい~~~♪
持参した日本酒を飲みだすわし。
Hさん、体調すぐれず飲まないというのに(^o^;;;
彼の一代記を誰か残してくれないかなあ、というくらい話が面白い。
Hさん、突然立ち上がって踊りの形を見せてくれた。
腰が低い。
そして、なんと「早池峰神楽なんかでもそうなんだよね」と口にする!
「あれ、僕の卒論、早池峰神楽です」。
「!」一瞬絶句するHさん。
山伏神楽から入って、ついにここまで来た、と思っていたら山伏神楽の話がでるなんて。
もうそれから話は2時近く間で続き、4合瓶の2本目は後少しを残すところまで。
7合飲んだけど、まだまだ行ける感じ。
だって芸能調査のノリなんだもん♪



翌朝、さすがに二日酔い。
Hさん、前夜「話が楽しくて、エネルギーが出て来た。引っ越しの儀式をまだやってなかったから明日一緒にやろう」と。
すでに色々と準備中。
「けずるよ」と言うのであわてて仕事部屋に。
イナウを削るところを初めて見た!


魔除けをつけて、言われるままに一緒に。
自然と共存するアイヌの生活からは学ぶべきことが多い。
それにしても日本のお神酒よりも器がでかくて酒の量が多いな♪
二日酔いだけど、もちろん全部飲んだもん♪


幸せな時間を過ごしてもうすっかりイメージが膨らんだ。
空は晴れ上がり、帰りの東京湾の青いこと。
明日は飛行機に乗ってお出かけ。
Hさんからいただいた魔除けのハチマキも鞄に入れた。
楽しみだなあ!
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「本番」が前の本番を「過去」にしてくれる

2014-05-15 10:19:16 | 丹下一の泡盛日記
すでに「お仕事」が始まっている。
スタッフで「本番」を2本。
「本番」はありがたい。
あっというまに日曜日の「死者の書」が「過去」になった。
すでに未来の話も始まっている。
浸る暇はない、先へ進まなければ、それこそ関さんにしかられちゃうね。
今回、両膝ともやられてしまったことで、目指せ「脱でぶ!」の気持ちも新たに。
そして、バイトに行って稽古して朝まで飲んで芝居の話して、なんて生活は本当に無理とわかった。
(もちろん毎晩飲んでいるんだけど)
その代わりに短い時間を深く使っている。
(はずなんだけど。。。)

昨日の落語家は素晴らしかった。
小僧の頃からただ一つの道の厳しい修行を経ての独り舞台。
本当に色っぽい年増がいて、笑わす話なのに人情話の匂いが漂う。
この人の師匠の人情話が凄かったというのもうなづける。(自分は生で見たことはない)

コンサートのバンマスのベース。
何度も様々な人で聞いている有名な曲のアレンジが面白い。
シャンソンの原曲が映画音楽風のポップスになったり、
(実際、彼はリハーサルで2曲つなげるときに「映画の場面転換のような雰囲気にしたい」と指示していた)
自分の位置がベースのモニターの横で、ベースラインもよくわかる。
ロックだったり、ファンクっぽいチョッパー使ったり。
「おお、こう来たか! と、そのベースを聞いているだけでも面白いライブだった。

実は自分もエレキのベースを持っている。
夜中に酔っぱらって触る程度で、もちろん人前でなんて月ぐらい遠い。
以前、プレイバッカーズの稽古で試したことがあるが、自分で却下。
ベースに触りたくなったが、そんな余裕は今はない。

今日は千葉県に出かけてお泊まり。
一晩かけてたくさん教わって、記録してきます。
学生の頃の「調査」みたい。
楽しみ!
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実家滞在80分

2014-05-14 00:54:32 | 丹下一の泡盛日記
実は「死者の書」の本番直前に我が家のピンクの冷蔵庫ちゃんがお亡くなりになったのであった。
大騒ぎして、ありがたいことに新しいぴかぴかの冷蔵庫さんがやって来てくれた。
そんなわけで先週末は、冷凍されていた中華あんやカレーなどをばくばく食べていた。
新しい冷蔵庫の中は、がらんとしている。
気がつけば買い物に行ってない。
ランチは、ありもので。



午後はお仕事の後、表参道の花屋で花束作ってもらい実家に。
もちろん母親に渡すためだったのだけど、母は晩ご飯の材料を仕込みに出かけてしまっていた。
ちょっとしかいられないって言ったのに。。。


弟がドイツパンで「突き出し」を作ってくれて、父と三人でビール。
自分は彼の料理が大好き♪
弟はちょこっと口をつけてそのまま稽古に行ってしまった。
父と二人で飲む。
昔話が面白い。
こういうエピソードってそのうち書けるのかなあ♪
母、刺身抱えて帰宅。
ばくばく食べて滞在80分で移動。
なんか申し訳ないけど、顔が見れてよかった。
しばらく旅とスタッフ仕事が続く。
久しぶりの旅が楽しみだ!
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「死者の書」無事終了!

2014-05-12 14:30:51 | 丹下一の泡盛日記

おかげさまで昨日の銕仙会前の路上は長蛇の列に。
満席。
受付は大混乱。
お客様には本当に申し訳ないことに。

そして、舞台は、精一杯やった、と思う。
ゴールのない作業だし、「できなかったこと」を言えばきりがない。
徹底的に自分が、自分の今が問われる舞台だもの。
もちろん振り返えれば情けないことばかり。
その上で、この素晴らしい作業をご一緒させていただいたことに感謝。
そして立ち会ってくださったお客様、本当にありがとうございました。

満席のお客様の暖かい拍手をいただいて、幕内に入ったとたん、美香ちゃん(坪井美香)たちすずしろの3人が固まって泣き出した。
3人だけの切り盛りはどんなに大変だったことだろう。
4年前の「古事記」ではこんなことはなかった。
そして、関弘子さんへの思いが彼女たちを支えて来た。
関さんもきっと満足していることだろう。
打ち上げでも3人の挨拶が見事で感動した。
大人だ♪
「打ち上げ」と言ってももちろんご命日でもあるので写真の前に大好きだったビールを備えて、献杯。
そして談論風発。
こういう会話のある打ち上げ、大好きだ♪


実は数日前から足はこんなことになっていた。
テーピングって初めてだけど、これ、かなりきく。
と思っていたら前日にもう片方もするはめに。
今日は腰に湿布を張った。
これから舞台の度にこういう風になっていくんだろうなあ。
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心の中に生きている関さんのことばたち

2014-05-11 01:26:37 | 丹下一の泡盛日記
というわけで本番前日の稽古へ。
20代は夕方に集まって夜中まで稽古して、その後は大酒くらってた(こともある)メンバーたちは、普通に午前中に集合してくる。
第一、本番が15時からだし。
演出の笠井さん、気合い入ってるのか、通し始めて16時まで休憩なしで稽古。
身体はがたがたなんだけど、心は集中。

明るいうちに帰宅。
即座に入浴。
コロッケでビール♪
いい身分だぜ。

実はでぶになったおかげでかなり足にきている。
マッサージを受けて爆睡。
一度目覚めてすっきり。
3年前、能舞台に立つ前にある舞踊家の方からいただいたことばを思い出す。
「舞台はまず神に捧げるもの。大きな世界に向かって立ちなさい」。
関さんからもこんなことばをたくさんいただいた。
稽古をしながらそのことばたちが蘇ってくる。
心の中で生きている、というのはこういうことを言うんだなあ。
明日が楽しみでしかたない!
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リハーサルの後「当麻」をみる

2014-05-10 01:03:37 | 丹下一の泡盛日記
今日は銕仙会で「死者の書」のリハーサル。
本番に来れない何人かのお客さまも立ち会って下さった。
まあ、スタッフがほとんどいないので、大騒ぎのうちに終了。
いつものように最後は楽屋のテーブルをみんなで囲んでコロッケを食べた。
「この芝居はコロッケでできてるようなもんだ」と演出の笠井さん♪

久しぶりに地下室に入った。
自分が床の平台を作り、稽古場に改造した空間。
24歳でやった「夜長姫と耳男」はここで一人で延々と稽古した。
ああ、物事には始まりがあり、そして終わりがある。

夜、銕仙会の定期公演で「当麻」が上演されるというのでみんなで宝生能楽堂に見にいく。
疲れはてた体調だけど、なぜこの時に「当麻」が上演されるんだろう!?
中将姫の物語。
世阿弥末期の大曲。
30回くらい意識を失ったが、勉強になった。
そして久しぶりにちゃんと能をみた。
まっすぐ帰れなくて、しかもなじみの水道橋。
何人かでシンガポールビールを飲んだ。
飲むと一瞬は元気になって話したいことはたくさん。
チームはいい感じ。
このまま日曜日になだれ込みます。
その前に、明日、稽古場で最後の稽古。。。。
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「死者の書」は深い

2014-05-07 12:27:12 | 丹下一の泡盛日記

昨夜、稽古後に「すずしろ」の御三人とカフェで。
今回の長い稽古の期間中、この3人と飲んだのは初めて。
すべてを切り盛りする彼女たちには本当に頭が下がる。

この日も、15:00から21:30まで「死者の書」の稽古。
「ことば/文字の羅列」は記号にすぎない。
それに生き生きとした「いのち」を吹き込むために日々稽古している。
「いのち」を「身体」と置き換えてもいい。
もちろん日本語だけが特別なのではなく、すべての言語は平等なはず。
その上で、あえて思うのだけど、日本語がわからない人が舞台を見ても、俳優が深いところにいるかいないかはわかるだろう。
そんな深みに到達したい。

そして、折口信夫が書いたことばたちは本当に深い。
すずしろの戸室さんが、読めば読むほど「あの本も読まなきゃ、この本もって思っちゃう」と。
その通りだ。
壬申の乱に続く大津皇子刑死事件、そのサイド(背景か!?)ストーリーでもある中臣から藤原家への流れ、郎女=中将姫、そして当麻寺の中将姫曼荼羅伝説、その背景にある昔の日本の民俗や信仰など折口信夫の視座は広く大きく、あまりにも深い。
だからこそ、今、自分たちが立ち向かわなければならない。

この時代にきちんと向かい合わないと、例の「昔からそうなんです」の「昔」って戦後すぐのこと? または戦争中に決めたことですよね、という話が噛み合なくなるからだ。
畳も正座もなく、貴族は椅子とテーブルで暮らしていた。
大陸とも頻繁に交流し、特に百済からたくさんの人がやってきて、人種的にも百済と兄弟の国と考えられていた時代。
もちろんその後、新羅からも高句麗からもたくさんの人が渡来して血は混ざり合っていった。
自分の中にも複雑なDNAが混ざり合っているに違いない。
だから中華料理や韓国料理、台湾料理や琉球料理も大好きなんだな♪
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3年ぶりの銕仙会能舞台

2014-05-05 11:11:31 | 丹下一の泡盛日記

朝ご飯。

昨日は銕仙会の能舞台で稽古。
3年ぶりの銕仙会、そして能舞台。
23歳のころから数年間、週末だけのアルバイトをさせてもらっていた。
能の会があると、場内整理をしてそのまま場内に。
そうやってたくさんの能狂言を観る機会を与えられたことが本当に財産になっている。
後には地下室に稽古場を作り、破格の料金で使わせていただいていた。
なので身体になじんだ場所の一つ。
昨日客席を見ていたら、ふと故観世寿夫さんの命日、清雪忌のことを思い出した。
沖縄から送られたクースーが備えられていて、観世栄夫さんが「これ飲もうよ」と声を掛けるのだけど、みんな遠慮している。
その中を小僧の特権で「じゃいただきます」と寄っていった。
「おお、飲め飲め♪」と茶碗についでいただいたクースーがあまりに美味しくてあっという間に飲み干した♪
そして、「おかわり下さい」ともう一度寄っていった、という今見たら自分で自分にげんこつ食らわすな、という思い出の一つ。
1階の稽古場に場を移ってのパーティーにもなぜか参加していてビールを飲んだ。(まだ飲んでいる)
そこで、声をかけてくださった先代の観世銕之丞と初めてお話しさせていただいた。
栄夫さんも先代の銕之丞さんも、事務局長だった荻原さんも気がつけばみんないなくなってしまった。
そして関さんも。
銕仙会の能舞台に立っているのを見ていただきたかったなあ。
恐れ多いが、それでも、そう思う。

今日は稽古は休み。
人様の舞台を見に出かける。
楽しみだ!
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