泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

プラハDAY3

2023-04-07 05:43:10 | 丹下一の泡盛日記
プラハは寒い。
ワルシャワもクラコフも寒かったけど、なんか底冷えがする。
昨夜は冷えた体で歩き回ったのがいけなかったのか、
「寒」が入り、あまり飲まずに眠った。
旅の疲れもあるのだろう。
根底には、勝手な想像だけどウクライナの戦争があるような気がしている。
ワルシャワでは現在ウクライナ難民40万人が生活しているという。
「トラムの中とかでよくウクライナ語を聞くようになりました」と聞いた。
クラコフ駅でもユニセフのマークを掲げた「売店」ができていて。

今日=4月6日(木)に出かけたBOX(=プラハのアートセンター)の展覧が
「歴史から学んでいないことを歴史から学ぶ」というタイトルのもと、
ゴヤのスペイン戦争やリヒターの作品、キャパの写真、
そして現代のチェコの作家たちの「ウクライナの今」に向き合った作品群で。
特に、チェコの作家たちの、短い時間の中で「練り上げられた」作品たちの「現在性」が身体に伝わってくる。
それと常設展示なのだけど、履きふるした靴で形作られた十字架のキリスト像などは、もちろんオフシエンチム=アウシュビッツをイメージしているのだけど、なぜかウクライナも連想してしまう。
ふと気がついたのだけど、現代美術が工芸品と一線を画していることに。
この「古い靴のキリスト像」(かなり巨大だ)を買おうと思う人はあまりいないのではないか。
そして、素晴らしい美術作品として掲げられている。
そんなことを考えつつトラムに乗って「次」へ。
駅を降りたら、ケプラーの像が。
一応、お役で演じたことがあります。。。。
修道院の哲学の間、と神学の間を見学。
時空を超えて静かな時間が流れている。
こういう空間があることが素敵。
100年以上誰にも読まれないかもしれないけど、ここにしかない本たちが静かに誰かとの出会いを待っている。
人気投票とか売れている本、とは全く無縁な世界。
そこに品格があることも素晴らしい。


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