先日安売りのスーパーに車で連れて行ってもらい、久しぶりに紫玉ねぎを購入。
欠かせない食材だったけど、あまりに高くなって買うのを控えていた。
朝ご飯は、パクチーたっぷりの冷やし中華。
午前中は雑事たくさん。
終わらせて、すっきり安心。
そして、財布は空っぽに。
午後、新宿に井村昂さんが出演している芝居を見に出る。
井村さんが私淑する福田善之さんの作「私の下町 母の写真」。
客席には知った顔が何人も。
隣が上田獏さんと花柳輔礼乃さんだったので、情報交換に忙しく。
舞台は、自立した俳優たちの大人のお芝居で、とてもよかった。
井村さんも素敵だったし、何よりも
主演の春風ひとみさんが素晴らしい。
自分の母は、大空襲で逃げ惑う中、背後からB29の機銃掃射を受けて、
奇跡的に生き残った。
逃げながら振り返ってみた米兵の顔は一生忘れないと、母は語っている。
それくらい近いのだと、何人もが証言している。
もちろん助からなかった子どもたちの方が多い。
なので、火の中を逃げる12歳の少女を、圧倒的な大きさの軍用機から撃ち殺して回るのがアメリカ兵だと、
今も思っている。
空襲は、彼らのストレス解消の大虐殺の場でもあったのだ。
その時代の東京が舞台で、知らないはずなのに、地名は懐かしく。
見終わって、生まれ育った東京が少し身近になったような気がした。
そして、登場する特高の刑事たちは、今既に復活し、存在しているのだろう。
この芝居は、今の時代への警笛でもあるのだった。
真っ直ぐ帰る気持ちになれないのは、同じだったようで、
久しぶりに輔礼乃さんと獏とコーヒー飲んで語り合ってしまった。