泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

先輩のお見舞いへ

2024-01-28 23:50:17 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、Feye Wongの「Eyes on me」を久しぶりに聴いた。
何度も繰り返し聴いた。
なぜそんな気持ちになったのか不明。
ゲームのテーマ曲で「来てくれたら、必ず会える」というコピーが最初に。
あの頃は、本当にあちらこちら出かけていた。
たくさんの出会いがあって、一緒にさまざまな舞台を創った。
その多くが今に続いていないことが寂しい。
なので「H/Ash」ver.2では、そのご縁の一人に参加してもらうことに。
午後、明日退院・転院の先輩役者のお見舞いに出かける。
40年近く前に初めてご一緒して、その30年後に再び舞台で一緒になったのだけど「昔」のことはもう覚えていらっしゃらなかった。
大抵の場合、自分は人の記憶に留め置かれないということは自覚しているのだけど、ちょっと残念だった。
というのも20歳の頃、ある映画に感動して生まれて初めて映画を2回見た。
(今、自分が舞台で映像を使うのはその映画の影響だと思う)。
その映画で印象に残った役者がいて、その名前を芝居のチラシに見つけ、舞台を見に行った。その時も、ああこの人はすごい、と脳に刻みつけられた。
8年前にも、舞台で一緒になった。
この時、いくつかの場面は一緒に創った、と考えている。
もちろん、嬉しいというか幸せな記憶。
その先輩が身体を壊し、手術を受け、故郷に帰ることになったのだという。
早朝のフライトの前日の今日、とにかくお目にかかりたい一心で病院へ。
病院の規定で面会は30分までだったのだけど、この時間のことは忘れないだろう。
辞した後、一緒に面会した旧知の後輩役者が「一駅歩きながら話しませんか?」と。
こちらもいい時間になった。
都会の喧騒がちょっときつい夕方。どこかに寄って一杯、と考えていたのだけど、やっぱり直帰。
そして、ふと気がつく。
「Eyes on me」は、この先輩のことだったのかもしれない。
とりあえずお昼ご飯の残りのお蕎麦をかっこむ。
そして、冷蔵庫に残されたお弁当具材の残りでワンプレート晩御飯。

食べながらサウジアラビアのドキュメンタリー。
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