泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

香港からー第一夜

2011-01-12 11:15:45 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、JCCACのBlack Box Theatreで丸仔がプロデュースした"Human Body Show"の第一夜、骨場に立ち会った。
4人のミュージシャンと12人のパフォーマー。

全体は、かつて多くの舞踏や即興のパフォーマンスに関わってきた自分にとっては理解可能なことばかりで(-_-:
何よりも多くのパフォーマーが音楽に負けている。空間に屹立してほしい。

そして、その全てのマイナスな気持ちを吹き飛ばしたのが廖東梅さんのソロダンスだった。
実は先月、紹介されてお宅を訪問した画家が彼女。
車椅子で不自由な身体で素晴らしい絵を描き、日本を含む世界中の美術館に作品が収蔵されている。
彼女は昨年からダンスに挑戦していて、素晴らしいと聞いていた。
精一杯とはこのことだ。
車椅子で踊った大野一雄を思い出す。
次第に彼女が健常者でその独自の体つきや動きが振り付けの一部ではないかと思えてくる。

他にも一人、若い男性のダンサーがなかなかよかったが、東梅さんのパフォーマンスに立ち会えただけで今回香港まで来てよかった、と思えてしまった。
終演後、付添いのお父上と彼女と話す。つたない北京語が悔しい。。。

ある知人のパフォーマーのソロの場面で、彼が観客とコミュニケーションをとろうとオファーを出してるのに誰も相手にしない。彼が咥えたロープをある客が自分に渡したのでそのままコートを脱いで立ち上がりしばらく一緒に踊った。
終演後、彼や何人かのすでに知り合いの出演者と話したが、皆喜んでくれたのでホッとした。

急用が発生していて、すぐにも出なければならず、彼らとゆっくり話せなくて残念。
もっとも何人かとは滞在中に会う予定。
マイナスの部分をどう伝えるかが課題だ。

香港の今年の冬はものすごく寒い。地元民が皆驚いてるくらい。部屋に暖房がないので参ってます。
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