泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「Hero」面白かった

2009-11-06 11:24:38 | 丹下一の泡盛日記
 今朝の体重は78.9キロ。昨夜はアルコール・フリー、2日目。
 これじゃあまるで減量日記だな。

 昨夜、かみさんにひきずられてDVDで「Hero」という日本のテレビドラマを見た。普段テレビをみないのでよく知らなかったが、以前、飛行機の中で映画版をみたことがある。
 なかなか面白かった。エンターテイメントとして楽しんだし、キムタクってかっこいいなあ、と素直に思った。
 裏側のメッセージも感じつつ、映像の演技ってなんだろうとも考える。
 自分だとこういうものはまず見ることが無いので、かみさんに感謝だ。
 
 映像ものはかみさんとまったく趣味が違う。彼女にとって映画やテレビは全くのエンターテイメントで、楽しくないと嫌。悲しすぎたりつらいのも駄目。
 もちろん彼女がプレイバックシアターの世界に立つ時は、人身売買などの悲惨なストーリーにきちんと立ち向かっていく。先日のスクールで父親が幼い娘を性的に虐待するシーンを創った時もぞっとするような場面を演じてくれた。

 「Hero」を観た後に様々な話をしたが、全く違った角度からの視点を聞かされるのがうれしい。松たか子が出ているので、お父さんの幸四郎(当時染五郎)をはじめて見た鈴木忠志演出の帝劇ミュージカルのことも思い出す。
 彼女には歌舞伎役者の名前なんてちんぷんかんぷん。だって「カンタベリー物語」で育ってるんだから当たり前か。(すみませんわしこれ読んでません)
 アートの話をするとき、自分が一方的に話すのをただうなづいて聞いてくれるなんてつまんない。

 昨日の新聞に某証券会社がかつて多面体で各方面が輝く「ダイヤモンド」を目指していたのに、一色に染まったつるつるのボールになってしまっていた、という話が出ていた。
 一人の強力なリーダーに率いられる組織は一瞬成功を収めるが、長くは続かないと思っている。
 プレイバッカーズが素敵だと思うのは、まったく違う立脚点を持つエネルギーの強いメンバーたちが一つのチームを構成することに成功しているからだと思う。
 もちろんこれはそういうビジョンを持ったリーダーのおかげだ。

 そして、ふと昔のことを思い出す。18歳で入った最初の劇団の頃。否定や批判に満ちていた自分。
 たくさんの人を裏切って傷つけてきた過去に思いを馳せる。死ぬまでにもう一度会いたいと思う人もいる。
 会えるかな。会いたいなあ。
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