泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

サンフランシスコから

2008-10-06 14:09:22 | 丹下一の泡盛日記
10月4日(土)
 2日、強い追い風のおかげとかで1時間も早くサンフランシスコ空港に着陸。
道中機体は揺れっぱなしだったが、まあなんてことはない。ただ、ずっとシートベルトのサインがつきっぱなしでフライト・アテンダントが立ち上がった乗客を見つけると即座に着席を促すという状態だったので、サインが消えたとき、トイレに長蛇の列。
 BARTでオークランドの駅まで。先着のくみちゃん(佐藤久美子)が迎えに来てくれた。
 メリーさんちにホームステイ。下手なホテルよりずっといいぞ。自分は半地下の部屋を一人で使っている。何よりも大きな白い犬のデライラがいるのがうれしい。台所は使い放題。
 りんごやレモンが実っている広い庭にはジャグジーつきのホットタブ。昨日もワークショップから戻って真っ先に飛び込んで、今朝も入ってきた♪ これからワークショップ2日目。

 昨夜ワークショップの後、メリーさんが演劇学校で教えている生徒が出演している「マクベス/MAC- B」という舞台をダウンタウンでみる。アフリカ系アメリカ人のためのアートセンターで出演者は20歳前後の学生。200名くらいの小ホール。
 マクベスをラップでやるというので興味を持った。アイデアはいいのだが出演者がちと若い。20代の頃だったら面白かったというかもしれない。
セリフはシェイクスピアの原文を構成していて、それをラップにのっけるのが決まるシーンもある。また「ハムレット」のセリフもまぜられていたりする。

 3人の魔女のヒップホップなダンスにのせられてマクベスのラップが盛り上がっていくなんてのもわかりやすい演出。体のきれはさすがにかっこいい。
まじめだけど上昇志向があるお兄ちゃんが「あなたってもっと変わっていけるのよ♪」とからみつくお姉さんに動かされてベージュのブレザーのIBルックから黒一色の戦闘服に変わっていくのはわかりやすい。
 ただやっぱりマクベス婦人はもう少しアダルトな感じが好きだな。かなりセクシーで攻撃的なマクベス婦人で彼女なりに好演していたとは思う。
 これはアフリカ系の役者にしかできない演出だなあと思いつつも、もっとぎらぎらしたものがみたかったというのが率直な感想だ。こないだパリのサンドニのジャズクラブに行ってしまった身としては。
 昨夜、米副大統領候補のディベートが全米で生放送された。街中のそこらじゅうで「OBAMA」を支援するバッジやカードが売られている。この劇場の受付でもOBAMAの顔にCHANGEと書いたバッジが売られていた。
 この舞台のキーワードもCHANGEだったのかなあ、とぼんやり思った。
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