泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「まくべっと」素晴らしかった!

2013-11-05 00:26:19 | 丹下一の泡盛日記
朝からおうちでひたすらDM作業。
午後、下北沢「劇」小劇場で中村まり子さんのパニック・シアター「まくべっと」をみる。
イヨネスコがシェイクスピアのマクベスをパロディにしたものだそうな。
めちゃくちゃ面白かった。
舞台見て大声で笑ったのは久しぶりじゃないかなあ。


翻訳、(共同)演出も中村さんなのだけど、翻案というか現代に即した場面もあって中村さんの思いがよくわかる。
台本は思ったよりも「マクベス」に即しているのだけど、だからこそ「!」みたいなひっくりかえしもあって興味深く、そして楽しんだ。
パリでみたイヨネスコの「授業」も思い出した。

そしてシェイクスピアってやっぱり面白いなあ、と思うのだけど、これは自分が江戸馨さんのシェイクスピア朗読会に10年参加していたおかげなのかもしれない。
それを「教養」というのなら、日本人にとっての「古典」はなんなんだろう、とも思う。
英語圏では、学校でシェイクスピアを習うことが多いので、その舞台は基本的には何処に持って行っても通じる。
日本でそれに代わる舞台は、たとえば忠臣蔵(四谷怪談含む)や近松門左衛門の心中もの、平家物語、などいくらでも上げられるのだけど、大抵は「教養」の範疇に入っているらしい。
もしかすると外国の人の方が詳しいのかも。

この「まくべっと」では中心に若い役者を据え、周囲を中村さんなどキャリアのある役者たちが固めているがそれぞれの存在感が素敵だ。
小劇場だからこその力のある役者たちでなければこの戯曲には太刀打ちできない。
久々にぐんっとくる舞台をみた後は、お久しぶりの金沢の方たちとがっつりワインを飲んで幸せに。
こんないい芝居見た後は、まっすぐ家には帰れません♪
コメント
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