泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

千秋楽は名古屋で

2007-10-28 22:48:47 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、金沢から紅葉の美しい雨の飛騨路を移動。白川郷、高山の観光をして名古屋入り。寒くてちょっとまいった。

 今日は、70年前に建てられた名古屋公会堂で公演。風格のある建物だが、音響的に弱い部分があり、オケの右と左を入れ替える。本来向かって左の二胡が右にいることに。

 本番前に「お世話になった人たちに感謝しますセレモニー」があり、メンバーたちが寄せ書きしたパンフレットをいただいた。宝物だ。今回同じ舞台にいられたことを誇りに思う。

 そして終演。水木菜花さんが来てくれる。彼女の実家は名古屋。

 夕暮れの空の下、バスの中に幸せな笑顔があふれている。みんなやりきった満足感がある。そして観客の熱い拍手も受けとめている。

 中華料理屋で打ち上げ。乾杯の後、テーブルをまわり「ありがとう! 一緒の舞台に立てて誇りに思っています」と乾杯を続ける。
 油断した。だってみんなわいわい言ってるけどお行儀いいんだもん。

 そんなもんかと思い紹興酒を頼んだ頃、自分の隣の指揮者の郭さんが突然「丹下さんが一気飲みの歌を知らないそうだ。はい、一二三!」と指揮して全員が一気飲みの歌を歌ってくれる。
 「俺とお前は友達だ。だから飲み干せその杯を~♪」てな歌で、もちろんグラスの酒を一気飲み。
 その後「酔っ払ったからちょっと詠う」と立ち上がり「高砂や~」。その後はもう大変。

 さっきまで乾杯(かんぺー)しても一口しか飲まなかった人たちが、全員飲み干して空のグラスを見せ合う状態に。ポーランドを思い出す。自分は飲んでいた紹興酒を急遽ビールに変更。。。

 その後は、なんて楽しい飲み会なんでしょう♪ という時間。みんな、飲む時は飲むんじゃん。しかもなんと言ったらいいのか、乱れ方がかっこいい。品を失わないのだ。一人ひとりがスピーチをして、叫んで拍手してころげて笑ってまた叫ぶ。
 こんな楽しい宴会久しぶりだ。酒を飲まないメンバーも笑い転げている。「丹下さんはもううちの団員だよ!」とうれしい声が飛ぶ。

 ホテルに戻り一人になったがもう少しこの幸せな気持ちにひたっていたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする