たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

所属委員会の県外視察【岩手県立中央病院等】

2016年11月10日 | 長野県議会

 10月26日(水)~28日(金)は、私が所属する県民文化健康福祉委員会の県外視察で、岩手県と宮城県方面を視察しました。

 一日目の視察は、岩手県立中央病院と岩手県立大学でした。
 岩手県立中央病院では、病院の概要と東日本大震災の際の取組等について説明を受けました。
 説明の概要は、広大な面積を持つ岩手県に20ある県立(県直営)病院(内9つは、第二次医療圏の基幹病院)である。
 県立病院の役割は、県内病床数の約3割を占めるとともに、県全体の病院患者の内、入院患者の約26%、外来患者の約38%を担っている。
 この中で県立中央病院は、この医療の中枢病院として、圏内外からの多数の患者が来院し県内の医療を支えている。
 病院の基本理念は、「高度急性期医療を推進する県民に信頼される、あたたかい病院」の下、他医療との機能分担と相互連携を図りながら診療を行っている。
 また、岩手県の医師不足は深刻であり、県立中央病院も医師は不足しているが、他の県立病院に必要により医師を派遣している。
 東日本大震災時には、被害を受けた県立宮古病院や陸前高田市地区等に長期的な支援活動を行ったとのことでした。
 この説明に私からは、県内県立病院の「中枢病院との位置付けとは何か。名称を中央病院としている理由は」と尋ねたところ、医院長からは、高度急性期医療を担う病院であり患者は県内から送られてくる。医師を他病院に派遣しているほか、中枢病院として図書館を充実し開放している趣旨の説明がありました。
 私は、この説明をお聞きし、本県では独立病院機構として運営している県立須坂病院について、新たな名称を「県立病院機構の中核病院にふさわしく親しみやすい、新しい名称」を募集し締め切ったようですが、うわさによれば、その背景には県内に5つある病院の内、須坂病院の名称を「中央」「中枢」「中核」「基幹」「センター」的な病院としての位置付けをしたい思惑があるようですが、岩手県立中央病院の果たしている役割と比較すれば、立派な名称に変更しても、難しい診療は、患者に対し近隣の長野市民病院を紹介している現状を考えれば、県内の高度医療の中枢的な役割を果たす現状にないばかりか、他の病院へ医師を派遣できる現象にもないことから、県民や患者に誤解を招く様な名称は付けるべきではないと思いました。
 むしろ、須坂市民が愛着が持てるよう、「須坂市立病院」として、須坂市に移管することが理想であると思いました。

 岩手県立大学では、大学の概要とICTを活用した医療福祉の連携、被災地の医療介護施設の役割等について説明を受けました。

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