たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

裁判員制度

2008年12月01日 | Weblog

裁判員制度の模擬裁判に参加しました。


 11月 30日(日)は、地元石渡公民館の体験講座として裁判員制度について関心を高めようと模擬裁判が開催され私も参加しました。
 ちょうど来年5月からの裁判員制度開始に向けて各地域の裁判員候補者名簿が発送された時期とマッチしたためか、私の予想した以上の約40人が参加していました。
 また、長野地方裁判所からは裁判官や事務官等3名の方に出席頂きました。
 この会では、まず30分ほどの裁判員制度についてのアニメを見た後、長野市内の宝石店に強盗に入った犯人とされる被告人が有罪か無罪かを判断する模擬裁判を行いました。
 この模擬裁判は、冒頭手続き、冒頭陳述、証拠の取調へ等、証人尋問、被告人質問、評議・判決等について、参加者の中から指名された裁判官3名、裁判員6名、被告、弁護人、検察官、証人を選出し、用意されたシナリオを読み上げ裁判の様子を作りました。
 そして、この模擬裁判の様子を見ていた参加者も含め三つのにグループに別れて、それぞのグループ毎に判決を報告しました。

 私は、グループ毎に別れての審議の時、今日のこのシナリオでは検察官に求められる立証責任が証拠など余りにも不十分であることから、「私が新犯人である。」と申し上げました。
 会の最後に、三つのグループの報告が行われましたが、この模擬裁判の結果は2グループが証拠不十分から無罪、1グループが有罪という結果となりました。
 この模擬裁判に出席して私が感じたことは、この模擬裁判のシナリオでも判断が割れる裁判員制度は、検察側に求められている立証責任をさらに強化しなければ、選ばれた裁判員の判断を左右してしまうのではないかということです。


 また、野澤温泉村が裁判所が裁判員候補者名簿を発送する仕組みなのに先に発送してしまった報道から、有権者名簿からの無作為抽出であるはずの候補者抽出が、住民に身近な市町村が抽出していることが明確となり、抽出された人が裁判員候補になることが禁止されている人であるかどうかや思想・信条についても事前に調査判断した上での選別が行われているのでないかという疑問の声も受け止めなければならないと思います。
 私は、この模擬裁判に参加して、長野地裁が用意したシナリオの意図を確認するとともに、裁判員候補の「抽出」が本当に客観的な抽出であるのか、裁判員候補者名簿がどの様な方々に発送されたのか結果を見極めた上で判断したいと思います。

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(都道府県)へブログランキング参加しています。