Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

過労死とソース

2020年06月19日 | 満身創痍な

そういえば。

しばらくまともに休みを取っていない気が。

8月入稿の本が3冊もあり、そろそろ佳境なのだけど、

やってもやっても終わらないというか。

さらに雑誌関係の仕事が3誌。

なんか毎週締切がある感じがして綱渡り状態。

この週末も仕事になりそうだし、

月曜は大阪まで取材に行く予定。

コロナになる前に、過労で死んじまいますよ、旦那(←誰?)

 

風の噂によると、大阪の串カツ屋は、

二度漬け禁止どころかソース漬け自体がダメらしい。

ほほお。それはぜひ確かめなければ。

過労で死ぬ前に、確かめるったら確かめるのだ。

そう固く決心したフライデーナイト。

 

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愛の見つけ方を探して

2020年06月18日 | 日々、徒然に

そういえば今日は6月18日。

ポールの誕生日か。78歳のおじいちゃんだけど

お元気なようで何より。

ソロの傑作の1枚に数えられる97年作、

「フレイミング・パイ」のアーカイヴコレクションが出るということで、

同アルバムからシングルカットされた

「Young Boy」を聞いて、お祝いしたいと思います。

聞けば聞くほど名曲。歌詞が素晴らしい。

 

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絶叫と渋み

2020年06月18日 | 棚からCD(たまにレコ)

アクシス:ボールド・アズ・ラヴ/ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

ジミヘンはまともに聞いていないので、この人を語る言葉は何も持っていない。カッコいいとか凄いとか月並みなことしか書けません。

 

サプライズ/ポール・サイモン

ブライアン・イーノとのコラボがまさに「驚き」。瑞々しい楽曲群とそれらに込められたメッセージ性。この人は「グレイスランド」以降も素晴らしい。

 

アンダー・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ/ザ・ホワイト・ストライプス

ジャック・ホワイトの絶叫とギターの轟音にトリップできるライブ盤。「ジョリーン」にチビりまくる。来日公演行きたかった。

 

ラム/ポール・マッカートニー

「アンクル・アルバート/ハルセイ提督」そして「バック・シート」。メロディメーカーならぬメドレーメーカー、ポールの面目躍如。

 

THE BURN/佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド

キャッチーな曲が少ないのが支持されなかった理由かな。スワンプロックにアプローチする元春はいつになくリラックス。ガース・ハドソン参加。

 

ラブ・アンド・セフト/ボブ・ディラン

怪しくてカッコいい。9.11発売の本作は唯我独尊、やりたいことをただ演っているディランを堪能。「ミシシッピ」がしみじみ名曲の極み。

 

アンダー・ザ・レッド・スカイ/ボブ・ディラン

ロックンローラーとしてのディラン。「アンビリーバブル」で弾け、「ボーン・イン・タイム」で叙情に溢れて。これは傑作アルバムではないか。

 

ノー・セキュリティ/ローリング・ストーンズ

「メモリー・モーテル」と「友を待つ」。この2曲だけで価値のあるライブ盤。キースの味のあるボーカルがとりわけいい感じで響いてきた。

 

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ハラハラ考

2020年06月17日 | 日々、徒然に

ハラスメントとは、

上司と部下とか、先生と生徒とか、

先輩と後輩とか、親と子とか、クライアントと下請けとか。

明確な上下関係や力関係がある状態で、

上の立場にある者が、下の者に対して、

理不尽な要求や苦行を強いたり、

その人の尊厳を傷つけるような行為を行うことだ。

 

下の者は、もし上の者に逆らったら、

出世できなくなるとか、左遷されるとか、

余計にいじめられるとか、養育されなくなるとか、

金輪際仕事を発注してもらえなくなるとか。

そんな不当な報復を受けることを怖がって、

上の者からの理不尽な行動を甘んじて受け入れてしまう。

 

ハラスメントを告発するのは難しい。

被害者の方がハラスメントを証明しなければいけない。

たとえば、メールやラインでひどい言葉を投げかけられていたとすると、

被害者は支援してくれる警察なり弁護士なりに、

そのメールの文面を見せなければならない。

あるいは上司に理不尽な叱咤を受けた際、

その状況を録音していたとして、

第三者に聞かせる場合、自分も再度聞いてしまうわけで、

一度だけでなく、二度も傷ついてしまうのだ。

PTSDとかフラッシュバックに襲われる人も少なくないだろう。

 

「そんなつもりはなかった」

「親愛のしるしだった」

「家族みたいなものだと思っていた」

「こちらの行為(好意かもしれない)を誤解された」

 

加害者たちはそんな言葉を吐き、

言い逃れをしようとする。

挙げ句の果ては、自分の方が被害者であるかのような

言動をとることもある。

ハラスメントの加害者は権力のある人が多いので、

取り巻きも多いし、体育会系の文化や

昭和テイストの根性論などが浸透していたとしたら、

「いじめられる方に原因がある」という

いくら叩いても壊れないガチガチの固定観念に守られるのだ。

「自己責任」の価値観が強固なSNSの世界にダイブすれば、

加害者は自分を正当化してくれる言葉を

いくらでも見つけることができるだろう。

 

今回のアップリンクの例が

それに当てはまるかどうかはわからないけれど、

提訴に踏み切った元従業員の人たちの勇気には頭が下がる。

用意周到に、作戦を練っての記者会見だったと思うし、

もはや現代は、ハラスメントを許さない時代であることを、

浅井氏だけでなく、すべての権力者に思い知ってもらいたい。

 

 

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ハラスメントの行方

2020年06月16日 | 日々、徒然に

渋谷や吉祥寺、

最近は京都にも展開するなど、

映画館の経営と配給を手掛けているアップリンク。

その代表の浅井隆氏に対し、

元従業員らがパワハラを受けていたということで

提訴に踏み切ったというニュースに驚く。

 

アップリンクは吉祥寺にできてから、

かなり通わせてもらっているし、

コロナ禍のもと、積極的に窮状を訴えている浅井氏を

応援する気持ちは大いにあった。

 

ただし、それとこれは別。映画は映画。

映画館は映画館。パワハラはパワハラで、悪いことなのだ。

映画とか演劇とか、興業の世界でも

こうしたハラスメントは横行しているんだろうか。

翻って自分の周りにも、そして自分にも

降りかかってくる問題なのでは、と思ったりする。

 

ともあれ、見たい映画があれば、

アップリンクには行きます。映画に罪はない。たぶん。

 

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おっさんにも三分の理

2020年06月16日 | 読んでいろいろ思うところが

ブレイディみかこ

「ワイルドサイドをほっつき歩け」(筑摩書房)を読む。

「ハマータウンのおっさんたち」という

サブタイトルが示すように、ブレグジットで揺れる

英国のおっさんたちの生き様を優しいタッチで描くノンフィクション。

 

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やさぐれ桃源郷

2020年06月15日 | やさぐれ男のつぶやき

なんだこの暑さは。

聞くところによると、今年最高の暑さらしい。

おまけにコロナの感染者が50人近くで、増加傾向にあるという。

東京アラートも鳴らさないらしいし、

みんな「夜の街」の人たちのせいにしようっていうことですか、都知事。

と、やさぐれてしまうけど、

洗濯物が早く乾くのが気持ちいいのと、

夜、家に帰ったときに少しだけほんのちょっといただく麦のアレが

桃源郷にまっしぐらな旨さだという。

この2つぐらいしかいいことはないのだけど、

2つもあれば十分ではないか、という考え方もあるわけで。

 

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オフビートな正統派

2020年06月14日 | 映画など

ジム・ジャームッシュ監督

「デッド・ドント・ダイ」を見る。

ほぼほぼ予想通りというか、ジャームッシュ監督らしい

オフビートでサブカルなゾンビ映画。

でも最後まで見終わったとき、

笑いと恐怖、そして、絶望感というか諦念のようなものが

しっかりスクリーンから伝わってきて、

これはロメロ先生の流れを継ぐ、

正統派のゾンビ映画だなあ、と感心しきりだったという。

 

 

ただひたすら、ひとりまたひとりと

ゾンビに喰われていく映画。

出てくる人物に思い入れのある描写などなく、

あーあ、喰われちゃったというとぼけた感じが残る。

そんな阿鼻叫喚をただ、呆気にとられながら眺めるしかない

ビル・マーレイとアダム・ドライバー。

このふたりの受けの芝居というか、アホ面(褒め言葉)が

なんとも素晴らしい。たぶんこの映画を見ている観客も

彼らと同じくアホ面でスクリーンを見つめるしかないというか。

 

イギー・ポップとか、スティーブ・ブシュミとか、

ただでさえ怪しい面構えの連中に

ゾンビをやらせたら、それはそれは栄えるだろうな、

とジャームッシュは思ったんだろう。

さらにティルダ・ウィンストンに

「キル・ビル」のユマ・サーマンみたいな

サムライガールを演じさせたりとやりたい放題の映画。

前作「パターソン」がものすごい名作だったジャームッシュの

次作を見る自分がアホ面になるとは思わなかった。

 

シネフィル的には、

アキ・カウリスマキがゾンビ映画を撮ったら、

似たような映画になりそうだな、と。

マッティ・ペロンパーのゾンビとか見てみたい

ってすでに死んでるか。

あるいは小津安二郎が生きていて、

ゾンビ映画を撮ることになっても、同じ映画になるはず。

笠智衆や杉村春子がゾンビを演る。おお。なんだかすごく見たくなってきた。

 

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まやかしの人生

2020年06月12日 | 日々、徒然に

「風と共に去りぬ」が人種問題について無自覚なのは

致し方ないとは思うけれど、かつての手塚マンガみたいに

制作されたのは●年でうんぬん、とお断りを入れて、

普通に上映や配信がされるべきだと思う。

 

 

で、思い出したのが

ダグラス・サーク監督が1959年に撮った

「悲しみは空の彼方に」という映画。

主演はラナ・ターナーで、シングルマザーの彼女が

女優としてのし上がっていく波瀾万丈の物語なのだけど、

脇役として、彼女に仕える黒人女性のメイドが登場する。

そのメイドはたいへん奥ゆかしい性格で従順。そっと主人公を支える役どころ。

「風と共に去りぬ」のメイドとは正反対の性格だけれど、

これも白人から見たステロタイプなのだろう。

 

この映画がすごいのは、このメイドがあくまで主人公に

地味に寄り添っている存在だと思ったら、

いつのまにか映画をジャックして、主役に踊り出るところだ。

差別や偏見を一身に背負っているにもかかわらず、

その怒りと悲しみをどこにも出さずに人生を全うしようとする。

なんともいえない負のパワーが見る者を圧倒する。

そして、本来主人公であるはずのラナ・ターナーを脇に追いやり、

原題「Imitation Of Life」が示すとおり、

女優として成り上がっていく主人公こそ、

まやかしの人生であることを告発するのだ。

 

本作でメイドを演じたファニタ・ムーアも

アカデミー助演女優賞にノミネートされたが受賞は逃している。

 

その20年前、「風と共に去りぬ」でオスカーを得た

ハティ・マグダニエルは、アカデミーの授賞式で

ヴィヴィアン・リーやクラーク・ゲーブルと

同じテーブルにつくことは許されず、オスカーを授与される直前まで

壁際で待たされたというエピソードがある。

オスカーを得たことは確かに快挙だけれど、

必ずしも彼女のキャリアアップに貢献したとは言えず、

以後、同じようなメイドの役ばかり演じさせられたという。

亡くなったのは52年。オスカー受賞から12年後のことだった。

 

ファニタ・ムーアは2014年まで長生きして、

99歳の人生を全うしている。彼女はどう生き、どう戦ったのか。

ハティの人生と共に興味が惹かれるところだ。

 

 

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コルセットがきゅきゅっと

2020年06月11日 | 日々、徒然に

「風と共に去りぬ」が人種差別を肯定しているとして

動画配信が停止されたらしい。

米国での白人警官による黒人男性殺害を契機にした

暴動やデモを受けての配慮とのこと。

 

「風と共に去りぬ」はそもそも作品自体が

奴隷制度が存在していた南北戦争の時代の米国が舞台だし、

しかも南部人のスカーレット・オハラが主人公。

制作されたのは1939年。今から80年も前。

南北戦争が終わったのが1865年だから、

戦争体験者がまだギリギリ生存していた時代。

そんな時代の価値観でつくられた映画をやり玉に挙げても、という気がする。

 

映画はひたすら南部の凋落を描くことに腐心しているわけで、

黒人に対する偏見や差別感情はあるとは思うけど、

空気を吸うように奴隷制度が敷かれていたというイメージが見てとれる。

 

本作は当時のアカデミー賞を総なめして、

スカーレット役のヴィヴィアン・リーが主演女優賞を獲っただけでなく、

メイドを演じたハティ・マクダニエルも助演女優賞を獲得し、

黒人として初のオスカー受賞者となっている。

白人から見た理想的なアフリカ系女性というステロタイプではあるけれど、

快挙であることは間違いない。

そうした背景もふくめ、見直してみたい名画の1本。

配信停止はダメだから、ね。

 

 

口うるさくて世話好きのメイドを演じたハティ・マクダニエル(右)。

ヴィヴィアン・リーのコルセットをきゅっと締める場面は印象的。

そういえばハティ・マクダニエルの伝記映画がハリウッドで

つくられると聞いたことがあるのだけど、どうなったんだろう。

 

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