Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

理解と認識

2018年12月26日 | いやはやなんとも

「望まない人間を僕は無理やりホテルに連れて行きません」

「嫌がっていないのであれば、何の問題もないじゃないですか」

「(女性たちは)僕に魅力を感じたり憧れたりしたのであって、

 僕は職を利用したつもりはない」

 

7人の女性からセクハラを告発された

ジャーナリストの広河隆一さん。

週刊文春によると、ライターに問われて

上のように発言したと書かれている。

これはもう、完全にアウトでしょう。

ハラスメントの意味を知っていたら、

もう少しうまい言い逃れができたと思うのだけど、

素で言ってるのかな。パワハラとセクハラをしたという認識がない。

広河さんからすると、なんで今さらそんなこと言うの? 

というところかもしれない。

 

編集長という立場、高名なジャーナリストという立場を利用して

関係を迫ったと被害者の女性は主張している反面、

広河さん本人は、自分のことが好きだから関係に応じたと思い込んでいる。

75歳という、まさに昭和世代の男性が、

ハラスメントの概念を理解しているとは考えづらいし、

広河さんも例外ではなかったということだろう。

 

これは叩かれるでしょう。

リベラルとかいわゆるサヨクが嫌いな人たちの恰好の標的になりそう。

いっぽうリベラルから見ると、広河さんは尊敬と敬愛の対象に

なっていた人なので、落胆する人は多いだろうけど、

ここは広河さんのジャーナリストとしての功績と、

今回のセクハラ疑惑は分けて考えるべきでしょう。

 

チェルノブイリの原発事故を取材し、

若くして事故の影響で甲状腺がんで亡くなった

ウクライナの少女に哀悼の意を唱える人と、

無意識的に自分の立場を利用して、

女性たちを傷つけた人が同一人物であることを、

まずは受け止めるしかない。

責任編集をつとめているDAYS JAPANの最終号(休刊が決定)で、

ぜひ自らを検証して

ジャーナリストとしての仕事をまっとうしてください。

 

コメント
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