Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

公序良俗と文化的価値

2009年08月23日 | 読んでいろいろ思うところが
藤木TDC『アダルトビデオ革命史』(幻冬舎新書)と、
高月靖『南極1号伝説』(文春文庫)を続けて読む。

AVとダッチワイフという、
(一般的に)公序良俗に反するモノを、丹念な取材によって、
文化的資料としてまとめ上げた
ふたりの著者の勇気と胆力に感動。



ビデオやパソコンといった、
映像メディアの進化とともに発展していったAV。
その歴史は多くの突出した才能を持った経営者やクリエイター、
AV女優たちによって支えられ、独特の進化を遂げた。
その発展ぶりと、時代のうねりのようなものが活写された好著。



ダッチワイフ、とは言わず、いまは「ラブドール」と呼ぶらしい。
こうした男性用玩具のこれまでの歴史がひもとかれるのも面白い。
また、リアルで精巧なラブドールを作り続ける
メーカーの開発者の矜持に感心したり、
ラブドールを所有するマニアの男性が発するまともな意見に納得したり。
ラブドールに偏見のあればある人ほど、読むと新しい発見があるのでは。

コメント
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