Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

失うものが多いけど

2009年08月11日 | 邪悪なT君
お盆である。
そう気づいたのは
行き帰りの電車がやたらに空いていたからだ。
明日からはもっと空くだろう。
休みたいのだが、明日は横浜で取材とな。

のんびりと本でも読んで、
読書に飽きたら、昼寝して、
夕方になったら銭湯にでも行って、
ビールをきゅーっと、いきたいものである。
そんな状況になる気配がまったくない、今日この頃である。

「そんなときに、イイものが出るんですよ~うひょひょ」

ひい。出た。お盆だから幽霊だと思ったじゃないか、邪悪なT君よ。

「お盆で疲れている人のために、ついに…ついにアレが」



なんだ、これは。
神をも恐れぬモノが、ついにこの夏の日本に…。

「そうなんですよ~。ついに、すき家で出たんですよ~
 名付けて、牛丼キング(右)。メガ牛丼の2倍らしいです。
 勝負に出ましたね~うひょひょひょ」

値段は990円らしい。こんなモノを一体誰が喰うのだ?

「お盆も働いている人のためなんじゃないですか~。 
 きっと精がつくと思いますよ。失うものも多いですけどね。うひょひょ」

本格的なお盆を前に、ただ呆然とするしかない僕だった。
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マツケンはシャーマン

2009年08月11日 | 映画など
横浜聡子監督『ウルトラミラクルラブストーリー』を見る。
なんともまあ、ヘンテコだが、
どこか民話的で、ある種のシャーマニズムすら感じさせる。
怪作(褒め言葉です)の部類に入るのだろう、きっと。


ウルトラミラクルラブストーリー(2009)

恋人に死なれた町子(麻生久美子)が、
イタコに会いに青森のある村にやってくる。
そのまま村の幼稚園の臨時教員になったところに、
農家の若者・陽人(松山ケンイチ)が現れる。
粗暴だがピュアな陽人からのアプローチにとまどう町子。

映画を見ていくうちに、
陽人と町子の、障害を越えたラブストーリーになるのかな、
と思いきや、意外な展開に転んでいく。
人間離れした陽人の人間性にフォーカスが当たっていき、
その不可思議な心理描写にいつのまにか見せられてしまう。

陽人はある意味、障害者ではあるが、
田園が広がる青森の風景のなかでは、
一種のシャーマンのように見えてくる。
そういう意味で、この映画はラブストーリーではない。
ウルトラでミラクルな物語ではあるけれど。

松山ケンイチは、いつ見ても上手な人だなあ、と思う。
出る映画の役柄によって顔がまったく変わるところは、
デ・ニーロ型の俳優なのかもしれない。



コメント (2)
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