山崎貴監督「ゴジラ−1.0」を見る。
たぶん死ぬまでゴジラの新作って
何年かごとに見られるんだろうな。
あと何本見られるんだろう、3本ぐらい?
いやいや10本は見たい。無理か。
と自分の行く末を案じております。
それはともかく本作のゴジラ。実はですね。
生まれて初めてゴジラが怖いと思ったんですよ。はい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/c6/b44c15ec8b9b1ec1b8af61d7b2c4c8f2.jpg)
ゴジラはもちろん怪獣だが、
原水爆とか戦争、災害のメタファーになることもあれば、
単なる悪役から子供たちのヒーローにもなる。
作り手がゴジラをどう捉えるかで
映画が変わってくるというか。
そういう意味で、今回のゴジラは
まるっきりスピルバーグだなあ、と。
ゴジラが初めて登場する場面の暴れっぷりは
「ジュラシック・パーク」そのもので、
爬虫類的な怖さというか、
目が合ったら一瞬で喰われそうな感じ。
オンボロ船でゴジラ探索に行く場面は、
これまた「ジョーズ」そのもので、
倒そうとする手段すら同じだったりする。
佐々木蔵之介はロバート・ショウで、
吉岡秀隆はリチャード・ドレイファス。って違うか。
特攻崩れの神木くんが、
ゴジラを倒すことで存在証明を果たす物語で、
すべてはそこに集約されるクライマックス。
ゴジラ自体には何も感情移入できず、
とにかく倒すべき凶悪なものというイメージ。
それとも今回のゴジラって、かつて日本が戦った
米国のメタファーだとするのは考えすぎ?
と、いろいろ思いながらも興味深く見られたというか。
長い映画が多い今日この頃、
125分という長さもちょうど、いい。
我が脆弱な尻も、なんとか持ちこたえました。
IMAXで見ると違うんだ。やっぱり。