警察署に行く。
滅多に来ないところなので、
小市民はとことん萎縮するばかり。
要件は事故の供述調書のため。
事故現場にいた警察官から
根掘り葉掘り事故の状況を聞かれる。
バスにはねられた瞬間のことは
まったく覚えていないのだけど、
その警察官の話によると、
どうやら5メートルほど吹っ飛ばされたらしい。
で、道路に後頭部を強く打って出血多量。
あらためて言われると「ひい」と悲鳴を上げたくなる。
よく生きてるな、自分。
横断歩道を渡るときに、
手前の右側から来たクルマはタクシーで、
そのクルマは止まってくれたのだけど、
左から来たバスは止まってくれず、自分が跳ねられたのを見て、
119番に通報してくれたとのこと。
信号がないとはいえ、横断歩道で
とくに飛び出したわけでもなく、手前のクルマが止まるのを
ちゃんと確認してから渡ったわけで、
件のバスの運転手もその様子が見てとれたはずなのに。
いま、それを言ってもあとの祭りではあるけれど。
「tacoさんを跳ねた●●さんをどう思いますか?」
「処罰感情はありますか?」
なかなか難しい質問をされる。
ことさら罪状を重くしてほしいとも言えないし、
軽くていいですよ、というわけにもいかない。
「つまりは検察官の判断に任せるということですね」
と言われる。そうか。そういうことなのかな、と。
とりあえず生きているというか。
手足と指が動くのが何より。