『反貧困』のつづき。
著者は貧困に至らないためのセーフティネットは
「溜め」だと書く。少々長いが引用する。
──溜め、の機能はさまざまなものに備わっている。
たとえば、お金だ。充分なお金(貯金)を持っている人は、
たとえ失業しても、その日から食べることに困ることはない。
当面の間、そのお金を使って生活できるし、
同時に求職活動費用ともなる。
落ち着いて積極的に次の仕事を探すことができる。
このとき貯金は「溜め」の機能を持っている、と言える。
しかし、わざわざ抽象的な概念を使うのは、
それが金銭に限定されないからだ。
有形・無形のさまざまなものが「溜め」の機能を有している。
頼れる家族・親族・友人がいるというのは、
人間関係の「溜め」である。
また、自分に自信がある、何かをできると思える、
自分を大切にできるというのは、精神的な「溜め」である。
(中略)逆に言えば、貧困とは、
このようなもろもろの「溜め」が総合的に失われ、
奪われている状態である。(湯浅誠著『反貧困』より引用)
一概にお金がないから「貧困」になるのではない。
自分を助けてくれるものが、どのくらいあるのか。
言葉を変えると、それが「豊かさ」というものだろう。
頼れる家族や友人がいない人は「貯金」をするべきだろう。
お金のない人は、誰か頼れる人が必要だ。
うまくバランスを取っていけば、この世の中、
なんとか渡っていけるのではないだろうか。
と、書くのは簡単だが、
これはすごく難しいことのような気がする。
著者は貧困に至らないためのセーフティネットは
「溜め」だと書く。少々長いが引用する。
──溜め、の機能はさまざまなものに備わっている。
たとえば、お金だ。充分なお金(貯金)を持っている人は、
たとえ失業しても、その日から食べることに困ることはない。
当面の間、そのお金を使って生活できるし、
同時に求職活動費用ともなる。
落ち着いて積極的に次の仕事を探すことができる。
このとき貯金は「溜め」の機能を持っている、と言える。
しかし、わざわざ抽象的な概念を使うのは、
それが金銭に限定されないからだ。
有形・無形のさまざまなものが「溜め」の機能を有している。
頼れる家族・親族・友人がいるというのは、
人間関係の「溜め」である。
また、自分に自信がある、何かをできると思える、
自分を大切にできるというのは、精神的な「溜め」である。
(中略)逆に言えば、貧困とは、
このようなもろもろの「溜め」が総合的に失われ、
奪われている状態である。(湯浅誠著『反貧困』より引用)
一概にお金がないから「貧困」になるのではない。
自分を助けてくれるものが、どのくらいあるのか。
言葉を変えると、それが「豊かさ」というものだろう。
頼れる家族や友人がいない人は「貯金」をするべきだろう。
お金のない人は、誰か頼れる人が必要だ。
うまくバランスを取っていけば、この世の中、
なんとか渡っていけるのではないだろうか。
と、書くのは簡単だが、
これはすごく難しいことのような気がする。
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