Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ナンセンスの極北

2008年11月23日 | 映画など
レオ・マッケリー監督『我輩はカモである』を見る。
マルクスブラザーズ最強の1本である。
もう、なんというか、
すべてが無意味でナンセンス。ただもう笑うしかない。


The Duck Soup(1933)

徹底的な破壊者のハーボ。
あらゆるものを笑いの対象にして、
ハサミを片手に切りまくる。まさに●●に刃物。

インチキで胡散臭さを絵に描いたようなグルーチョ。
あらゆるものを茶化し、
ジョークの渦に巻き込んでいく。

コメディアンには加害者タイプと
被害者タイプがあると思うのだが、
徹頭徹尾、加害者であり続けるのがマルクスブラザーズだ。

架空の国家の首相となったグルーチョが、
隣国との戦争をおっ始めるが、
エピソードのすべてがおちゃらけており、
一カ所たりとも真面目なところがない
ひたすら乾いた笑いを誘発する、
とんでもなくアヴァンギャルドな映画である。


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