中村淳彦『職業としてのAV女優』(幻冬舎新書)を読む。
AV女優やその業界については、永沢光雄や東良美季、
本橋信宏といった人たちのすぐれたノンフィクションがあり、
どれもすごく面白いのだけど、本書はAV女優という存在を
社会的な側面から照らしつつ、
その実態を詳細に記録した希有な書だと思う。
本書によると、AV女優は意外と儲からないらしい。
AVアイドルとしてブレイクするのは、ほんの一握りで、
多くのAV女優はその労働力に比しても、
普通のOLと大差がない、というかリスクを考えると割に合わなさそう。
しかも、業界は右肩下がりで、
メーカーもプロダクションも、とにかくハイスペックな女性を
スカウトすることに躍起になっているという。
なので、借金などで追い込まれて
仕方なくAV女優になるという女性は今や少数派で、
そもそも容姿や社会性、コミュニケーション能力などが
シビアに問われるので、なりたくてもなれないのが現状らしい。
常にリスクが伴い、しかも本当に若い年代しか
仕事ができないAV女優だけど、
それでもなりたがる女性は増えているらしい。
不況のせいもあるだろうし、
形はどうあれ、映像作品の主役を張るわけで、
自分が周りから認められるという「承認欲求」が満たされることを
望む女性もいるということだ。
なんともまあ、やるせなさが漂う読後感。
女性を「消費する商品」として見てきた
この国のある一面なのかな、という気が。
AV女優やその業界については、永沢光雄や東良美季、
本橋信宏といった人たちのすぐれたノンフィクションがあり、
どれもすごく面白いのだけど、本書はAV女優という存在を
社会的な側面から照らしつつ、
その実態を詳細に記録した希有な書だと思う。
本書によると、AV女優は意外と儲からないらしい。
AVアイドルとしてブレイクするのは、ほんの一握りで、
多くのAV女優はその労働力に比しても、
普通のOLと大差がない、というかリスクを考えると割に合わなさそう。
しかも、業界は右肩下がりで、
メーカーもプロダクションも、とにかくハイスペックな女性を
スカウトすることに躍起になっているという。
なので、借金などで追い込まれて
仕方なくAV女優になるという女性は今や少数派で、
そもそも容姿や社会性、コミュニケーション能力などが
シビアに問われるので、なりたくてもなれないのが現状らしい。
常にリスクが伴い、しかも本当に若い年代しか
仕事ができないAV女優だけど、
それでもなりたがる女性は増えているらしい。
不況のせいもあるだろうし、
形はどうあれ、映像作品の主役を張るわけで、
自分が周りから認められるという「承認欲求」が満たされることを
望む女性もいるということだ。
なんともまあ、やるせなさが漂う読後感。
女性を「消費する商品」として見てきた
この国のある一面なのかな、という気が。
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