フリート・フォクシーズ「クラック—アップ」を聞く。
てっきり解散というか、自然消滅したと思っていたのに、
嬉しい6年振りの新譜。
より幻想的に、ポエティックに
フォークとも民族音楽ともロックとも聞こえる
独自の音楽性は健在、というか、より進化しているような。
アルバムタイトルの「クラック—アップ」は、
F・スコット・フィッツジェラルドの作品から取られているらしい。
また、ジャケに使われている写真は
日本人の写真家・濱谷浩によるもので、
「大台ヶ原」という楽曲が収録されたりしていて、
日本人としては、いろいろと考えさせられるアルバムというか。
多彩な楽器と、重厚なコーラスワーク。
意味深な歌詞。ラブソングのようでもあり、
人間の悲しみとか怒りとか、祈りのような曲の数々。
各曲にメリハリはなく、組曲というか、
アルバムのどれか一曲をピックアップして、
聞くようなタイプのものではない。
そういう意味で、アルバムっぽいというか。
全部で一曲のような印象だけど、そのどれもが美しい。
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