Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

光が夜を終わらせても

2017年09月03日 | たまには音楽でも

フリート・フォクシーズ「クラック—アップ」を聞く。

てっきり解散というか、自然消滅したと思っていたのに、

嬉しい6年振りの新譜。

より幻想的に、ポエティックに

フォークとも民族音楽ともロックとも聞こえる

独自の音楽性は健在、というか、より進化しているような。

 

 

アルバムタイトルの「クラック—アップ」は、

F・スコット・フィッツジェラルドの作品から取られているらしい。

また、ジャケに使われている写真は

日本人の写真家・濱谷浩によるもので、

「大台ヶ原」という楽曲が収録されたりしていて、

日本人としては、いろいろと考えさせられるアルバムというか。

 

多彩な楽器と、重厚なコーラスワーク。

意味深な歌詞。ラブソングのようでもあり、

人間の悲しみとか怒りとか、祈りのような曲の数々。

各曲にメリハリはなく、組曲というか、

アルバムのどれか一曲をピックアップして、

聞くようなタイプのものではない。

そういう意味で、アルバムっぽいというか。

全部で一曲のような印象だけど、そのどれもが美しい。

 

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