Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

しまいこんで忘れていたよれよれのシャツに着替えて

2018年08月04日 | たまには音楽でも

佐野元春「自由の岸辺」を聞く。

2011年の「月と専制君主」に次ぐセルフカバーアルバム。

今作も、いわゆる有名曲や人気曲を敢えて避け、

元春ファンの心の片隅にこっそりこびりついていた

マニアックな曲を、現在の解釈で再現。

 

 

ディランはライブで原曲をかなり違うアレンジでやる。

元春もディランほどではないけれど、

自分の曲をアレンジするのが好きである。

だから今に始まったことではなく、

原曲とはかなり異なるアレンジで、しかも歌詞も変わっているので、

まさに今やりたい音楽、語りたい言葉があって、

それがたまたまセルフカバーという形になっているというか。

 

それでも原曲の良さは残っていて、ディランのように

原曲の良さをぶち壊すということはない。

そのあたりはまだ、元春は常識人なのだろう。

 

ともあれ、

 

03 夜に揺れて

 

はファーストアルバム「バック・トゥ・ザ・ストリート」の

1曲目だったりして、その変貌に驚きつつも、

62歳になった元春なりの疾走感が出ているし、

 

09 最新マシンを手にした子供達

 

は、ジャングルビートというか、

ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」みたいで

割とゾクゾクしながら、聞く。

 

11 グッドタイムス&バッドタイムス

 

も「バック・トゥ・ザ・ストリート」からの名曲だけれど、

レゲエ調でそれはそれで味わいがあったりする。

 

ライブに行ったら、

これらの曲は本作のアレンジなんだろうな。

でもやるなら原曲のアレンジで聞きたいと思うのは、

古くからのファンのわがままなのだろう。きっと。

 

 

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