Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

生々しくもいとおしい

2006年12月12日 | 映画など
今日は石井政之さんと月乃光司さんの
コラボレーションライブがあった。
石井政之さんは、NPO法人ユニークフェイスの代表で、
ご自身も顔にアザのある人で、ジャーナリストでもある。
『顔面漂流記』など著作も多数。顔の問題についての第一人者だ。

その石井さんが監督したドキュメンタリー
『ユニークフェイス・ライフ』の上映もあった。
先天的、あるいは後天的な原因で、顔になんらかの
アザや傷痕などを抱えている人たちが、
カメラを廻し、出演する。
そこに映し出されるものは何か。
映ってはいないけど、そこからにじみ出てくるものは何か。

魂は細部に宿るというが、
ユニークフェイスの男性が、実家の印刷業を手伝っている場面で、
パソコンを使っているときの真剣な感じ。
あるいはユニークフェイスの女性が、
バランスボールに乗っている場面の
カメラを意識したサービス精神旺盛な姿。
監督の石井さんが、母校に行き、寮で過ごしたときの思い出話で、
10円入れると5分ぐらい点火するガス器具が
映し出されたときの楽しげな表情とか。
そういうシーンの生々しくもいとおしい感じが
この映画の見どころだと思う。

この映画は、短い。もっと見たい。
映画というものは人間の喜怒哀楽が映っていれば、
ずっと見ていたくなるものなので。
次回作も楽しみにしています。








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