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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

目を見て、寄り添う

2016年11月30日 | 日々、徒然に

先日、東京外大で

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの講演があった。

「戦争は女の顔をしていない」や「チェルノブイリの祈り」など、

一貫してロシアの市井の人々にインタビューをして、

彼ら彼女らの思いを地道に綴っている作家だ。

その著書はどれも重く厳しく、読むのがつらいのだけど、

戦争被害者の、遺族の、被爆者の声が、

真にせまってくるところが、なんとも。

ノーベル賞作家ということもあるのだろう。講演は大盛況。

 

 

学生からの質問で、人々に話を聞くときの

アプローチの方法を聞かれた

アレクシエーヴィッチさんの返答。

 

方法論はありません。

その人の目、動きを見て初めて言葉が出ます。

その人の命、人生、日々について話をして、

丸ごと受け止めるのです。

話を聞く人は、

良い人でなければなりません。

面白いと思ってもらえる人でなければなりません。

そして、強い人でなければなりません。

 

 

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