Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

汚れちまった心を洗え

2015年01月11日 | 映画など

スタンリー・ドーネン監督「シャレード」を見る。

言わずと知れたオードリー・ヘプバーンの主演映画。

往年の名作だけど、驚いた。こんなに面白い映画だとは。

アイドル映画だと思う。

オードリーをいかに魅力的に見せるかに絞った映画作りというか。

撮影当時は34歳。アイドルと言うにはトウが立っているけれど、

とにかく可愛くエレガントなオードリー。

殺人鬼に狙われる役どころなのだけど、

服をとっかえひっかえしているところなど、どこかのんびり。

相手役がこれまたエレガントでスマートなケーリー・グラント。

撮影当時59歳で、いささかトシかなと思いつつも、

服を着たままシャワーを浴びる場面などの

スラップスティックな演技が素晴らしい。

 

そんなオードリーとグラントがパリの街を疾走。

地下鉄構内や、アパートメントのエレベーターを使った

スリリングな追っかけ場面に息を呑む。

モーリス・ビンダーによる、

タイトルバックのお洒落なデザインと、

ヘンリー・マンシーニの優雅で親しみやすい音楽。

そして、オードリーを狙う凶悪な男どもに、

ウォルター・マッソー、ジェームズ・コバーン、

そしてジョージ・ケネディとキャストも完璧。

つまりは、華やかなスターが活躍し、脇役が充実していて、

音楽やタイトルがお洒落かつ、スリルとサスペンスが満載の

ロマンチックコメディなわけで、そりゃあ面白いでしょう、と。

 

実は以前、見たことがあったのだけど、

そのときはあまりピンと来なかったというか。

オードリー・ヘプバーンの映画なんて普通すぎると思っていたのだろうか。

侮れないな、オードリー。

あと、スタンリー・ドーネン監督。

この人、「雨に唄えば」の監督だけど、

どうやらミュージカルだけの人ではないようだ。

このコンビの「パリの恋人」「いつも2人で」などを見直したいところ。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする