Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

アイム・オンリー・スリーピング

2015年01月03日 | 読んでいろいろ思うところが

椎名誠「ぼくは眠れない」(新潮新書)を読む。

酒と本が何よりも好きで、旅から旅の作家である椎名さん。

と同時に、自身の不眠症やうつと戦ってきた人でもある。

そんな椎名さんが、初めて自分の「不眠症」について、

正面から語った本がこれ。新書で出るとは思わなかったけども。

 

 

椎名さんが勤めを辞め、

フリーの物書きになってから

生活リズムが徐々に狂い始め、不眠が始まったらしい。

そして若い女のストーカー被害に遭ったことが決定的となり、

以降、睡眠薬を手離せなくなったと書かれている。

 

酒を飲んだ夜は、酔っぱらってそのまま寝てしまうのだけど、

夜中にいちど目が覚めてしまうと、そのまま眠れない状況になり、

その辛さが何度も綴られている。酒には脳を覚醒させる作用があるらしい。

だとしたら、睡眠薬を適度に使用した方が、

体への負担は少なくなるわけで、睡眠薬の服用は

必ずしも悪いことではないという。

 

睡眠は人間だけでなく、すべての動物にとって

必要なものであり、かつ不可思議な行動のようで、

たとえば動物の中で

一日の平均睡眠時間がいちばん短いのは、

ウマの2・9時間らしい。

天敵からいつでも逃げられるようにという理由のようだ。

ゾウは3時間。天敵は少ないのだけど、

あの大きな体を維持するために、食べ続けなければならず、

寝てる暇などないという。

 

といった睡眠に関する雑学なども豊富に書かれるなど、

あちこちに話題が飛ぶあたり、

いかにも椎名さんらしいというか。

 

椎名さんの書く小説で「アド・バード」や、

「武装島田倉庫」といったSFなどは特に、神経症的な

描写が際立っているけれど、不眠がなせる業だと思うのは

短絡的に過ぎるだろうか。

 

 

 

 

 

 

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なすすべもなく生きる

2015年01月03日 | ストレイキャットブルース

まだ正月気分ですか。

一生そうかもしれませんな。

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