Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

横道への誘惑

2010年01月11日 | 日々、徒然に
本の企画書を書くために、資料本を3冊ほど読む。
まだ知識としては足りないが、あまり時間をかけても埒があかないので、
キリのいいところで、まとめていく。
明日には関係者に打診できるようにしたい。

資料本は図書館で借りてきたものだが、
関係のない本もついつい一緒に借りてきてしまい、
それがまた読むと面白くて、企画書が遅々として進まない。

中野翠・著。ステキな装幀は南伸坊。

企画書づくりの合間に読んでいたのがコレ。
小津安二郎の本はたくさんあるのだが、
本書は女性の視点でとらえた小津映画の魅力が綴られていて、新鮮。
なかでも笠智衆についての文章が興味深い。
名優なのか大根なのか、よくわからないこの俳優を
「不思議な弱さと強さが見えて来る」と評する。なるほど。

ということで、
『晩春』(1949)の名場面を張っておきます。
娘(原節子)がお嫁に行く前に一緒に旅行をする父(笠智衆)。
父は、結婚したくない、とごねる娘を諭す。
このときの笠智衆の台詞廻しがたまらなく好きなのだけど。

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コメント
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