Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

君が僕を知ってる

2010年01月03日 | 映画など
ケニー・オルテガ監督『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』を見る。
亡くなる直前のマイケルの
リハーサル風景をつないだドキュメント。
この映画が大ヒットしたのは、
とにかくみんな見たかったからだと思う。
マイケルの死ぬ間際を。そしてスキャンダルにまみれ続けてきたマイケルを
もう一度、ちゃんと見たかったのではないだろうか。
かく言う自分も同じ穴のムジナだし、
マイケルのちゃんとしたファンではないので、
多少の罪悪感を抱きながら、見る。


Michael Jackson's THIS IS IT(2009)

マイケルでまともに聞いたアルバムは
『スリラー』ぐらいだったにもかかわらず、
この映画で披露される楽曲を全部知っていたのは、自分としても驚きだ。
それだけマイケルの曲は世の中に浸透しているということだろう。

知らず知らずのうちに耳に残るメロディとビート。
一瞬でマイケルだとわかる独特の唱法。
もちろん楽曲の良さもある。あとタイトルも判りやすい。
Beat it /Heal the world/Black and white/Thriller…などなど。

2009年の7月からマイケルがおこなう予定になっていた、
イギリスの公演ツアー「THIS IS IT」。

本来ならこのドキュメントは、
もしマイケルが死なないで
ちゃんと公演を成功させたとしたら、
その後に発売されるライブDVDの映像特典になったものだろう。
しかし、マイケルは死んでしまったわけで、
僕らは永遠にこのツアーの完成形を見ることはできない。
リハーサルなので、あくまで未完成のライブだし、
過去のマイケルのライブ映像と比べたら、完成度の低さは否めない。

だが、見ていて最後まで飽きないのは、
ポップスターとして、エンタティナーとしての
マイケル自身の性(さが)のようなものが垣間見えるからだ。
そういう場面だけをつないで編集しているのかもしれないが、
自分の芸に対して真摯に、そして謙虚に取り組むマイケル。
その姿を見て、素直に好感を持ってしまうわけで。
本作はあるひとつの面から見たマイケルの姿に過ぎないが、
そのとらえ方に嘘はない。おそらく。


コメント
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