旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

今年はどんな年であったのか … 自然災害の新たな様相

2014-12-22 16:07:18 | 時局雑感


 ここ数年、自然災害の規模や質がひどくなってきているように思える。今年もまた、想像をしていなかったような自然災害に見舞われ、多くの人命が失われた。
 まず広島市の安佐地区を襲った土砂災害だ。起こってみれば、前々からその危険があったはずだと思えるが、そこに住む人たちもあのような災害は想像していなかったのではないか? 大雨の結果が数十名の命を奪うことになるなど、これまであまり考えなかった。広島には6年間住んだだけに、他人事とも思えない災害であった。
 あまり考えてなかった災害としては、木曽御岳山の噴火だ。日本で火山の噴火は珍しくないが、それが一瞬にして数十名の命を奪う状況は想像していなかった。既にこの稿にも書いたが、昨年訪れてその美しい山姿を眺めつくしただけに、怖さが身に染みた。
 美しいといえば富士山をおいてないが、その噴火が取りざたされていることを聞くと、人類はいよいよ終末期を迎えつつあるのではないか、などと思う。
 暮れになってとどめを刺されたのが、長野北部地震だ。なんたって発生の6時間前までその地にいただけに、それこそ他人事とは思えなかった。ただ、数十戸の家屋が倒壊したにもかかわらず一人も死者を出さなかったことが幸いだった。それは、松代地震などの経験から、地域を挙げて災害対策を怠らなかったせいだと聞いて、日常的な訓練や心構えが大きな差を生むことを痛感した。

 東日本大震災以来、その地震規模と津波はもとより、大雨、大雪、火山の噴火など、従来と規模も質も異なる災害が迫っているような気がして、これまでの常識的対応ではどうにもならないのではないかという不安がある。しかし長野北部の人たちの対応を知るとと、そこに人智の素晴らしをみて、望みを捨ててはいけないと思う。神の試練は続くのだろう。


投票ボタン

blogram投票ボタン