旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

活況を呈した催し「ちょい飲み&つまみ食い」(八幡山商店会)

2017-10-30 17:51:55 | 



 八幡山商店街が秋に催す恒例の「ちょい飲み&つまみ食い」に今年も参加した。昨年は次男と参加したので、専ら「はしご酒」という感じであったが、今年は、食事に重点を置く妻と娘と一緒だったので、食べ物がお目当てだ。とはいえ、私が酒とつまみを求めて3軒まわった後半に、お肉とスペインのバエリアを求めた2軒に二人が合流したのであるが。
 前売り券3500円で5枚の券がついている。一つの店でその1枚を出すと「飲みもの1杯とつまみ一品」が出てくる。つまり700円で酒1杯がちょっとした「つまみ」で飲めるというわけだ。酒飲みという奴は、実はたくさん飲みたい。しかし、この「ちょい飲み」もたまらないのだ。たまらないがそれでは満足しないから次々とまわる。5軒もまわれば十分だろうと思うかもしれないが、まだちょっと足りない。しかしその未充足感で終わるところに、この催しのいいところがあるのである。
 以下、五つの「ちょい飲み・ちょい食い」の写真を掲げておく。

  
 『かわしまや』の、日本酒と「朝〆カンパチと野菜のカルパッチョ」

   
        『うなぎ由良川』の日本酒と「う巻き、細巻き、八幡巻きの3点盛り」

  
 『ラ・コシーナ』の、カタルーニャワインと「イカ墨バエリア」

 
   『焼肉ゆうすい』の、水割り焼酎と「国産牛ひと口レアステーキ」
  
   『豊利乃』の、日本酒と「フグ刺し」

     
        最後の店『豊利乃』の店主…奥が親父さん、手前が2代目タケチャン
     

      

 

 





 





政治家の醜さをさらした2017年総選挙 … わずかに面目を保った立憲民主党と「市民・野党連合」

2017-10-24 15:03:49 | 政治経済

 



 総選挙の結果は自民党の大勝で終わった。そして、それを選んだ国民自身が白けているという感じだ。
 そもそも今回の解散に大儀などなかった。安倍首相が、「今なら大敗せずに済む…、過半数は取れそう」という自己都合解散にほかならず、国や国民のためを思った動機など何もなかった。北朝鮮問題や消費税問題を世に問うと、とってつけたようなテーマを掲げたが、これらはむしろ選挙などやっているより、国会審議を尽くし外交に全力をあげることこそ急務の事項だ。とにかく理由をつけて、「勝てるうちの選挙」で議席と首相の地位の延命を図るという、醜い政治家動機による選挙であった。
 ところがそこへ「希望の党」なる急ごしらえの政党が現れた。党首は小池百合子。この女性も首相になることを狙い続けている人物だ。モリカケ問題などで揺れている自民党の虚を突けば勝てるかもしれないと、その野心をむき出しにした。しかも就任したばかりの都知事の地位を放り投げての奔走だ。都民のことより自分のことだけを考えた政治家の醜さと言うしかない。
 しかもかてて加えて、人気凋落で勝てそうもない民進党の連中が、この「小池人気」にあやかろうとはせ参じた。これまた、かつてのリベラル政権を目指した民主党、民進党の理念など投げ捨てて、ただ議席欲しさの政治家の醜さをさらけ出しただけであった。党首の前原は、民進党を右翼的な小池新党に売り渡したといわれても仕方なかろう。
 結果はどうか。野党統一戦線は分断され安倍政権批判票は分かれた。漁夫の利を得た自民党は思わぬ大勝(自公で3分の2獲得)を果たし、「小池様々、前原様々」とほくそ笑んだ。彼らは、選挙期間中はほとんど口にしなかった「9条を含む改憲」を始め思い通りの政治を推し進めるだろう。

 この中で、たった一つ救いがあった。民主党以来のリベラル派がその信念を貫き通したのだ。枝野幸男氏が立憲民主党を立ち上げた。そしてこの党は躍進した。「市民と野党共闘」を一貫して追求した共産党の協力(比例票を減らした犠牲を払って、67の候補者の立候補を取り下げ協力)も得て、選挙前議席を4倍近く伸ばして55議席とし、野党第一党となった。
 国民は、その一貫性と、数や議席にこだわらず理念を通したさわやかさに惹かれ、雪崩を打って称賛に回った。今選挙で唯一の新しい風が吹いた。国民は、議席亡者が群がる「希望の党」の怪しさを見抜き、政治理念に生きた立憲民主党を選んだ。国民は正しい目を持っているのだ。これだけが今回選挙の救いであった。

 





日本酒のシーズン来る … 山桜桃の会と純米酒フェスティバル

2017-10-19 11:36:17 | 



 10月はお酒のシーズンの始まり。まず10月1日は日本酒の日である。ひやおろしを始め秋あがりした酒が出回り、お燗酒も欲しくなる時節である。酒蔵としても、寒造りに取り組むスタート、釜開きのシーズンである。
 すでに4年を経て16回目を迎えた山桜桃の会を、去る10日、大塚の『串駒』で開いた。そもそもこの会は『串駒』で生まれた。山びこの会のお酒をたしなむ人たちが集まり、2013年1月22日に旗揚げした。この店は大変に愛され、その後2014年1月24日もここでやったので今回で3回目、16回のうち3回開いたことになる。
 残念ながら、仙人の呼び名で親しまれた店主大林禎氏は14年秋に亡くなったが、その後も奥様が取り仕切って立派に続けられている。お目当ての料理「いしり鍋」を、「十四代本丸」で堪能した。私は通常はアル添酒を注文することはないのだが、30年は前になろうか、この店に通っていたころ専ら飲んだのが「本丸」であったので、それを想起した注文となった。ところがこの特別本醸造酒はみんなに喜ばれた。何といっても「いしり鍋」の素朴な味によく合う。その他おいしい料理が並んだが、その詳細はメンバーのWさんが記録しているので、彼女に詳細を聞き出したうえで加筆する。

    大林夫人

  いしり鍋
   最後のオジヤ


 続く15日には「純米酒フェスティバル2017秋」を開催した。年2回開いているこの会も、2000年春を皮切りに18年目、36回の開催となる。主宰する純米酒普及推進委員の一人として感慨に堪えない。今回も、ピーク時からは下回ってきたが、26の蔵が出店(新規出店5蔵)、約1000人の参加者を得た。参加者のよろこんでくれる姿が何よりであった。

 
         
    初めて参加してくれたオペラ歌手の面々…
    声量もすごいけど酒量のすごさにも驚いた!

   
    こちらは常連のKさんと、いい酒を飲みました

          

 
  


小池「希望」のかく乱で、争点のぼけた総選挙

2017-10-14 14:33:47 | 政治経済



 総選挙の序盤情勢が出そろった。結果は自民党の大勝に終わりそうだ。
 今回の選挙は、そもそも大儀なき自己都合解散によるもので、そのことも含めて安倍自公政権の是非を問う選挙になるはずであった。即ち、安保法制や9条を含む憲法改定、格差拡大の経済政策などが争点になると思われていた。そしてそれは、安倍自公政権と維新の会などの補完勢力と、民進・共産・自由・社民の野党4党と各市民連合の統一戦線との間で争われると期待していた。
 ところが突如現れた小池百合子氏率いる「希望の党」に民意が動き、人気を落とした自民党を離れた票は「希望」に行くかに見えた。加えて支持率の上がらない民進党の面々は大挙してこの党に希望を託した。ところが、首班候補は決まらず政策も明確さを欠き、よくよく見れば自民党と大差ない。小池新党に希望を見出しえなかった国民の熱意は急速に冷め、「他にいないから」と自民党支持に後戻りしたようだ。
 そもそも小池百合子という人物は、自民党の元国防大臣などで、憲法に対しては、9条に「自衛隊を書き込む」どころか戦力不保持の9条2項を削除しようという立場とも思われる。自民党より右と言ってもいいかもしれない人物で、国民がそちらに行かず自民党で踏みとどまったのは、まだ賢明というべきかもしれない。
 小池騒動の最大の功績は、立憲民主党を生み出したことかもしれない。健全な国民は枝野党首の勇気も含めて広く支持が示しつつあり、今回総選挙の目玉とも言えそうだ。それに気づいた民進党の「希望」合流組などが、早くも選挙後に再び民進党に再結集しようとしているとも報道されているので、笑い話のようである。私は、立憲民主党が頑張って、むしろ自民党の中のリベラル派をも結集して、健全なリベラル勢力に成長することを期待している。
 ともあれ、小池「希望」騒動は自民党勢力を利するだけに終わったかに見える。野党と市民連合の統一戦線の分断を策し、政治を右傾化させる小池氏の策略であったかもしれない。この実態に気づき、国民が「立憲民主党・共産党・社民党、と市民連合」の側に1票を投じるようになるには、未だ時間を要するのだろうか?


妻の喜寿を 77本のバラで祝う

2017-10-04 21:14:26 | 時局雑感



 妻が喜寿を迎えた。今どき古稀(70歳、古代希なり)どころか喜寿(77歳)といっても珍しくもなんともない。特別に祝うほどのことではないが、これを機会に、妻のお兄さんやお姉さん方を呼んで懇親の宴を張ろうということになった。妻の実家は二つ隣り駅の桜上水で、兄夫婦がご健在、もう一人の兄が調布に住んでいるのでこちらも近い。だから時々相互に訪問しあっているが、一堂に会することはなかなかない。わが家族——初孫遥人も含む次男一家も集めて祝いの会を開いた。
 そこで一計を案じ、喜寿に因んで77本のバラを贈ることにした。しかもそのバラを、娘がオペラ公演を通じ懇意しているバラ業者に依頼することにした。この業者は愛知県田原市でバラ園を営み、その地で「バラ王子」と親しまれる人で独特のバラ哲学を持っている。
 約束通りパーティの始まる1時間前に現地から直送されたバラは、全て真紅のバラで、77本がきっちりと束ねられ、真ん中のひときわ大きいバラの花びらに「おめでとうございます」と金文字が施されていた。束を解くと豪華な薔薇が部屋中に広がり、妻は大変に喜んでくれて、10本程度づつ束ねて参加してくれた人へのお土産とした。
 因みに、このバラの束には次のようなメッセージが添えてあった。

   いつまでも 若く 美しく
    あなたには バラの花が似合います

       喜寿を祝って 家族一同

 
                 

 
             
        

 バラ王子のバラは、茎も太くしっかりしていて、いつまでも美しさを保つ。すでに一週間たつが萎れることもなく、今も我が家の各部屋を飾っている。

       
   



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