旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

四月(米寿誕生月)も終わる

2023-04-29 15:13:25 | 時局雑感

 

 今年も三分の一が過ぎ去ろうとしている。この四月は、米寿誕生月とあって、いろんな催しや飲み会が続いた。しかしそれらは、全て前3月末「米寿の会」を起点とする。私にとっては、何度も書くように「生涯最良の日」で、いまもその思い出を引きずって生きている。
 既に2回ほど投稿した通り、実に楽しい会であった。思えば、甥や姪から孫たちまで来てくれた。中でも、甥の首藤瞬と姪の首藤若菜は人気者で、客を取り持ってくれた。瞬は日本棋院のプロ八段で、テレビや新聞に顔を出すし、若菜は立教大学経済学部教授で、NHK日曜討論やクローズアップ現代などで論陣を張っているからだ。

 
 お客さんと談笑する首藤瞬(左)
 
 司会者松木君の要請でツーショットに応えた首藤若菜(左)

 誕生日当日(23日)には、マザーズの社員一同から立派な祝い酒が届き驚いた。北は青森の『田酒』純米大吟醸「秋田こまち」と「古城錦四割五分」、南は佐賀の『鍋島』純米大吟醸。日本を代表する銘酒で、私の一番好きな酒だ。
 私はつくづく幸せ者だと思っている。

 


贅沢過ぎたオペラコンサート…米寿の会第2部

2023-04-12 15:46:16 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 前回報じた第3部(酒宴)も、純米大吟醸クラスの6銘柄とボルドーワイン(赤)1本を加え、約5升の酒を飲み干す(総人員45名だが酒を飲んだのは約30名だと思う)という贅沢なものであったが、第2部のオペラコンサートも超贅沢で会った。
 というのは、私の希望した好きな歌ばかり10曲を、一時間にわたり歌ってもらったのだから…。実はこの要望を娘に提示したところ、「そんな贅沢なことはできない」と一笑に付されたのであるが、「88歳の老人最後の願いだ」と依頼し続け、ようやく歌手の皆さんの了解を取り付けてもらったのだ。
 その曲名を、歌手の皆さんの歌う姿と共に以下に掲げる。

 
  主演者の紹介(ピアニスト、歌手4人、司会者)

 
 『この道』(山田幸作)、
 『私のお父さん』(「ジャンニ・スキッキ」より)
 を歌った、ソプラノ髙橋絵理さん

 
 『初恋』(石川啄木)、『人知れぬ涙』(「愛の妙薬」より)
 を歌った、テノール寺田宗永

  
『落葉松』(小林秀雄)
『プロヴァンスの海と陸』(「椿姫」より)
を歌った、バリトン藪内俊弥さん

 
 『荒城の月』(滝廉太郎)
 『古い外套よ』(「ラ・ボエーム」より
 を歌ってくれた、バスバリトン大澤恒夫さん

  
  『パリを離れて』(「椿姫より」)を熱唱してくれた
  髙橋絵理さんと寺田宗永さん

 
 全員合唱は、ヴェルディ「ナブッコ」より
 『行けわが想いよ 黄金の翼に乗って』


演奏後、寛ぐ歌手の皆さん


 いやあ~、文字通り「わが生涯最良の日」」だった。それにかてて加えて、歌手さんたちから、お祝いの品「錫の酒器」までいただいたのである。しかも、私の飲み過ぎを心配して、お銚子は一合入りのものを配慮してくれた。(実は私は、毎晩その銚子で2杯飲んでいるのだが、これはナイショですぞ)


大澤さんから、一合入りの説明付きで酒器を贈られる

 
 久しぶりに史織の名解説も聞いた 
 史織、ありがとう




 

 

 

 


楽しかった米寿の会

2023-04-10 15:42:56 | 時局雑感

 

 間に遥人一家との箱根旅行が入ったが、一日付で第一報を投稿した“わが米寿の会”の喜びは尽きない。オペラコンサートのヴィデオが出来上がり、皆さんから寄せられた便りと写真を見返しながら、「俺は幸せ者だった」と思いながら、楽しい思い出に酔いしれている。
 これも能書きは要らない。先ず、第三部の酒宴の数コマをを掲げておく。

 

 
     

  

    
 
 
  
 

  


遥人(孫)の箱根その3…優しかった遥人

2023-04-08 10:59:35 | 

 

 この旅を企画した息子一家は、私に一つの思いを寄せてくれていた。私の米寿を祝ってくれる思いだ。個室を予約した夕食の席に着くと、私の席には、「米寿の方は、これを着用してください」と、黄金色の帽子とチャンチャンコが置かれ、大きな扇まで添えられていた。
 私は、皆に祝福されながらそれを着用し、地酒『箱根街道』とともに、豪華で美味しい料理の数々を味わったのであった。

 
                  

 優しさを感じたのはそれだけではなかった。最近めっきり視力を失い、脚力が衰えてきた私の身を案じ、遥人はいたる所で私の手をひいてくれた。階段やスロープに差し掛かると、「おじいちゃん大丈夫?」と私の手を握り先導してくれた。大浴場に入り、滑らないようにヨチヨチ歩く私の手をとり、「この手すりにつかまって」と湯船に案内してくれた。
 遥人は、走りは速いし野球はうまい。元気で強い子だ。その強さが、反面に優しい心を育むのだろう。
 孫の手のぬくもりが,心に沁みる旅であった。

 
 遥人君、ありがとう


遥人(孫)の箱根その2…美しく雄大な箱根

2023-04-06 20:48:41 | 

 

 遥人本人も含めて、私たちの目的はロマンスカーだけではない。美しく、雄大な、箱根の雰囲気に浸ることだ。
 息子たちが予約してくれた、箱根湯本の河鹿荘は素敵なホテルであった。河鹿の鳴き声こそ聞こえなかったが、緑豊かな中を流れる早川のせせらぎは、夜を徹して心を和ませてくれた。

 

 大混雑の登山鉄道で強羅へ、ケーブルカーで早雲山にに上り、ロープウェイに乗りつで大涌谷に至る。ロープウェイから見る富士山も、久しぶりにきれいであった。
 大涌谷では、息子が長蛇の列を並んでやっと手にした「黒い玉子」も食べた。いやあ~、久しぶりに雄大な箱根に触れた。

 
  
 
  黒い玉子を皆で食べる

 
  待望の函嶺洞門にも行きました(河鹿荘から徒歩3分)


遥人(孫)の箱根その1…待望のロマンスカー

2023-04-05 15:27:06 | 

 

 孫の遥人(8歳)は大の鉄道ファン。中でも小田急ロマンスカーのご指定の車両の最前列に乗るのが夢という。ようやくその指定車両の指定の席が予約できたというので、わが老夫婦も参加させてもらった。
 孫のはしゃぎようは大変なもので、体いっぱいその喜びを表現して乗り込む。そこに現れた運転士さんが、これまた大サービスで、自分の運転帽子を遥人にかむらせてくれていろいろと説明してくれる。食い入るように聞いていた遥人に、最後に運転士名刺までくれて、二階の運転席に消えていった。
 この大サービスに、わが家族は一気に盛り上がり、ロマンスカー最前列の進行風景を楽しんだのであった。終点では降りてきた運転士と愛車の先頭部をバックに記念撮影、…遥人の夢は、どんなに膨らんだことであっただろうか?

 
 運転帽をかむり、熱心に話を聞く遥人
  
  名刺をもらって大喜び
  
 運転士は、家族集合写真も撮ってくれた
  
  私も初めて、最前列風景を味わいました

 
 最後は、再び運転士さんと愛車の先頭部をバックに記念撮影



 


わが生涯最良の日…「米寿の会」終る

2023-04-01 14:11:06 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 前回投稿で予告した、私の米寿の会を、昨日、無事終えた。自分で言うのもおこがましいが、素晴らしい会であった。決して誇張ではなく、わが生涯最良の日であった。
 第一部「友と語る」に、銀行の仲間23人が参加してくれた。第二部「楽に興ず」(ミニ・オペラコンサート)には、家族・知人16名が加わり、私を入れた40名で美しい歌声に酔った。第三部「盃を挙げて」には出演してくれた歌手の皆さんも加わり、美味しい酒に本当に酔った。みんなに「まだ生きろ!」と励まされて、私は幸せ者であることを実感した。
 まずしょっぱなに駆けつけてくれた孫の遥人に、「おじいちゃんへ」という手紙を渡された。「88さいおめでとう…」と、美しい模様ときれいな字で書かれてあった。早くもこの4月で二年生。その成長と優しい心が嬉しい。

 

 会の模様は、写真やビデオが出来上がるにつれて投稿することになるが、もう一つ書き加えておかねばならない。閉会を前に二つの贈り物を頂くことになったのだ。
 一つは、ご参加いただいた皆さんから、小物を入れるおしゃれな手提げ袋「印伝の合切袋」を、もう一つは、ご出演いただいたオペラ歌手の皆さんから、立派な錫の酒器を頂くことになったのである。
 実は私は、ここ10年来、病院・薬局へ行く際の薬袋に、銀行や買い物の際の通帳袋などに、一つの古い小袋を使い続けてきた。また、毎日の晩酌に一つの湯呑を使い続けた。
 今日4月1日をもって、その二つを頂いた品に切り替える。
 私は何か、豊かな気分に包まれている。

 
   




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