旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

旧交を温める

2022-06-27 13:45:42 | 



 先日、旧友英夫妻宅を訪ねた。コロナでしばらく途絶えていたので久しぶりのことだ。
 古いと言えば、写真家英伸三氏との交遊は1961年に始まるので60年を超える。夫人の愛子さんとは、大学時代のキャンパスに始まるので68年に及ぶ。中でも思い出深いのは、新潟の久須美酒造を取材して、英夫妻と共著で『酒は風』(大月書店)を出版したことだが、それからも既に31年が経過する。この間、酒、旅、写真、音楽や演劇など、多方面にわたり家族ぐるみの付き合いをしてきた。
「いろんな酒があるから飲みに来い」と予てからいわれていたので、妻と娘と家族ぐるみで出かけたわけだ。そして大変なご馳走になった。
 狛江(ご住所)名産と言われる枝豆、クジラのベーコンなどに始まる数種類に及ぶ珍味が並び、最後はメインディッシュにフィレ肉のステーキが出てきた。美味しかったなあ。飲んだ酒は『亀の翁』に『田酒』純米酒、焼酎の『森伊蔵』から中国は貴州の名酎『茅台酒』と、世界的水準の酒だ。
 語り合ったことは、過去の思い出の、ほんの、ほんの一部であったが、その中身は豊かであった。書き加えることは何もない。

 

   

 

 

 


杉並区長選、岸本聡子氏の勝利を喜ぶ

2022-06-21 14:02:18 | 政治経済

 19日行われた杉並区長選挙で、立憲民主、共産、社民、れいわ新選組、生活ネットなど野党連合が推す岸本聡子氏が、自民、公明の推す現職現職田中良氏を破って初当選した。その差わずか187票、前回より投票率が5.5%上がった追い風の中での出来事であった。この投票率アップがなければ、187票の差は生み出せなかったかもしれない。初の女性区長(東京23区では3人目)の誕生という歴史的快挙であった。
 私は、杉並区に60年間住み続けているが、常に革新的気概あふれる区であった。上田耕一郎氏の平和運動、河村書店の民主化活動、松本善明、いわさきちひろ夫妻の革新・文化運動……などなど常に生気にあふれていた。しばらく低迷も続いたが、前回の総選挙で、野党統一の女性候補が自民の頭目石原伸晃氏を破って節目が変わったかに見えた。悲惨なウクライナ戦争のさなかの、女性候補の勝利にも意義を感じる。
「世界の首脳陣、各国の主要都市の首脳陣の過半数を女性が占めるようになるまで、世界から戦争の火は消せない」という有力な仮説がある。この岸本聡子氏の勝利が、「世界から戦争の火種を断つ灯」への点火の、さきがけとなることを祈ってやまない。  

       


カープ(鯉)の季節去る。

2022-06-13 14:10:20 | スポーツ



 広島カープは、その名の通り5月までだと言われる。すべり出しこそ調子はいいが、6月以降は順位を下げていく。特にパシフィックとの交流戦に弱く、毎年最下位争いを演じる。今年もその例にもれず、交流戦で5勝13敗の最下位。それまで六つの貯金があったが一挙に借金生活に入った。
 金のないチームは、層の厚い頑強なチームが作れず、パシフィックの豪快なチームの前では、赤子の手をひねるようにやられる。さながら子供野球のようだ。
 しかし、いい選手は多い。何とかならないものかと思う。負ければ負けるほどそう思う。このいい選手を育て上げて、3年後の優勝を目指すか!?
 ああ、広島カープよ……

 

 


コロナ禍による事業継続補助金の詐取事件

2022-06-07 14:36:52 | 時局雑感



 コロナ禍による事業縮減からくる収入減を救済するための国の補助金を巡り、大量に発生した詐欺事件が連日報じられている。詐欺事件は二つのグループに分けられ、詐取を企画してそれを誘いかけた少数グループと、その誘いに乗り国の補助金をだまし取ることになった多数グループに分けられる。
 前者は企画立案組で、確定申告書の不正作成など悪賢い奴らで、この中には国税庁の元職員や証券会社の元社員らもいたようで驚くが、彼らは、国の金を強奪する悪事であり、やがてばれることは覚悟のうえであったので、主謀格はその金を持って、既に海外にとんずらしている。
 彼らに騙された多数の人間は(大半が大学生など若もの)は、中には悪に気が付いて国に返却した者もいたらしいが(これらも罪〔詐欺罪〕は罪であるが)、これから詐欺罪に問われることになる。
 当時国は、早急な救済策を迫られており、「全て、早期対応ありき」で、「性善説に立って申し込みには早期支給、チェックは後から」としたので、いわば、このような事件は想定されていた。犯人たちは、それらを見越してすばやく対応して、主犯格は海外逃亡した。
 早期支給により救われた事業者も多かったが、間抜けを見抜かれて何百億円もだまし取られた国の責任はどうなるのだろうか? 
  そそのかした奴が悪いのか、乗せられた者が悪いのか…、それとも、そんな土壌を提供した国が悪いのか? 何が何だか分からなくなった。


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