旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

お年玉を運んでくれた孫遥人の年賀状

2023-01-23 15:18:53 | 時局雑感

 

 お正月の楽しみの一つに、日頃顔を合わすことのない方々からの年賀状を読む楽しみがあるが、もう一つの楽しみに、その年賀はがきのお年玉抽選結果がある。8年前の三分の一宣言以来、めっきり枚数の減った中では、その楽しみはなおさらだ。今年は幸運にも3枚が当選したが、何と! その一枚が孫遥人からのものであっだ!
 少学一年生だが、大橋遥人というむつかしい漢字を立派に書き、大好きな野球のユニフォーム姿を掲げた年賀状を、私は何度も眺めていたが、その下二けた「11」番が、見事に「お年玉切手シート」を引き当てた。
 遥人の年賀状は、我が家にうれしいお年玉を届けてくれた。この年賀状と切手シートは、永久保存として残しておこう。
 遥人君ありがとう。今年こそ、ロマンスカーで温泉に行こうネ。 

 


セルジュ君のカレンダー

2023-01-21 10:39:31 | 時局雑感

 

 セルジュという、フランスのリヨン市に住む、永い友人がいる。永いと言っても30年足らずであるが、外国人としては密度も濃い。
 彼は、平均3年ごとに日本を訪れるが、その何日かをわが家に宿泊する。最初は独身で来日した。次に友人と、その次にはボリビア人の奥さんを連れて来た。やがて長女を伴い、次に次女も一緒に、最後は長男を含めた5人で、狭いわが家に宿泊していった。その長女が、昨年大学を卒業して職に就いたというから、かなり永い付き合いと言えよう。
 毎年暮れになると、日本を愛する彼の好みを選んで、“日本のカレンダー”をクリスマスプレゼントに送る。年が明けると、彼が愛する“リヨンの街のカレンダー”が、新年のあいさつとして届く。
 今年届いたのは、リヨンの生んだ偉大な作家、サン・テグジュペリの『星の王子様』をあしらったカレンダーであった。毎年のものはフランス語版であったが、フランス語の話せない私たちを思ってか、それは、The  Little Prince という英語 版(彼との共通語は英語)であった。
 2007年、彼の招きで私と妻はリヨンを訪ねた。彼は私たちをディナーに招き、3日間にわたって街の隅々まで案内してくれた。彼はいたるところで「これがフランスで一番美しい街だ」と紹介した。ある校舎の前では、「これが私の出た学校だ。父もここで学んだ」と胸を張った。
 そして何よりも、リヨンの街はサン・テグジュペリであふれていた。いたる所にモニュメントがあり、人々はそのそばで寛いでいた。因みに、リヨン空港は「サン・テグジュペリ空港」と呼び。 

 この作家の言葉に、こんな言葉がある。

「人はお店でいろいろ買える。しかしそこでは買えないものがある。それはフレンドシップ……友情」

 セルジュはまた、お店では買えないものを贈ってくれた。



  


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