旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

「山びこの会」暑気払い … 今月で閉鎖の信濃町銀行会館で

2013-08-30 11:43:45 | 時局雑感

 

 昨夜は「山びこの会」の暑気払いであった。何度も書くように、実に気持ちの良い人たちの集まりで心が和む。
 銀行時代の想い出は、激しい高度成長時代であったせいか、ぎすぎすした人間関係も多く残るが、このような素晴らしい人たちもいたのだ。類は友を呼ぶ典型例かもしれない。

  
この会の性格は、物静かだが包容力のある会長さんの表情に集約されている と言えるだろう

 会場となった信濃町の銀行会館は今月で閉鎖される。かつてはたくさんあった銀行のクラブも、東京地区ではここ一か所となり、ずいぶん通わせてもらったが、いよいよ閉鎖となると淋しい。フグ料理を安く食べさせてくれるクラブとしてみんなに愛された。(来月から麹町に移る)

 その名残を惜しむように、近くの神宮球場で花火が上がった。その花火は誰かが打ったホームランを祝うものであったかもしれないが、私にはクラブの閉鎖を惜しむ夏の名残に見えた。

     
   


早く冷房から逃れたい

2013-08-28 13:40:44 | 時局雑感

 

 今日は朝から冷房を使用していない。部屋の温度は29度をさしているが、さほど暑さを感じない。お昼のニュースで、「東京は最高気温33度ぐらいになるが、湿度が38%と低いのでしのぎやすいだろう」と言っていたが、その通りで、30度の暑さがむしろ心地よく感じる。
 今夏は、一晩中冷房を切ることなく過ごした夜も多く、冷房の中の生活が普通となっていた。そろそろ冷房を離れたい。

 暑さを不快に感じるのは、温度だけではなく湿度が大きく左右する。湿度さえ高くなければ、かなりの高温にも耐えられるのではないか?
 梅雨から夏に向かう時期は、湿度を伴いながら真夏日、猛暑日に向かっていく。しかし夏から秋に向けては気温の下降以上に湿度が下がっていき、いわゆる「さわやかな秋」に向かう。
 とはいえ、そろそろ限界に近づいたようで(室温は30度を超えた?)、冷房がほしくなった。完全に冷房を離れる日はいつのことだろう。

 ところで、前述したように今年は随分冷房を使ったが(つまり、電力を使ったが)、電力使用制限の声はあまり聞かなかった。原発は1基しか動いていないはずだが、「原発を動かさなければ電力が足りなくなる」というのはウソではないのか?


猛暑の中に秋の来る気配

2013-08-24 15:00:28 | 時局雑感

 

 昨日は24節気の処暑。一般には「暑さが峠を越して涼しさに向かうころ」と言われているが、処という字は「とどまる」という意味を持つので、それからすれば「立秋を過ぎて半月もたつのに、まだ暑さがとどまっている」ということになろう。そしてそれの方が今年の猛暑をよく表している。
 しかし私は、既に旬日前から秋の気配を感じていた。
 私は風呂から出てしばらく汗が引かない。特に夏は、かなりの時間上半身は裸でいなければならない。ところが、中旬に入ってその時間がだんだん短くなっているのである。中旬の方が上旬よりも酷暑の日が多く、あの四万十との41度などあったにもかかわらずだ。
 もう一つは、部屋の冷房の温度がだんだん上がって来ているのだ。7月下旬から8月上旬はほとんど25度にしていたが、中旬以降26度、27度だ。これには二つ理由があるかもしれない。一つは、外気が高ければ室内温度が高くても涼しく感じること、もう一つは暑さにだんだん慣れてきて、高温でも耐えられるようになったこと。
 しかし、こんど外気が30度近くに下がってきたら室温を25度にするかというとそうはならない。むしろ27度、28度になっていくだろう。そして外気が30度を割ってきて室内の冷房温度と同じぐらいになったとき、冷房使用は不要となる。
 つまり本当の秋が来るのだ。
 そして体は、秋の気配を確実にとらえていた。


イチロー4000安打の偉業 … 見えてきたローズの記録4256本

2013-08-22 14:27:13 | スポーツ

 

 イチローがまた偉業を達成した。前日追い詰めた「あと一本」を、今日の第一打席であっさりと仕留めた。大記録の実現は、多くの人が何らかの足踏みをするが、「これは通過点です」とでも言うがごとく簡単に達成したのがイチローらしい。
 5年前、3000本安打を達成した時、「次の4000本、それとローズの記録4256本をどう思うか」という記者の質問に、イチローは「すごく遠いけど見えないことはない」と応えている。(2008年8月2日付本稿)
 4000本以上を達成したのは、野球の神様と言われるこのピート・ローズとタイ・カップ(4191本)しかいない。そのとき既に1シーズン最多安打記録などを打ち立てていたとはいえ、神様たちの記録は未だ遠く見えただろう。しかし「見えないことはない」記録を彼は見据え続けて、今日、4000本を達成した。

 今度は、ピートローズもタイ・カップも見えているだろう。しかしそこに到達するには、たゆまぬ体調管理と出場機会を確実に手にしていくことが大前提となる。40歳を前にするイチローには、厳しい試練だろう。
 それに、何と言っても相手は神様なんだから…。


肩の力が抜けない!

2013-08-21 15:39:57 | 時局雑感

 

 先週(12~17日)は夏休みであった。しかも猛暑と急襲豪雨には一切逆らわず、よほどのことがない限り家を出ることをやめたので、文字通りの夏休みとなった。
 加えて週末は、男子マラソンをはじめ世界陸上の決勝種目が続いたので、深夜にわたり数時間テレビの前を離れなかった。
 これでは体が固まってしまうのではないか不安になり、日曜日(18日)の夕方マッサージに出向いた。特に痛い個所もなかったが、翌日の出勤に備えようという軽い気持ちで。
 ところが、背中、腰、足を経て最後に肩へ揉み進んだマッサージ師の次の言葉はショックであった。

 「肩に力がはいってますねえ…」

 既に書いたように、私は先月の株主総会で取締役を降りた。同時に総務部長の役も解いてもらって、細かい数字の世界からも遠ざかってすっかり気楽になった。
 その最初の夏休みを迎えて、きわめてリラックスした休暇を楽しんだつもりでいた。いよいよ「肩の力を抜いた」老後の生活を、内容あるものにしたいと思いを巡らしながら、周囲の片づけなどに取り掛かったところだ。
 ところが、肩の力は抜けてないというのだ。これはショックだ。しかも困ったことに、「このショックといかに戦うか」、つまり「いかにして肩の力を抜くか」と、一層肩に力が入ってきたのだ。


川内優輝敗れる … 世界陸上男子マラソン

2013-08-18 12:46:52 | スポーツ

 

 世界陸上最後の楽しみであった男子マラソンで、期待の川内選手が敗れた。世界の強豪が集まる大会で18位になって、それを負けたと評価していいのかは別として、少なくとも私の期待には届かなかった。
 2時間4分台選手がメダルを占めるのはやむを得ないこととして、私は川内と中本が4~6位は争うのではないかと期待していた。中本は当たったが川内は期待にそれた。
 暑さに強い中本と、夏に弱い川内の差が出たか? 川内は「手がしびれ、両足がつって」(毎日新聞記事)、いつものようにゴールに倒れこみ、医務室に運び込まれたようだが、中本は飄々と走って先頭集団に食らいつき、最後に先頭から離されても確実に落ちる選手を拾って5位に入った。
 中本の省エネ走法の面目躍如たるものがあった。しかし川内も、一時は20数位に落ちながら、手がしびれ足がつっても後半順位を上げて18位に食い込むあたりは、これまた面目を発揮したのであろう。

 新聞記事によると川内は、今回失敗すれば夏のマラソン出場をやめる方向を検討するとか書かれていたが、これは川内らしくない。スポーツ、特にマラソンなどは、いかなる条件でも戦える力が試される競技ではないのか? 体質など無視せよとは言わないが、弱点を克服していくのが生きる道ではないか?
 それこそ、世のサラリーマンがサラリーマン選手に期待するところでもある。


前半で目標達成の世界陸上、後半の活躍に期待する

2013-08-16 11:16:26 | スポーツ

 

 今年の世界陸上(モスクワ)は、福士加代子の高笑いで幕を開けた。何とも天真爛漫、言いたい放題の朗らかな言葉が、モスクワの空に響き渡った。
 怪我から練習不足で出場自体を危ぶまれていたことを考えると、スポーツというのも不思議な世界だ。長距離界のエースと言われながら世界ではどうしても取れなかったメダルを手にして、本当にうれしかったのだろう。それに対し、4位に入りながら悔しさに泣いた木崎の姿は対照的だった。「これからだ、木崎がんばれ!」と言いたい。
 もっと悔しさをあらわにしたのは1万メートルの新谷であった。5位入賞という日本人最高の成績を残しながら泣きじゃくっていた。しかし、この悔しさを隠せない根性が、彼女をここまでもってきたに違いない。
 室伏の6位には、もうこれで結構です、ご苦労様と言いたい。それに対し棒高跳びの山本(21歳)と20キロ競歩の西塔(20歳)の6位入賞は、日本陸上界に新たな夢と涼風を吹き込んでくれた。

 これで日本選手団は、今回世界陸上の目標「メダル1、入賞5」を前半で達成したという。しかし、この目標は小さすぎるのではないか? 低い目標を達成して勝った、勝ったと言っていていいのだろうか?
 事業目標でも「大目標を掲げて果敢に挑戦する」派と、「堅実な目標を確実に達成して積み上げる」主張が対立する。私はどちらかと言えば後者だが、それにしても今回の目標は小さすぎたのではないか?
 後半のメダル・入賞積み上げに期待する。特に明日行われる男子マラソンに期待する。中でも川内選手の入賞に…。

 


東京湾大華火祭(つづき)

2013-08-14 13:19:46 | 時局雑感

 

 花火技術も、近時相当に高まって、コンピューター操作により音楽に合わせて打ち上げるなど高度化しているという。かつては轟音と共に炸裂する尺玉をもって華としたが、最近は花火師の巧妙な技術を競い合うそうだ。
 しかし花火の醍醐味の一つは、夏空に轟きわたる音かもしれない。今回も最後はみんな、冷房の部屋から猛暑のベランダに出て、音とともに楽しんでいた。夏の暑さも花火の楽しみの一つかもしれない。

            
       大東京の夜空に浮かぶ花束二つ

 
 華美の中で清楚に花咲くのは何という花?   下は三尺玉(?)
  


東京湾の華麗な花火

2013-08-13 14:28:41 | 時局雑感

 

 8月10日(土)は東京湾大華火祭であった。花火大会ではなく華火祭と呼ぶだけあって、なかなか華麗な花火であった。
 わが社のオフィスは、これを眺める最高の場所にある。浜松町の貿易センタービルの隣りに位置する浜松町スクエアビルの16階4号室は、眼下の芝離宮から東京湾を越えて晴海埠頭を展望する。
 花火はその晴海埠頭で打ち上げられ、わが16階の眼前の空に広がる。

   
  
               
    

 社員や家族10数名、それに親しい知人友人を呼び集め、持ち寄りの料理で酒をあおりながら、冷房の中で椅子にふんぞり返り眺めるという、実に贅沢な花火であった。

  
           
        


甥がNHK囲碁選手権の初戦を突破

2013-08-11 16:19:02 | 時局雑感

 

 甥に日本棋院のプロ棋士がいることは何度か書いた。(07年7月10日、08年3月22日など)
 17歳でプロ棋士(日本棋院初段)となり、その後順調に昇段をつづけ現在七段。しかし、今年で31歳になったと思うが、このところ七段で停滞しているので少し気になっている。後輩の井山棋士の華々しい活躍に焦りは感じていないだろうか、なども気になる。
 しかし、子供のころ我が家の隣に住んでいたこともあったが、飄々として物静かな子で、あまり人の事や周囲の事を気に病む性格ではないかもしれない。勝負師である以上、それ相応の闘志は秘めているのであろうが、あまり表に出す方ではないようだ。

 その甥(首藤瞬)が、NHK囲碁トーナメントの一回戦に出てきて、今日13時半から15時まで放映された。相手はこれも後輩ながら棋聖戦などのリーグ戦入りを果たしている「今をときめく」村川大介七段。
 上り調子の村川七段相手では分が悪いか、など弱気になって観ていたら中押し勝ちで勝った。例によって飄々と物静かに打っていたが、当然のこととはいえ闘うべきところは勝負に出たようで見事に勝った。
 局後の自らの「勝因説明」で、「…ここはおとなしく打っても悪くないが、果敢に相手の石を切って闘ったのが勝因」と解説していた。解説者も、「首藤さんは、言葉や振る舞いは穏やかだが、やることと言ってる内容は厳しい」と評していたので、勝負師としての資質は持っているのであろう。
 そろそろ、リーグ戦入りか何かのタイトルを期待しているのだが……。


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