旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

広島カープ、四連覇の夢ついえ去る

2019-08-31 14:02:43 | スポーツ


 毎年この時期になると、残り試合日数をにらみながら広島カープの優勝の行方を占う。二位チーム(主として巨人)の追い上げをにらみながら、カープがどのペースで行けば勝ちが残るかを計算する。過去3年とも、かなりのゲーム差をもって勝ち進んでいたので、専門家筋ではカープの優勝を読み切っていたが、一ファンとしては心配でしようがない日々を送った。
 ところが今年は全く違った。開幕直後から連敗が続き、その後盛り返したが苦手な交流戦で最下位に落ちるや、ペースは上がらない。それでも最後の踏ん張りで首位巨人に半ゲーム(1ゲーム?)まで詰めたが、ついに事切れ、ゲーム差は開くばかり。それでもファンとしては「何とかなるのではないか?」とあきらめきれず、最後の望みを巨人三連戦に懸ける。この26日~28日の三連戦であった。
 第一戦はジョンソンが頑張り(7回完封)行けるかに見えた。しかし第二戦、野村が踏ん張り切れず巨人のエース菅野に屈すると、第三戦はカープのエース大瀬良が見るも無残に打ち砕かれた。今年のカープを象徴するかのようであった。
 大瀬良は10点を取られた。例の緒方監督流で、撃たれに打たれ10点取られても代えない。「エースとして自ら始末せよ」とでも言っているのか、見るに堪えなかったが、ようやくワンアウトを取って交代が許された。しかもそのとどめを刺したのは、丸の満塁ホームランであった。カープが手塩にかけて育てた三番打者丸は、巨人に移ってその三番打者として見事な恩返しをしたのである。絵に描いたようなドラマであった。
 広島カープは三連覇に疲れ果てたかに見える。巨人のように財力もなく、選手層の厚みを持たない。そのような地方球団が三連覇を遂げるなどは並大抵のことではなく、まさに奇跡であったのかもしれない。打者も投手も疲れ切ったのではないか?刀折れ矢尽きた感があり、四連覇など周囲が見るほど甘くないことを思い知った。
 ただ、カープにはここ数年に採った高校生を中心にした将来性ある選手がいる。彼らをカープ流(緒方流?)に育て上げて、、2、3年後に再び黄金時代を迎えるものと信じている。
 


注射を避けながら、騙しだましの目の治療

2019-08-28 16:55:16 | 時局雑感


 何度も書いてきたように、左目は加齢黄斑変性でほぼ見えない。光は失っていないが、網膜の中央をやられておるので視力はゼロに等しい。頼りは右目であるが、これも黄斑浮腫(網膜のむくみ)で視力は0.5から0.3の間を行き来している。
 4月5月と、最後の望みをかけて白内障の手術をやったが、少し明るくはなった気がするが視力は上がらず、黄斑浮腫退治のために、追っかけて5月に注射をやった。それにより視力が0.5に戻ったので、続けて注射治療をやる予定であったが、6、7、8月と注射を引き延ばしてきた。8月というのは本日の検査で、視力は0.3と0.4の間、むくみは少し大きくなっているが、「…注射をしたからと言って直ちに視力が上がるわけでもない、むくみの進行も意外に進んでいない…」と言う先生のつぶやきに、「では注射は来月にしましょう」と直ちに決めた。先生も不承不承同意した。
 白内障の手術対応として炎症どめの目薬を続けてきたが、これが黄斑浮腫の進行止めに役立っているらしい。「この目薬の使用を続けて、もう少し模様を見ましょう」というのが先生の見解だ。
 むくみ止めの注射は、むくみが小さいうちにやるほど効果的である。とすれば、今日は当然注射をやるべきだったかもしれない。それを、いろいろとこじつけて注射を引き延ばし、何か儲かったような気になっている。先生も、この程度の進捗なら、何も患者の嫌がることをやることもあるまい、と妥協したようだ。その根底に、84歳という高齢からくる如何ともしがたい視力低下があることをお互いに前提している。
 結局は騙しだまし生きていくしかないのだ。


ハッとした「日が短くなった」という言葉…

2019-08-19 16:39:54 | 時局雑感


 6チャンネルの気象予報士森さんが、今週から来週にかけての気温の予報をする中で、「もう暑さのピークは過ぎました」と報じたところ、司会者が、「本当ですか? まだまだ猛暑が続くとも言われてますが…」と問い返した。森さんが、「ええ、暑さは続きますが、何といっても日が短くなってきましたから、ピークは過ぎましたよ」と答えていた。
 この言葉を聞いて私はハッとした。思えば夏至を過ぎて既に2か月、立秋から10日、あとひと月もすれば秋分の日を迎える。今年の夏は、猛暑の中を二人の先輩の卒寿の祝いや、弟浩己の初盆(大阪)、我が家での社員酒パーティ(わが家族を含め14名)など動き回ったので、暑さの印象だけが残り、秋を呼ぶ気配も感じていなかった。
 しかし、秋は確実にしのび寄っているのだ。日は確実に短くなり、日照の量は減っているのだ。毎年、秋から冬至にかけて「日が短くなる」時期を寂しく思う。特に午後が淋しく、短い夕暮れが悲しい。その思いは、齢を重ねるごとに強くなるような気がする。
 今年も、早くもその時期が来たのかとハッとしたのだ。


猛暑の中の酒パーティ

2019-08-15 16:01:35 | 


 8月13日、マザーズ社の従業員11名(正確には従業員10名と同社顧問弁護士1名)が、猛暑の中を我が家に集まり時ならぬ酒宴を開いた。開会13時を約していたので、そろそろ酒器の準備でもするかと腰を上げた正午12時、ケイタイのベルが鳴るので出ると、「チョット早いんですが八幡山駅に着いたのでお邪魔していいか?」と言う。いいも悪いもいないではないか。炎天下に放置するわけにもいかず、「どうぞ」となるや、入れこんだ先遣隊6名が現れる。
 とにかく乾杯! と言うわけで、『水芭蕉スパークリング純米吟醸辛口』とビールで乾杯。ただし、ビールを飲んだのはほとんどいなかった。『水芭蕉』を醸す永井酒造の社長は、シャンパン酒に勝る「世界一の乾杯酒」を目指しているが、さすがにこの酒は喜ばれた。その後、三々五々集まって来た11名と共に飲んだ酒名だけを並べておく。
・日本酒では、『作(ざく)恵乃智』純米吟醸、『陸奥八仙華想い』純米大吟醸、『黒牛碧山』純米吟醸、『富のことぶき』純米大吟醸など
・蒸留酒では、泡盛『久米島の久米仙』(三升釜、43度)、球磨焼酎『六調子』(7年熟成25度)、麦焼酎『壱岐33』、加えて、中国が世界に誇る『貴州茅台酒』(53度)など

 今回わざわざ我が家で酒宴を張りたいと言い出した動機は、私の書斎にある酒専用の冷蔵庫を開けて、そこにある酒を次々と飲みたいというのが狙い。つまり以上の酒はたまたまこの時期、我が冷蔵庫にあったに過ぎない。意外に蒸留酒が多いのは、「夏はやはり蒸留酒を飲みたい」という欲望からのものだ。冷たく冷やした日本酒もいいが、夏は度数の強い、サラリとした蒸留酒の味も捨てがたい。これらを、それぞれ持ち寄った料理やつまみで楽しく飲んだ。料理もつまみもいずれも美味しく、有り余るような量であった。こちらの出したものは、同じく冷蔵庫の片隅に、泡盛用にしまっておいた「豆腐蓉」と「くさや」、それに娘の揚げた天ぷらぐらいのものだ。
 12時に始まった宴は、延々と5時間を超えた。それだけではない。その後、日が落ちてようやくのれんを掲げた私の「行きつけの飲み屋『豊利野』」に皆で繰り出した。さすがの私も酔っぱらって、宴の終わりは定かでない。



  
   楽しいパーティでした。中央奥に飲み干した酒ビンが並んでいる
   それを拡大したのが下記

    


核廃絶の道はあるか?

2019-08-09 14:56:16 | 政治経済


 8月6日は広島へ、今日9日は長崎へ原爆が投下された日。毎年この時期になると同じことを思う。「人類が核を廃絶する日は来るのであろうか?」と。
 人類が初めて原爆の悲惨さを体験した74年前、日本人だけでなく世界の多くの人々は、「このような悲惨な武器を2度と使ってはいけない。すぐにでも核兵器の廃絶を!」と思ったのではなかろうか? ところがその後、核は廃絶されるどころか拡散されて、当時の何百倍の強さに強化された。核保有国は10国に及び、弾道弾など運搬技術を含め、その質は高められた。今や世界は、核に覆いつくされていると言っていいだろう。
 これまでの事実は、愚かな人類は強力な武器を手にしたら絶対に手放さない、ということを示している。それが凶器であればあるほど、ますますしがみついて手放さない、ということだ。人類は、その愚かさをもって、この凶器と共に滅亡の道へ向かうのだろうか?

 もちろん、叡智と良識と良心をもってこれに立ち向かおうとしている人々(国々)も存在する。120か国を超える国々が、国連決議をもって「核兵器廃絶」を決議した。最初の、そして唯一の被災国である日本はそれに当然加わるべきであるだろう。ところが、その流れに反対する核保有国の尻馬に乗って加わらない。しかもその理由が「あの条約は、核廃絶の道を分断するものだ」というのだ。分断しているのは、国連の大勢(加盟国の6割以上)の採択に反対する自分たちではないのか?
 世界を支配しているのは、残念ながら核を保有しそれにしがみついて放さない愚かな人たちが指導する大国である。そして、彼らをその愚かさから目覚めさせる道は、果てしなく遠い。
 


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