旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

悪の相似点 … 日大アメフト部事件の大学側対応と、モリ・カケ問題等に対する安倍自公政権と官僚の対応

2018-05-30 14:23:15 | スポーツ


 突如発生した日本大学アメフト部の悪質タックル問題が、学校スポーツ部の在り方から学校側、特に日本大学のようなマンモス大学の在り方までが問われる大問題を呼び起こし、世を騒がせている。中身を知るにつけ、論じるにも足りない唾棄すべき問題だと思うが、折しも政局を動かしている「森友・加計問題」や「議事録・資料改ざん問題」に対する政府や官僚の対応が、あまりの似ているので、悪の相似点として一言触れておく。
 まず第一に、このような事件が発覚し記者会見する責任者たちは、必ず「私は言っていない」、「現場と解釈に乖離があった」と逃げる。そして、言った言わないの話になると、最後は必ず「記憶がない」と逃げる。今回の井上コーチも、最初は「つぶしてこい、なんて言わなかった」と言っていたが、状況が怪しくなると、「言ったかどうか記憶にない」に切り替えた。
 日本で一番頭がいいとされる東大卒財務官僚も、「記憶にない」を連発し、都合のいいことだけは後に「思い出す」のである
第二に、全て「上の人間の思いを忖度」しながら動いている世界である。13人もいるコーチ陣もその周辺も、人事権まで握る日大ナンバー2には何も言えず、その思いを図りながら行動する。その内田監督は「言わなくても分かるだろう」ってなものだ。今回はいろいろと言動がばれて、忖度もばれてしまったが。
 加計問題では、安倍首相の親友の意向を実現するために、首相案件として全関係者が処理していく。森友問題は首相夫人が名誉校長まで務めた学校の案件だから、全てそのあたりを忖度して処理していく…。

 安倍首相や夫人は、「私は何も言ってません」とシラを切る。言ってないのかもしれない。しかし、全てがその思いを忖度して動いたからこそ、他を排除した新設認可や、8億円も値引きした土地購入などが実現したのではないか?
 日本にとって今一番必要なのは、「重い罰を伴う忖度罪」ではないか? 忖度して動く人間もさることながら、忖度させるような人間もその社会から永久追放の必要がある。


遥人三歳の誕生祝

2018-05-24 14:52:56 | 時局雑感


 5月は万物成長の季節。その成長を示す象徴のような孫の遥人が、早くも三歳を迎えた。むっちりと硬太りで、たくましく育ってきた。言葉もほぼ正確に話すようになり、自分の意思もハッきりと示すようになってきた。
 しかしやはり子供……、男のくせに料理遊びが大好きで、お皿になにか盛って食べる真似などして遊ぶ。誕生祝を何にしようか迷ったが、それらのしぐさをいつも見ているので「料理セット」をプレゼントすると喜んでくれた。せっせと組み立てひとしきり遊んでいた。デパートの売り場の人の話でも、料理遊びを好む男の子は多いという。もう半年もすれば、他の遊びに移っていくのであろうが…。
 とにかく元気に育ってほしい。ただ、それだけを願う。

  
   料理セットをいそいそと組み立てる遥人

  
     
  三歳の王冠をかぶり、三本のローソクを見事に吹き消した

   
      みんないい笑顔です


好評だったライブハウスオペラ『ドン・パスクアーレ』(ミャゴラトーリ制作)

2018-05-18 17:07:30 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 オペラ普及団体ミャゴラトーリの企画制作になる「ライブハウスオペラ『ドン・パスクアーレ』」が、今月上旬、四日間(556910日)にわたって吉祥寺の「スターパインズカフェ」で公演された。
 ライブハウスでの本格的オペラ公演は、わが国では初めてではないかと思われるが、わずか100人の観客を前に、客席通路まで舞台とした公演は、新たな迫力を生み好評であった。
 このオペラは、一般的には「老人をたぶらかして財産をかすめ取る、老人いじめ物語」とされてきたが、「騙されたとはいえ、年寄りも恋もできるし、新しい生き方を求めることもできるのだ!」という新たな解釈(いや、これこそ最晩年のドニゼッティの真の思いではなかったか?)に基づく演出は、スマホなどの現代的な小道具などを含め観衆に寄り添った。そしてそれは、「スマホを捨てて街に出よう!」という最後の大合唱に繋がった。

 私の友人の一人は、「世のなか暗いニュースばかりで、私自身も夫を亡くし暗い生活を送っていたが、全てが消えて、パッと明るくなった感じ!」と評してくれた。また義妹がお連れしてくれたスイスの音楽家(オペラの指揮もやっている)は、「ミャゴラトーリの企画に感心した。何よりも出演歌手たちの質の高い力量に驚いた」と絶賛してくれた。
 ライブハウスオペラ、というジャンルがあるのかどうか私は知らない。しかし、何か新しい動きが、吉祥寺で産声を上げたのではないか? 車中も歩行中もスマホを手放せない世界、金銭や物欲に追われるせせこましい世界を捨てて、薫風かおる5月の街に出ようではないか!

 
   出演者とともに

      
      絶賛してくれたスイスの音楽家(右)と義妹
       

 

  

 

 


米朝首脳会談は実現するか?

2018-05-09 15:57:59 | 政治経済


 金正恩朝鮮労働党委員長の「核放棄の用意がある」という提案に続き、世界を驚かせた南北朝鮮首脳の首脳会談が行われ、その後の成り行きが注目されている。何とかこれを機に、「平和に向かう」世界情勢が作り出されることを願ってやまんない。
 それにしても、金委員長と北朝鮮を疑うあまり、逆の方向を生み出す懸念が多く、心を痛めている。特に、「俺は一歩も引かない。お前の方から折れてこい」というアメリカの大国主義は困ったものだ。物事は相互的、段階的にしか進まない。それを、「北の完全核放棄を見るまで、一切の制裁措置を解かない」と言うのは、そもそも相手国を主権国とみなさない大国主義的態度だ。
 加えて、ここにきて「イラン核合意からの離脱」を宣言するなど、せっかく出来上がりつつあるお膳立てをぶち壊すものだ。私は予てからいうように(3月9日及び14日の投稿)、金委員長は本気であると思っている。いろんな見方があるのであろうが文韓国大統領との会談で、トランプ大統領に向けて語ったと思われる次の言葉は、彼の本意ととらざるを得ない。

 「対話してみれば、私が南側(韓国)や太平洋に向けて核を発射したり、米国を狙ったりするような人間でないとわかるだろう」
 (朝鮮戦争の終戦と不可侵を約束するなら)「核をもって苦しい生き方をする理由はない」  (以上、4月30日付毎日新聞)

 加えて、5月3日に訪朝した中国外相に、「朝鮮半島の非核化は北朝鮮の断固とした立場だ」と表明している。一国の代表者のこれだけの明言を無にしてはいけないだろう。特に、核をもって苦しい生き方をする理由はない、という発言には真実味があふれている。


83歳の誕生祝に来てくれた3歳の孫、遥人

2018-05-03 17:04:33 | 時局雑感


 83歳の誕生日なんて何の感慨もない、などと書いていたところ、4月30日、ひょっこり孫の遥人が現れた。何事かと思ったら、私に誕生祝のケーキを届けに来たというのだ。ちゃんと8本のローソク付きのケーキで、この老いぼれを祝ってくれた。

   

 
 8本のローソク束を取り出して興味津々
  
   1本づつ丁寧に立ててくれた。
    
    ローソクに火をともし、遥人と二人で吹き消した
  
  
   「おじいちゃんおめでとう」と、ピース、ピース をしてくれた


 遥人君ありがとう。そういえば今月はお前の誕生日だなあ(5月13日)。早くも三歳になるのか……。この感慨は、83歳にはるかに勝るものがある!

    


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