旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

悲喜こもごものスポーツ界… カープは散ったがラグビー日本が世界に羽ばたく

2019-09-29 13:46:00 | スポーツ

 

 スポーツの秋はたけなわだが、広島カープが最後の三戦を三連敗。横浜には7対0から逆転され、続く阪神と中日に完敗。中日戦では頼みのジョンソンが打たれ、カープは何度かの好機にあと一打がなかった。
 これで、阪神が残る2試合を連勝すれば、広島は4位に転落だ。CS進出を狙う好調阪神がこれを落とすことはないだろう。まあ、三連覇の疲れとその補強は、弱小チームにとっては大変なことで、ここで一休みして出直すのもいいだろう。娘によれば、昨夜カープファンの女性と食事をして、「カープの三位ヤバイね」と問うと、「カープファンは負けるのに慣れている。大丈夫、大丈夫…」と平然としていたという。カープ女子のこの大らかさが「広島の命」だろう。

 国内のプロ野球で悲嘆にくれていたら、ラグビー日本が世界に羽ばたいていた。初戦のロシアは、勝っても負けても「まあ、そんなものだろう」という感じで見ていたが、相手がアイルランドと言うと話は違う。世界ランク1,2位の強豪で日本は9戦して勝ったことがないという。そもそも相手にならないものと諦めていた。
 ただ、四年前の南アフリカ戦がちらついて、漠然と「なにかあるかもしれない」とも思っていた。
 この試合は日本の完勝ではなかったか? 私は外出をしていて後半しか見ていない。後半戦だけでいえば、フォアードもバックスも完全に勝っていたのではないか? その通り後半のスコアーは10対0…。この勝利はまぐれでも奇跡でもないだろう。いつ、どうして、日本はこのような世界の高みに立つことができたのだろうか、と思った。もちろん、まだ先があるのではっきりしたことは何も言えないが。
 加えて、今朝テレビを眺めていたら、50キロ競歩で金メダルを獲得した。最後はハラハラしたが、これも画期的快挙らしい。どうも、世界に目を向ければ広島カープどころではないようだ。

   
    本日付毎日新聞一面より


コスタリカの教訓と北朝鮮の核放棄問題

2019-09-21 13:22:16 | 政治経済

 


 伊藤千尋氏(元朝日新聞ロサンゼルス等支局長)の、「コスタリカから9条へ~アジアと私たちの平和」と言う講演を聞いた。第二次大戦後の内戦を経て、戦争の馬鹿らしさを実感して武装を放棄したコスタリカは、当時国家予算の三分の一を使っていた軍事費を教育費に向け、教育水準の高い文化国家に成長した。
 1997年にコスタリカを訪れ、その素晴らしさを直接実感した私は、当時の様子を想起しながら伊藤氏の講演を興味深く聞いた。
 コスタリカは、中南米という極めて物騒な世界にありながら、自ら武装放棄を宣言して平和を維持してきた。隣国ニカラグアのちょっかいに対しても一層の武装放棄で対抗した。つまり丸腰になることにより世界の世論を味方にして他国の侵略を防いできたと言っていいだろう。
 時を経て今、北朝鮮の核放棄問題が焦点になっている。金正恩はトランプとの交渉で、「北朝鮮の体制を保証するなら核兵器を放棄する」と言った。加えて、「どこも攻めてこないことがわかれば軍備などいらない」とまで言った。
 平和が保証されるならば軍備は要らない。これは究極の平和主義ではないか? コスタリカの精神に共通するものがある!
 ただ、コスタリカと違うのは、北朝鮮は先に放棄することはないであろう。イラクや、リビアの例などもあるからだ。では、どのような保証を与えればそれが実現するのだろうか? 一方のアメリカ始め核保有国は、ますます核武装の質を高めているありさまだ。言葉だけの保障を北朝鮮が簡単に受け入れるとも思えない。
 それでもなお道を求めるとすれば、北朝鮮の蛮勇に期待するしかないが、そのためには、世界の平和勢力の「北朝鮮を守ろう」と言う大きな世論の形成が必要だろう。9条を持つ日本はその資格を持つが、安倍自公政権を思うと夢も希望もない。
 はて、どうする?


日本マラソンは世界に通じるか?…昨日のMGC戦を観て

2019-09-16 11:04:01 | スポーツ


 マラソンのオリンピック候補を決めるMGC戦が昨日行われた。女子は、1,2,3位がそれぞれ一人旅という平凡なレースに終わったが、男子の最終場面、、中村、服部、大迫の三つ巴戦は見ごたえがあった。しかし、私の関心は設楽の走りだけに終始した。
 設楽は、スタート直後から1キロ3分のペースを守り2時間6分台を目指した。私は期待をもってその走りを見守った。なぜならば、それでなければ世界に勝てないと思ったからだ。しかし残念ながら30キロ前から徐々にペースを落とし、37キロで2位集団に飲み込まれた。結果、設楽は14位に終わった。「…やはり3分のペースは無理だったか…」という高岡解説者のつぶやきが心に残った。
 前述したように、40キロ前後の三つ巴戦は見ごたえがあった。しかし優勝した中村のタイムは2時間11分28秒。これでは世界に通用しないだろう。設楽が6分台を目指して恐れずに挑戦したのは価値があったのではないか? その結果7、8分台でもよいから優勝してくれないかと願ったが、ついに事切れた。
 日本マラソンが世界に通じるには大きな課題が残された。その課題を具体的な挑戦で示しただけでも設楽の挑戦の値打ちはあったのではないか。


酒文化を語り合う「純米酒を楽しむ会」を立ち上げ

2019-09-08 16:57:53 | 


 純米酒普及推進委員会が主宰する「純米酒フェスティバル」が、1938回(東京のみ)をもって閉じられて半年が経つが、その間、私の顧客から新たな酒の会の開催が求められ続けていた。そしてついに、元三井銀行員を中心にした40名の要望に応えて、掲題のような会を立ち上げることになった。

 むつかしい理屈は別にして、それなりにお酒の話も聞きながら、全国各地の美味しい酒を飲み比べたい、というもので、前フェスティバルに倣って年2回、4月と10月を目処に日曜日の午後2時間半をかけて、30分を私の「お酒の話」に、そのあと2時間、数銘柄から10銘柄の酒を歓談しながら飲みかわそうというもの。
 その第1回を、来る106日(日)池袋の『スタジオ・カジュアライズ』で開くことになった。幸いにも某有名蔵(100%純米酒蔵)のご協力を得て、利酒ブースを設けていただくことになり、またその蔵のご提供酒の「お土産抽選会」も持つことができそう。これは会最大の目玉となるので参加者の期待は高まる。
 
果たしてどのような会となり、どこまで続けることができるだろうか?


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