旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

一点の曇りもなく桜は満開、方や、いっそう疑惑ます佐川前理財局長の証言拒否

2018-03-29 15:20:08 | 政治経済


 国会では、森友問題を巡る決裁文書の改ざんという前代未聞の大事件が発覚し、ついに当時の理財局長佐川氏の証人喚問となった。ところがこの証人、安倍首相や昭惠夫人、また官邸側などからの指示はなかったとは驚くほど明確に答えたが、改ざんが、いつ、だれが、何故行ったかという肝心の問題になると、「追加訴追の恐れがあるから」という理由ですべて証言を拒否した。実に証言拒否の回数は50回に及び、これも前代未聞ではないか?
 結局何もしゃべらず証人喚問は不発に終わった。ただ、、「これほど言えないことがある裏には、隠さなければならない重要なことがあるに違いない」という疑問がますます深まった。世論調査の結果を見ても、国民の7割は「疑わしい」としている。このような不明瞭なものを抱えて、国の政治など進めていいのだろうか? 安倍にしても麻生にしても、総元締めの菅官房長官にしても、想像を絶する心臓の持ち主と言わねばなるまい。

 一方、桜は満開である。こちらは一点の曇りもなく咲き誇っている。今年は異例な寒さが続いたが、ここにきて一挙に暖かくなり、例年以上に早く満開の時期を迎えたようだ。自然はウソをつかない。隠すものも何もないのだろう。全てをさらけ出して満開の花びらを誇っている。
 27日に上北沢の夜桜を、28日(昨日)神田川の桜を満喫した。政界の曇りに対抗してか、今年の桜は花びらも大きく、例年になく良質の桜に見えた。

 
      上北沢の夜桜(27日夜)

 以下は神田川、高井戸駅周辺の桜(28日午後2時ごろ)

    

  
     
 
   
   井之頭線も走りました
 

  


 


お彼岸の雪

2018-03-21 13:48:10 | 時局雑感


 一週間も前のことだっただろうか、娘が朝から、玄関の上の戸袋にガタガタと音を立てながら何か仕舞っているので、「何をしてるんだ?」と問うと、
 「ブーツを仕舞ったの、春になったので…」
と言う。「…ああ、春が来たのか……」と、私は季節の移ろいを実感した。
 ところが、その後も、うすら寒い日が続き、外出の度に、どのコートにするか選択に迷ってきた。しかし確実に気温の高まりを感じることも多く、私も、あわてて、玄関の額絵を「雪の絵」から「桜の絵」に変えた。それを追うように、「高地では桜が満開」とか、「東京も開花宣言(19日)、4,5日すれば見ごろを迎えるだろう」などの報道が続く。
 ところが(また、ところが、であるが…)、今日は朝から雪である。関東の山際は雪に注意を要するが、都内では積ることはないだろうと報じられていたが、ドッコイ、隣接地に建てられ売り出し中の住宅のグレイの屋根が、早くも真っ白になり、マテバ椎や羅漢槇の葉っぱにも雪が積もった。ただこの寒さも今日までで、明日からはぐっと暖かなるそうだ。
 今日は彼岸のお中日。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、自然は人間のことわざに忠実に従ってくれているのだろう。 何も雪まで降らせることはないと思うが。


 
           
    
 


北朝鮮問題の平和的解決方向(補足) … 北朝鮮の真意は?

2018-03-14 15:02:19 | 政治経済


 北朝鮮問題の思いもよらなかった解決方向の提示に、世界中が戸惑っている。そこで専ら取りざたされているのは、北朝鮮の真意についてである。その多くは、「また騙されるのではないか?」という疑心暗鬼だ。私の推測は以下の通り。
 小国北朝鮮が、超大国アメリカに「ならず者国家」の烙印を押され、「先制攻撃により壊滅する道もありうる」と脅されて、その採る道は一つであっただろう。なりふり構わぬ核武装の道である。何もしないでもつぶされるのなら、最後に賭ける道はそれしかなかったかもしれない。
 その結果、十分か不十分かは別として、とにかく核兵器を持った。しかしそれには、大変な国民生活の犠牲を伴い、国力の多くを失うことも知った。小国が大国と核軍拡競争を行へば、その先には小国の国家的滅亡が待っていることぐらい、よほどの馬鹿でなければ気づくはずだ。彼らは世間が言うほど馬鹿ではないと思う。現実をリアルに把握する能力は持っている。
 ではどうするか? 大変な犠牲の上に保有した核兵器を、「核の放棄」という交渉材料に使って、「体制の維持と経済的成長」に役立てることだろう。「体制の保障と平和を維持できるのなら核兵器はいらない!」、しかもこれは世界の要求に合致し、十分に交渉材料となりうる。もし現状、つまり核軍拡競争を続けるならば確実に破滅する。とすれば、その核を放棄して、代わりに、平和と経済発展の時代を半世紀でも続けうることができるとすれば、それは何と素晴らしいことだろう!
 北朝鮮の若い指導者とその取り巻き連中は、トランプなどよりはるかに賢いのかもしれない。ただ、相手のあることで、しかもその相手の水準は決して高いとも思われないので、この道が成功するかどうかは全く分からない。


北朝鮮問題の平和的解決方向(南北・米朝首脳会談など)を歓迎する

2018-03-09 14:31:20 | 政治経済


 心配していた北朝鮮問題が、急速に動き始めた。ドンパチの方向ではなく、少なくとも話し合いの方向で。少々時間がかかっても、当事者たちの粘り強い努力を期待してやまない。
 私は、北朝鮮という国は大変に困った国だと思っている。世襲を含む独裁体制、強圧的な人権支配など、近代民主主義の水準に遠く及ばない国だと思っている。とはいえ、一国の進路はその国の国民が決めるべきで、他の国が、いわんや武力をもって介入するようなことがあってはならない。
 その意味で、アメリカ、特にトランプの姿勢に大変な危惧を抱いていた。そもそもアメリカという国は、自分の判断基準で「ならず者国家」とか「悪の枢軸」などのレッテルを張って、そのような国は「先制攻撃をやっても壊滅すべき」という恐ろしい論理を持った国だ。第二次大戦後の例を見ても、朝鮮半島、ヴェトナムはじめ、イラク、リビアなど、理由はともあれ土足で他国に踏み込んだ。ソ連のアフガニスタンとともに、このような国は他にはない。その点では、北朝鮮に勝るとも劣らぬ野蛮性、後進性をもった国だと思っている。その腰ぎんちゃくのような安倍晋三という男も困ったものだが。
 ところが今回、北朝鮮より驚くべき提案がなされた。「平和が保証されるなら、核兵器など持つ必要はない。話し合おうではないか}という呼びかけである。
 この提案は、想像を絶する水準の高さである。核軍縮とか、一時休戦とかいう段階ではなく、「平和が保証されるなら軍備などいらない」という究極の平和論につながる内容を持っている。もちろん、いくら私でも、全てを額面通り受けとってはいないが。
 この提案に一番困るのはアメリカではないか? アメリカは、国民がいまだ拳銃をぶら下げて歩いている水準の国であり、核兵器を捨てるなど夢にも思っていないだろうからだ。蚊帳の外に置かれている日本では、安倍首相も慌てふためいているようだが何もできないだろう。
 近年まれにみる外交戦争が繰り広げられるのではないか? 目が離せない。


例年に4,50日遅れて咲いた庭の紅梅

2018-03-03 15:26:14 | 時局雑感


 わが家の庭で、一年で一番最初に花をつけてくれるのが紅梅だ。年が明けると早々に咲き始め、一月末には盛りを迎えるのが例年だ。実はこの紅梅は、娘の生誕を記念して植えたもので、すでに40数年の歴史を持つ。こういえば娘の年齢がばれるが…。
 その清楚な花弁が、小さいながら咲き競い、娘の誕生日である1月31日に向かって咲き誇る姿を、私は書斎の窓から眺めながら年初を過ごすのが常だった。ところが今年は、年が明けても全く咲く気配がない。2月を迎えても咲かないので、例年にない異常な寒さで、咲くのをやめたのだろうとあきらめていた。ところが、2月下旬から時折訪れた、これまた異常な温かさのせいか、ある日、気が付けば、数こそ少ないが花をつけている。
 ようやく暖かくなって、春の準備を始めたのだろう。気温などの時節の変化に敏感な自然界の営みを、あらためて思い知らされた。もう一つ思いつくことがある。それは、昨年暮れより隣接地に3階建ての住宅建設が始まった。それまで温かい日差しを送ってくれていた空間が見るみるなくなり、加えて、毎日建築工事の喧騒な音が鳴り響く。おそらくこの人工的な環境変化に驚いて、とても花びらをのぞかせる気持ちになれなかったのではないか?
 その工事は2月中旬でほぼ終わった。それを待っていたかのように一斉につぼみを開いた。自然の変化と人口の騒音…、しかし、全てに堪えて、時期こそ遅れたが、ちゃんと務めは果たすのだ。
 紅梅さん、ゴメンネ。そして、咲いてくれてアリガトウ。

   
      
          


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