旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

広島カープ、ルーキー森下の受けた試練

2020-06-30 11:22:51 | スポーツ



 広島カープに、森下という頼もしい新人投手が現れた。2試合を投げて、2試合とも8回まで完封した。ただ、最初の試合では、9回に代わった抑えの投手が4連続ヒットを打たれ、ワンアウトを取ることなく逆転で負け、勝利投手を逃がした。2試合目は、自ら9回も投げたが、今度は3長打を含むこれまた4本のヒットを浴びてノックアウト、完投を逃した。
 1試合目はDeNA戦。味方がとった虎の子の1点を守って8回までを完封した。さすがに100級に達したので、9回はメジャーから雇い入れたスコットという投手に任せた。ところがこれがクローザーどころか、一死を取ることもなく4連打を浴びて2点を失い、あっさり逆転負けした。森下は、メジャーってなんだ、ということも含めてプロの厳しさを味わったのではないか?
 2試合目は中日戦。これまた8回まで完封し、味方は大量10点を獲得している。投球数は110級に達していたがベンチは9回を続投させた。ところが、3塁打1本、2塁打2本を含む4本の集中打を浴び、ツーアウトを取りながら降板した。今度はフランソワが一人を簡単に打ち取り、森下は勝利投手となったが、完封はもちろん完投も逃した。
 プロの厳しさをいやというほど感じたのではないか? 神は厳しい試練を新人投手に与えた。しかしこの試練は、将来カープを、いや日本球界を背負って立つ投手に成長するために、大きな糧となるのではないか?


85歳の年も半分を終えようとしている

2020-06-25 14:39:42 | 時局雑感



 今年も半年を終えようとしている。
 6月の終わりになると、毎年このような投稿をしてきた。ただ、今年の思いは少し違う。85歳を迎えて一段と体力の衰えを感じて、残る生涯(せいぜい元気に過ごせるのは2,3年しかない!)を前向きに生きたいと思っていたのだが、思うような毎日ではなかったからだ。
 大きな理由は、新型コロナウィルスにより自粛を強いられたことによる。やりたいこと、会いたい人、いろいろと頭に描いていたが、それどころか、従来から継続していた酒の会、旅の会、もろもろの勉強会など、全て計画から消えてしまった。それどころか、今後も実施されるメドも立っていない。
 自粛の名目で家に立てこもったため、予てから頭にあった書籍や書類や写真の整理はかなり進んだが、これはいわば後向きの仕事
だ。この期に及んで後ろ向きには生きたくない、前向きに生きたい、と思ってきたのだが全て絶たれた。
 まあしかし、自粛という名で、コロナという得体のしれない敵と戦ってきたのだ、と位置付ければ、少しは前向きの評価ができるのだろうか?。


待ちに待ったプロ野球開幕・・・わが広島カープ快勝!

2020-06-20 20:07:01 | スポーツ



 約3か月に及ぶコロナ感染症自粛対策が、昨日19日をもってほぼ解禁となった。「ほぼ解禁」というのは、完全な解禁ではないということだ。つまり、「三密対策」を中心とした「新しい生活態様」を前提とした「解禁」に過ぎない。
 ただ、これにより、相撲もない、野球もない、サッカーもない…という閉塞感から、国民は開放された。。そして、その第一戦! プロ野球の開幕をようやく迎えた。(もちろん、無観客という異例な開戦であるが)
 わが広島カープは、アウエイの横浜球場における「DeNA戦」となったが、昨日今日と見事に連勝した。どうも分の悪い相手で、初戦の相手として嫌な予感がしていたが、見事な逆転劇で仕留めた結果に大満足。コロナの鬱憤(うっぷん)を一挙に晴らした思いだ。
 因みに、第一戦ではエース大瀬良がホームランを含む勝利打点を挙げた完投勝利、第二戦では主砲鈴木誠也が2ホーマー(うち一本は満塁本塁打)による逆転勝利であった。
 もう、これだけでいい。


コロナウィルスに奪われた人生最期の計画

2020-06-13 14:53:33 | 時局雑感



 85歳の誕生日を経て、改めて体力の衰えを感じ、残る短い人生を悔いなく生きたいと思っていた。何もなければあと5年ぐらいは生きるかもしれないが、普通に動き回れるのは2,3年であろう。寝たきりや、病に伏したのでは「生きている」とは言えないので、何とか動けるうちに、これまでの交友者にできるだけ多く会って、「思いのたけを語り合っておこう」と計画を巡らしていた。
 曰く、高校、大学の同窓生、故郷の人々、30年務めた三井銀行、14年お世話になった三井ホーム、また長くか係ったYDK社やマザーズシステム社の方々、酒の会や旅の仲間、資本論勉強会などという難しい人々、……
 これらの人々に一回づつ会っても、2年や3年に収まるのだろうか?、等と思いを巡らせていると、その2,3年を奪う怪物が現れた。コロナだ!

 私の予感では、コロナ災害が片付くには2年や3年はかかると思う。少なくともここ1,2年は、私が求める「親しい友と、盃を交わしながら、思いのたけ語り合う」ことは許されないのではないか?
 貴重な人生最期の時期を、コロナに奪われた! これは予想していなかった。。
 どうすればいいのだろうか?


新型コロナ・・・様々な命をかけた戦い

2020-06-06 10:29:51 | 時局雑感



 一昨夜のことであるが、蒸し暑さから涼を求めて、妻と周辺を散歩すると、満月であろうと思われる月が中天に輝いていた。一点の翳りもなく、宇宙の隅々まで見極めているかのように。

  

 コロナとの闘いは難しい局面を迎えている。感染拡大を防ぐには人との接触を避けねばならない。しかしそれだけでは生きていけない。やむなく事業を再開する人たちは、「コロナに殺されるか、廃業、失業、飢えに殺されるかどちらかだ」と語っていた。
 中国本土の自治、民権の弾圧に、香港の若者たちはマスクを懸けながらデモに立ち上がった。「コロナの感染が恐くないか」という質問に、彼らは「「コロナに殺されるか中国当局に殺されるかだ」と答えていた。
 黒人を圧殺した白人警官に対する抗議のデモが、全米全土に巻き起こっている。。世界最大のコロナ患者とその死者をを抱えるアメリカでは、死と隣り合わせの集会とも思えるが、彼らもまた、「コロナに殺されるか警官に殺されるかだ」と言っていた。

 死という人間の存在そのものにかかわる問題を、このような比較の中に置かざるを得ない状況が生み出されていることに、心の寒くなる思いがした。
 宇宙の彼方から、月はどのような思いで、この地球を見つめているのだろうか?


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