旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

ミャゴラトーリに朗報相次ぐ

2014-12-21 15:31:00 | 文化(音楽、絵画、映画)


 娘の主宰するオペラ普及団体ミャゴラトーリに、うれしいニュースが二つ続いた。
 一つは、『MOSTLY・CLASSIC』というクラシック音楽雑誌の「2014年回顧」という番組で、「副編集長の選ぶ今年の催しベスト5」に、7月に座・高円寺で公演した『ラ・ボエーム』が2位に選ばれたことだ。オペラ界の鬼才岩田達宗氏の演出を得て、娘をはじめミャゴメンバーが心血を注いで取り組んだ公演であっただけに、その喜びは一入だ。
 なにせ金のない団体で、演出家はじめ指揮者(柴田真郁氏)、ピアノ(古藤田みゆきさん)ほか歌手たちにも満足な出演料も払えない中、「小劇場演劇的オペラ」という新しい試みと趣旨に賛同してくれた人たちが、猛暑の中を真剣にとり組んでいた様を見てきた私にとっても、涙の出るほどうれしいニュースであった。
 しかも、1位が「サイトウキネン・フェスティバル松本」で、3位が「大野和士リヨン管弦楽団演奏会」であるので、「名も知れない小団体が小澤征爾と大野和士の間に入った」と大喜びをしたわけだ。選者の批評も、「柴田の『ボエーム』で久々にオペラで泣かされた」とあり、規模とか資力ではなく、思い、理念を真剣に貫き通せば意は通じるのだろう。

 もう一つは、自治労共済本部の取材を受けて、機関誌『きょうさい通信』にミャゴラトーリの活動が見開き2ページにわたって取り上げられたことだ。こちらは、「子供を含め初めての人に本物のオペラを」という理念に沿って「日本語セリフでつなぐ原語公演」という形式を続けているが、その趣旨と活動を大変いい記事で紹介してくれた。
 この形式による公演は、来年既に二つが予定されており、自治労の方々にこの記事を読んでいただき、一人でも二人でも関心を持っていただければと願っている。
 


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