旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

三つの国政選挙での「国民と野党共闘」の勝利を喜び、今後の共闘前進を望む

2021-04-27 15:16:49 | 政治経済



 コロナに対する緊急事態宣言で大騒ぎをしていたところ、政治の世界では大変なことが起こっていた。半年以内に総選挙を控え、その消長を占う前哨戦と言われる三つの国政選挙(衆院北海道2区、参院長野と広島の補欠選挙)で、国民と野党の統一候補が勝利し、自民党が全敗したのである。

 予てから、失政の続く安倍、菅政権への支持が下がらず、50%近い高支持率が続いていることを不思議に思っていたが、ここに来て、ようやく国民も正常な判断を下したのではないかとホッとしている。
 勝利の要因は、すべて野党の共闘にある。50%近い支持率の政権党に勝つには、野党がバラバラに戦っても勝てるはずなく、統一以外にない。私は「国民と野党の共闘」という点に意味を求めており、野党の共闘は「国民の願いに沿うもの」ということを各野党は肝に銘じてほしい。
 各野党よ。来るべき総選挙で国民の願いに応えるべく、野党共闘の実を上げるために全力を傾注してくれ!

 


野球の神は何を演出しようとしたのか?…広島ー巨人戦を観て

2021-04-26 10:57:59 | スポーツ



 プロ野球も第2シリーズ中盤に入り、昨日は一勝一敗の後の第3戦、広島ー巨人第6戦が行われた。前半3点を先行した広島は、すぐに2点を追いつかれたが、5回の表、ようやく打線のつながりを見せ始めた好調さを発揮して、一挙6点を挙げて8対2と突き放した。

 広島の勝利を確信したのは私だけでなく、評論家の皆さんも「ゴールデンルーキー、抑えの三羽烏を有する広島の有利」を語っていた。ところが8回裏、この三羽烏の中の二人、森浦と大道が精彩なく打ち込まれ、慌てて代えた塹江も打たれ、瞬く間に6点を取られ追いつかれた 
 この時点で私は広島の負けを確信した。9回の攻防は、広島は8番からの下位打線で、巨人は2番からクリーアップにつながる打順だ。しかも流れは完全に巨人に向かっていたからだ。
 ところが9回表、代打の中村(奨)が2塁打で出ると、これまた代打の三好が確実にバンドで3塁に送ると、好調な一番打者菊池のセンター犠牲フライで絵にかいたような1点をとった。
 しかも、9回裏のマウンドに立った三羽烏の切り札栗林が、巨人の2番若林、3番丸、4番岡本を、三者連続三振に打ち取ったのである。まさにゴールデンルーキーの一角が、巨人のゴールデントリオを完封したのである。
 野球の神は何を演出しようとしたのか?
 最初から広島の勝利を設定しながら、最後のゴールデン対決を劇的なものにしようとしたのか? それとも、「広島よ、安易な勝ちを重ねても長いペナントは戦えないよ」と厳しい鞭を与えたのか?  それとも……?


コロナ禍で迎えた86歳の誕生日

2021-04-24 11:22:15 | 時局雑感



 昨年に引き続きコロナ禍の下で誕生部を迎えた。ただ、昨年の同時期の投稿では、コロナについて触れていない。未だコロナの弊害をあまり強く感じていなかったのかもしれない。
 一年経った今、コロナはより一層勢いを増し、それに立ち向かう政府は三度目の緊急事態宣言を発して、われわれの日々の行動を抑え込もうとしている。その前夜に誕生日を迎えた私は、いよいよ残り少なくなった余生を前に、何を為すべきかを問うことになった。
 誕生日というものは、これまでどう生きて来たかということよりも、「これからどう生きようか」ということを思うものだ。今思う「短いこれから」に何をしたいか?

 これまで交流を重ねてきた人たちともう一度会いたい。
 臼杵を中心にした中学、高校、大学の仲間たち…
 30年勤めた三井銀行の先輩や仲間たち…
 中でも、青春を賭して戦った組合活動の仲間たち…
 三井ホームの仲間、YDK社を通じた秋田の人々…
 純米酒普及推進と酒を通じた仲間や酒造関係者…
 世界は別にしても全国を回った旅先での思い出の人々…

 書き連ねながらハッと思ったことは、これらはいずれも「人流」と「酒と会食」を伴う。これはコロナの最も喜ぶところで、つまり、今や政府が断固取り締まろうとしているものだ。
 人生最後の生きる望みの前に、コロナと政府が立ちはだかっているのだ。
 さて、どうする?

 
 久しぶりにマザーズ社に出社すると、社員が誕生日を祝ってくれた


緊急事態に近づくコロナ情勢(第4波)

2021-04-19 11:09:12 | 時局雑感




 大阪を中心に、コロナの感染状態が容易ならざる情勢になってきた。「蔓延防止特別措置法」の適用地域が、10都道府県ぐらいになってきた。中でも大阪などは緊急事態宣言にならざるを得ない状況だ。

 18日現在の日本の感染者数は53万4,996人、死者数は9,649人、致死率は1.8%となっている。世界の、死者数の多い上位18か国の総数は、感染者139,939千人、死者2,999千人、ざっといえば1億4千万人の感染で死者3百万人、致死率2.1%、、最も多い国はアメリカで、感染者31,575千人、死者566千人、致死率1.8%。致死率は日本もあまり変わらないが絶対数ではケタが違う。
 しかし、ワクチンの普及で鎮静化の様相を見せ始めた欧米先進国の情勢に比べて、ワクチン対策の遅れた日本では、一挙に蔓延状態が広がりそうな様相を見せている点が気になる。ただ、他国にくらべてケタが違う感染者数と、感染しても7~8割の人は無症状というこの病気の特性が、日本人に余裕を与えているのではないか?
 1万人近くの人が死亡しているが、例年のインフルエンザの死者とあまり変わらず、多くの日本人は、コロナを普通に風邪ぐらいに思っているのではないか? 死者の多くは高齢者で、80~90歳の高齢者の死は、コロナが引き金にはなったが真の死因は複層的で、天寿を全うしたのとあまり変わらないのでないか? 
 こうなれば、蔓延防止特別措置にしても緊急事態宣言にしても、あまり効果はないのではないか? 若しかしたら、それでいいのではないか、とも思いたくなる。
 とはいえ、かく言う自分が明日コロナにかかって死ぬかもしれない。その時、「コロナの奴め!」と思うか「86歳の天寿全う」と思うか、むつかしいところだ。


松山英樹選手マスターズを制す

2021-04-12 13:11:08 | スポーツ




 松山秀樹選手がマスターズに勝った。2位に一打差の10アンダー。日本人が最初に招待されて以来85年目、松山本人にとっても10年目の挑戦で、日本人はおろかアジア人としても初めての快挙であった。
 つい安易に快挙と書いたが、よく考えれば、快挙とか素晴らしいとかいう生易しいことではなく、とんでもない、異次元現象に近い出来事ではなかったのか?
 私がゴルフをやっていたのは、既に30~50年前であるが、当時、日本人が米国ツアーで勝つことなど考えられず、中でもメジャーで勝つなど夢の世界であった。そのメジャーの中でもマスターズというのは特別の世界で、創始者ボビー・ジョーンズの名声、開催場所オーガスタ・ナショナルの緑濃き広大な風景などとともに、選ばれた特別の人が戦う特別なトーナメントと思われていた。
 もちろん、創始者の思想も生かされてアマチュアを含め広く世界各国から招待され、日本人も参加を続けていたが、そこで優勝を争うのは、アーノルド・パーマーやジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤーなどという選手たちで、一握りのレジェンドたちの祭典という様相を持っていた。
 そして今、29歳の日本の若者が勝った。しかも堂々と、何に臆することもなく戦って勝った。
 彼は日本の将来に、とてつもなく大きな明かりを掲げたのではないか! 
 いや、日本の若者は既にここまで成長してきているのだ、と見るのが正しいのかもしれない。



 
 甲州街道のケヤキ
 
 咲き始めた花たち 

 


母の十三回忌、愛猫パンダの初七日

2021-04-06 11:10:33 | 時局雑感




 4月4日は母の十三回忌であった。本来なら臼杵に帰り、相集まった兄弟や孫たちを始め、久しぶりに会う親戚の方々と過ぎし日を懐かしむはずであった。ところがコロナのせいで自粛し、臼杵の家を守る義妹と姪親子と、母の実家の従妹(通称節ッチャン)の3人だけで、ささやかの法事を執り行ってくれたという。

 生前から賑やかな集まりが好きであった母にとって、寂しい法事であったろう。13回忌と言えば、私の存命からしても最後の法事となるであろうし、長男として申し訳ない思いもあったが、このご時世ではいかんともしがたかった。
 「去る者は日日に疎し」というが、13年は相応に遠い。

 それに反し、同じく4日は愛猫パンダの初七日でもあった。こちらは、ちょうど当日わが家で行われたミャゴラトーリの練習会に集まったオペラ歌手たちが、次々と庭先のパンダの墓を訪ね、ソプラノからバスバリトンに至るまで賑やかな声を立てていた。
 パンダは、我が家で飼ってきた猫の中でも(確か5匹目か?)不愛想な方であったが、なぜか皆に可愛がられた。猫は人類に一番近いペットと思われるが、人に媚を売ることをしない。そしてしれが猫の魅力…、という人が多い。
 パンダはその典型であったのかもしれないが、やがて「日々に疎く」なっていくのであろう。

   
 毎日食事が供えられるパンダの墓


墓を覆うハナミズキは、今が盛り


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