桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

獄友ライブ

2018-03-17 | Weblog

昨夜は、この24日から獄友が上映されるポレポレ中野の1階にあるライブ会場で、映画主題歌を作られた小室等さん、谷川賢作さんなどでの獄友ライブが行われた。
会場一杯に来てくださった皆さんと、実に楽しく温かいライブになった。
出演してくださった及川恒平さん、四角圭子さん、イ・ジョンミさん、こむろゆいさん、キンちゃんなど、皆さんの善意。それを危機に来てくださった皆さんの善意が重なり、ホントに有り難く嬉しい時間だった。
次は、4月13日の午後7時からです。

面目躍如だなぁ

2018-03-16 | Weblog
大崎事件の高裁決定に対して検察は特別抗告するとニュースになった。
俺は腐れ検察と公言しているが、それでも検察にあるだろう人間の心を信じているところがある。いかに腐れ検察でも,今度は判決に従って再審裁判になるだろうと思っていた。願っていた。でも,ダメだったようだ。
腐れは腐れだ。
多分、検察官に任官するときは、誰もが、それなりに正義感を持って検察官になるはずだ。それが検察官として仕事を始めると、一度起訴したならば、何があっても有罪を主張するし、保管している証拠の中で無罪判決に繋がりそうな物は隠すようになる。
裁判は真実を明らかにするところではないのか。ことの真相を明らかにするために必要な証拠は出さなければ裁判になるまい。裁判は検察官だけのものではないし、弁護側のものでもあるのだから、弁護側が必要と求める証拠は、総てを提出して当然のことだろう。
検察は大崎事件でも証拠を隠して来た。今回の宮崎高裁支部決定内容に繋がる写真ネガを「古くて使えない」と嘘を言って出さないようにしていたのだ。
出させて見れば現像は可能だったし、被害者を運んだ説明に矛盾があるのも明確になったのだ。
もう90歳の原口さん。命あるうちに裁判のやり直しを行うことは検察の責任でもあるだろうに、またもや最高裁判所に抵抗だという。
人間の心が腐る検察なのだから、これで当然なのかも知れないが、これでいいのか!こんなことが許されていいのか!激しい怒りの感情が湧き上がって押さえられない。
検察庁を変えなければ!

花の季節

2018-03-16 | Weblog
最高検察庁に要請に行ったとき、沈丁花の香を感じた。
我が家の玄関にある沈丁花も香っているが、連れ合いが大切にしている蘭も咲いた。
クーが花にじゃれるので、やられてしまった花の蕾もあったが,薄いピンクの花が、無事に咲いた。

映像

2018-03-16 | Weblog
昨日、伊調馨さんを巡るパワハラ問題で関係者の記者会見があったけど、パワハラを訴えられた至学館大学側の谷岡郁子学長の言葉の数々は、正直だったし、その言葉が語るところをあからさまに示す記者会見だった。
至学館大学の栄和人監督が訴えられたのだが、「呂律が回らないほどに衰弱した」って,ホントかぁ?
オリンピックまで行ったレスリング選手だったんだろ。そんなに精神が脆いかねえ。
もっとも、訴えられた中身に思い当たり、更に週刊誌に書かれ始めたことが事実だとすれば、それは栄監督としての立場は失うし、刑事訴追になるかも知れない。呂律が回らなくなる衰弱は理解出来るけどね。
怒りが沸点に達したと語る谷岡学長、伊調馨は選手ですか?は凄い表現だったよなぁ。
あの薄ら笑いや露骨なため息の表情に、俺は谷岡学長の人間性を感じて、映像は凄い、映像は怖いと思ったが、あの人、ご本人は,どう感じたものやらねぇ。

記者会見

2018-03-16 | Weblog
昨日は獄友と茨城県上映での記者会見をしたが、参加記者は2名だけだった。
もう布川事件も茨城県では終結して7年。当時を知る記者もいないし、国賠裁判の係争中でもあり、記者の関心は薄れている。
いよいよ、この月末からは茨城県で5カ所の上映と東京での上映が始まる。出来る限り多くの人に見て欲しいし、まだまだ多くの冤罪被害者が助けを求めている現実を知って欲しいと願っている。

死刑囚

2018-03-15 | Weblog
昨日、オウム事件の死刑囚たちの7名が、死刑執行施設のある各地の拘置所に移送された。
普通は移送は極秘だ。わざわざ移送を知らせてテレビ局に撮影させたのは、何か法務省と検察に思惑があることを教えるが、なんだろう?
検察庁の不祥事や過ちなどが明らかになって批判を浴びるときなど、そこから目を逸らさせようとして別の事件などを公表したりすることがあるが、オウム事件死刑囚たちの移送は死刑執行の準備だとする報道がある。
来週は北海道・恵庭事件に再審可否の決定がある。更には、近いうちに袴田事件の東京高裁決定もある。
検察が理不尽な特別抗告をした熊本が松橋事件や滋賀の湖東記念病院事件にも、そう遠くない日に最高裁判所の決定があるはずだ。
早々と再審決定日が告知された日野町事件の再審開始決定は確実だろうが、その7月11日に向かって次々と再審開始が決まり、強引に有罪とするために証拠を隠したり、捏造行為に手を貸す検察に対して、きっと大きく検察批判が湧き上がだろうが、もしかしたらオウム事件死刑囚たちの死刑を執行して目眩ましをしようというのではなかろうか。
検察庁と、その配下である法務省は、ホントに汚いからなぁ。
いかに死刑囚と言えども人の命を批判かわしに使ったらば、絶対に許されるない。

最高検察庁要請

2018-03-14 | Weblog
今日は大崎事件で最高検察庁に特別抗告をするな!の要請に行った。
今、袴田事件の決定が近く、静岡からは袴田秀子さんを追う地元テレビ局が来たり、要請行動に対するマスコミの関心は深かった。
検察庁に要請に行っても対応は検察官ではない。一般職員だ。
いつも思うが、検察庁の一般職員は、それなりに検察庁に務めるプライドを持っている感じで、俺たちが腐れ検察と感じた話すことに反発している気が伝わる。
今日も腐れ検察を腐れ検察と理解出来ないでいるらしい対応者の3人のうち、その両側2人の若い男女からは、俺たちの言葉に反発する気が届いた。
こういう事務官たちが裏金を作ったり、腐れ検察を支えたりしているんだよなぁ。
しかし、検察庁も、ホントに馬鹿だと思う。日本社会の遍くに支配力が及び、ゆえに厳しい批判には無縁でいる検察庁で、何をしても大丈夫と甘く考えているのだろうが、この腐れ組織がしていることを、もしマスコが的確に報道したならば、明日にも組織が解体されるほどの社会批判が巻き起こるだろう。ここで原口アヤ子さんの人道的な見知から再審開始決定に従う!と声明したらば、やはり検察庁は公明正大と言われる。袴田事件や日野町事件などで行ってきた悪事も、少しは許されるだろうに、それもしない。
まあ、そこが腐れの腐れたる由縁だ。
だけど、今日の冤罪被害者からの要請が届いて欲しいよなぁ。

進行協議

2018-03-14 | Weblog
今日は証人尋問日の予定だったが、裁判所の都合で流れて進行協議になった。
裁判所から理由が説明されたが、裁判長と右陪席の同時異動が理由だとか。
何でも、右陪席の異動は予想されたが、裁判長の異動は通常ではない時期の通告だったらしい。
証人尋問は実施出来たが、判決を書く、新しい裁判体に証人尋問を行わせるべきと考えての延期だとか、
異動通告の異常は、やはり裁判に負けると思った国、検察と法務省の横槍なのかもな。
汚いからなぁ、検察法務省は。
まあいい。どんな裁判官が来ても説得するだけだ。

何と言えば良いやら

2018-03-13 | Weblog
昨日の財務省の発表は予想通りの騒ぎになった。
記者会見の麻生太郎の顔、言葉。申し訳ないが、馬鹿ツラを曝して!と感じたし、しおらしく記者会見した安倍晋三にも、同じ感覚を持った。
正義も真実もなく、ただ表面的に辻褄合わせを語る2人が、今の日本の権力の頂点にあるのだから、何と言えば良い国なのだろう。
財務省の300カ所を超える文書改ざんに付いて、それを改ざんと指摘したのが、朝日、毎日、東京。麻生太郎や菅の言うがままに書き換えと書いたのが、読売、産経、日経。
国の公文書の書き換えるのは国の歴史を書き換えのと同じだ。重大な問題と認識しない新聞社があるのも、何と言えば良いやら判らない。
更に驚かされたのは、会計検査院は、財務省の文書に2種類あると判っていたらしいのに、それを公表もしなかったと言うから凄い。何なのだ、この国は。
「公務員が公務をなすに際し、虚偽の申告や虚偽の書類作成に関わった場合は罰することとする。なお、その罪は公務員のなしたる行為で被害を受けた者と同等の罪とする他、公務員として受け報酬は、総て没収するものとする」
こんな法律を作らなければダメだな。

勝利の喜び

2018-03-13 | Weblog
昨日は、本当に嬉しかった。
大崎事件は、俺たちが再審請求をした当時、再審開始決定を得て闘いの先頭を走っていた。
それが宮崎高裁支部で逆転されて以来、苦闘を重ねて来た。
昨日は39年に亘る闘いで、やっと宮崎高裁支部の壁を破り、この「事件」の本質を指摘する決定内容として報われた。
ここまでの長い闘いを支えて来た支援者、そして、この闘いを勝利に導く活動を重ねた弁護団、共に喜び合う祝杯の場にいて安らぎを感じる喜びを味わった。
大崎事件は死体が堆肥の下から発見されたことから殺人事件と速断した警察によって作られた冤罪だ。
救援会が行う現地調査のときは、「被害者」が下半身裸体で道路脇に寝ていたのが目撃された現場で、泥酔した「被害者」が深い溝に自転車に乗っていて落下。自力か他力かで溝と反対側の道路脇に寝ていた経過を再現実験する。
溝には「被害者」が店で買った商品が落ちていたが、その転落のときに頚椎を痛めて出血し、やがて近所の人に自宅に運ばれたときには瀕死だった!というのが推測で、今回の決定は、その推測を吉田鑑定や検察が隠して来た自宅に運んだ人たちの検証写真が明らかになったことによって認めた内容だった。
やっとやっと、あの日に帰ったのだ。原口アヤ子さんの命があるときに、あの日に帰れて、本当に良かった。
鹿児島地裁は供述心理学の観点から開始決定を書き、宮崎高裁支部は供述心理学は否定したが、再鑑定や他の会場内された証拠から開始決定を書いた。どの観点からも大崎事件は冤罪であると認められたのだ。
もはや検察は抵抗をしないで、原口アヤ子さんの命に答えて再審裁判の開始に協力すべきだろう。